2011年9月10日土曜日

焼津市虚空蔵:No.037-33

さて、画像は断崖の下部にある海蝕洞付近の画像に入ります。この付近の画像を望遠レンズを使用して撮影した細部の画像を数枚ご案内します。

2011年9月9日金曜日

焼津市虚空蔵:No.037-32

波打ち際付近になんとなく放射状節理の様に見える部分がありました。と言っても、かなり大きな曲率半径なので、北海道花咲港の「車石」と同じくシート状溶岩の褶曲かもしれませんが興味を惹かれます。残念ながら前にも書いたように私が行けた時は何れも潮が高い位置でしたので、近寄る事は出来ませんでした。
勿論、放射状に見えていてもその中に枕状溶岩の積み重なりが見えるので、問題外ですが外側はいったいどんな構造なのでしょう?

露頭情報:No_195;静岡市駿河区小坂雲竜山付近

前の情報と同じく「静岡地学 第92号」の「枕状溶岩の調査」(P24-31)が情報源です。
静岡地学のこの資料では近い場所に3か所の露頭が記載されています。地点番号④が下記のアドレスで示されるポイント付近で、西側で道が行き止まりになっている付近までに3か所の露頭があるようです。
それほど距離が離れている様でもないし、一か所に纏めさせて頂きました。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=345513&l=1382012

露頭情報:No_194;静岡市駿河区舟川下橋

情報源は「静岡地学 第92号」の「枕状溶岩の調査」です。この資料の中の図2の③地点です。と言っても資料をご覧になれない方々の為に下記ポイントです。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=345604&l=1382003
この資料には大変沢山の枕状溶岩露頭情報が含まれているのだが、実は大変に観難いのです!恐らく5万分の1地形図のモノクロコピーに直接鉛筆などで地点番号を書き込んでいるので、第1,2図はまだ読み取れるのだが、第3図では200%位に拡大しても所々地点番号が拾えません。残念な事です。

露頭情報:No_193;静岡市小坂雲竜山下不動尊

この露頭も出典は「静岡地学 第91号」の「静岡県中部に分布する枕状溶岩」「中部支部の活動報告-枕状溶岩の全露頭調査-」です。50頁 第1図:不動の滝(小坂) 第2図:枕状溶岩(小坂) 露頭写真は図1:横沢の枕状溶岩 3頁 図2:小坂の枕状溶岩 図3:坂本の枕状溶岩 図4:坂本の枕状溶岩と頁岩です。場所はこの付近を歩いて下さい。地図中心の斜め右下に在る記号が「小坂雲竜山」なのでしょう。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=345514&l=1381959

露頭情報:No_192;静岡市葵区横沢

出典は「静岡地学 第91号」これも少々入手難の資料だが、「静岡県中部に分布する枕状溶岩 & 中部支部の活動報告-枕状溶岩の全露頭調査-」報告書の (ii)頁 1横沢の枕状溶岩(写真)が示されている。
道路のかなり高い部分まで石垣に覆われていて、その上にややオーバーハングするような形状の枕状溶岩の露頭が見える。具体的な場所としては「静岡市葵区横沢集落先権現の瀧付近(奥?) 図1は安部川の支流である西河内川上流に有る最後の集落・横沢を通り井川へ通じる県道60号線沿いに在る。横沢から2kmほど上がった所である。」と書かれている。恐らくこの付近だと思います。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=350814&l=1381618

2011年9月8日木曜日

焼津市虚空蔵:No.037-31

鵜の糞で真っ白な部分は結構広い範囲に広がっています。この糞で真っ白になっている付近が、遠目には溶岩の質が変わって居る境目の様に見えます。大潮の干潮の時に、この付近に観察に出掛けてみたいものです。

2011年9月7日水曜日

焼津市虚空蔵:No.037-30

前の画像の上部です。磯の防波堤付近に見える溶岩とは全く異なる色の溶岩が切り立った断崖に見えています。

2011年9月6日火曜日

露頭情報:No_545;芦別岳・雲峰山,熊ヶ池付近

少々古い資料では有るが北海道地質研究所発行の「山部地域の地質」に記載されている。雲峰山は地形図に名称の記載が無いが芦別東方の1560mと思われる。地質図状の岩名は「輝緑凝灰岩」、空知層群・芦別岳輝緑凝灰岩層:Sr2に相当する。20頁に「熊ヶ池の北から地獄谷に入る小沢からその下流地獄谷の二股までの谷の中各地,森田の沢上流の肌寒沢落合上流で沢が西北に向かう部分,肌寒沢の中などでは・・俵大から人頭大まで・・黒い皮膜を見る・・車軸状-車石状」と記されている。芦別岳山頂の枕状溶岩については、既に露頭情報:No_074(6月23日を参照下さい))に記載したが、この地点は「雲峰山」がきちんとした資料で特定出来ないので少々あやふやな部分が有り申し訳ない。地点は下記を想定しています。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=431416&l=1421723
尚、芦別岳山頂部や前岳の枕状溶岩については下記を参照下さい。
「ユウパリコザクラの会」に掲載された、産総研北海道産学連携センタ―の中川充氏が書かれた「夕張岳の生い立ちと蛇紋岩メランジュ」です。
http://yuparikozakura.org/?page_id=82
尚、雲峰山について再度検索を掛けた処下記の山行記録がありました。雲峰山の位置は間違いなかった様です。(熊ヶ池は確認出来ていたので間違いは無いと思ってはいたのですが・・・)
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-20834.html

焼津市虚空蔵:No.037-29

防波堤から双眼鏡や望遠レンズを使用してやっと見えるあたりの画像ですが、この付近では水平に伸びるシルに柱状節理が綺麗に並んでいます。かなり厚みが在るようなので、冷却がゆっくりと進んだのでしょうか?尚、白いのは鳥の(多分、鵜だと思いますが)の糞が堆積したものです。この付近は防波堤の付近と溶岩の色が違っていますね。

露頭情報:No_191;夕張前岳

この露頭については巡検資料が地質ニュース513号に「夕張岳地質巡検案内」の表題で公表されています。
http://www.gsj.jp/Pub/News/photog/1997/97_05_g3.pdf
カラー写真に付記された解説には「登山道は、下位に位置する空知層群の中に作られています。山小屋から2時間ほど登ると枕状溶岩で出来た急な「前岳」の中腹を北側へ回りこみ、視界が開けると其処には蛇紋岩メランジュが広がっています。」
5万分の1地質図幅「夕張岳」の発行と夕張岳蛇紋岩メランジェが国の天然記念物に指定された事を記念しての企画の様です。
勿論、地質図幅も有用な参考文献です。

2011年9月5日月曜日

露頭情報:No_189;焼津市日本坂トンネル上

静岡地学会の「静岡地学 第89号」には「中部支部巡検会の報告」として「大崩の枕状溶岩」が報告されています。この中の地点“B”をこの露頭整理番号に組み込みました。この「静岡地学」は、ネットでは入手出来ません。場所はこの付近か?
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=345400&l=1382018

焼津市虚空蔵:No.037-28

貫入岩の画像もこの辺で一区切りにしましょう。
画面の上下に二本のシルが走っています。防波堤から眺められる枕状溶岩の絶壁の中ではかなり右手(北)側の部分です。斜めに走る亀裂の左右では殆どズレが見えません。引っ張り応力下の亀裂なのでしょうか?

露頭情報:No_188;焼津市宇津ノ谷廻沢

静岡地学会の「静岡地学 第89号」には「中部支部巡検会の報告」として「大崩の枕状溶岩」が報告されています。この中の地点“C”をこの露頭整理番号に組み込みました。ここには「この露頭は枕状溶岩が4段並んだ露頭である。約1600万年前(第三期中新世初期)に海洋底で火山活動により噴出した粘性の低い玄武岩質溶岩が・・・
ここの露頭は大崩海岸一帯でしっかり残って現存しているものとしては唯一の露頭箇所ということで、その保存方法や立看板等の設置による啓蒙活動を今後検討していく必要があるように思う。」と書かれています。画像も添付されています。
この「静岡地学」は、ネットでは入手出来ません。場所はこの付近か?いずれにせよこのルート上の何処かでしょう。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=345444&l=1381947

2011年9月4日日曜日

焼津市虚空蔵:No.037-27

これは共役断層なのでしょうか?次々に押しかぶさってくる枕状溶岩の重量に押しつぶされたのか?残念ながら判りませんが、時たま見掛ける構造ですね。

露頭情報:No_187;偽枕状溶岩:阿蘇市坊中本塚南西部

複数の方々がこの露頭を探しに行って下さったのだが探し出せないで居る。雑草に覆われてしまっているらしい。一応、本塚の南西にある民家の裏側の藪の中に露頭は在るらしいのだが、露出状況は悪いらしい。
偽枕状溶岩の露頭としては代表的な露頭の一つで、論文も引用されている事が多い。
日本鉱物鉱床学会誌 第71号: 阿蘇カルデラ内の偽枕状溶岩(英文),45頁 第1図:偽枕状溶岩分布と中央火口丘群の分布図 第2図:分布詳細図,46頁 第3図・第4図:偽枕状溶岩の写真 47頁 第5図 第6図構造詳細。
大体この付近だろうと思われます。尚、この論文はネットでは公開されていない様です。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=325634&l=1310323
論文の英文名称は”PSEUDO-PILLOW LAVAS IN THE ASO CALDERA, KYUSHU, JAPAN” 水冷破砕溶岩とされています。「偽枕状溶岩は表面に垂直な柱状節理を生じているが、通常の枕状溶岩とちがって外形はもとの流理構造を明瞭に切っている。」と論文末尾の要約に書かれています。

露頭情報:No_185;吉野川市高越鉱山

日本地質学会西日本支部会報:No_76-17に「徳島県高越鉱山付近における枕状溶岩の Mineralogy と Chemistry」が掲載されている。但し、この資料はまだ入手出来ていないので詳細は不明。でも鈴木尭士氏の論文なので間違いはない筈ですね。鉱山の位置は下記付近らしい。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=340119&l=1341322
吉野川市の観光案内に「こうつの里」の案内地図がありました。鉱山跡に、勤労者の為のレクレーション施設を作ったのだそうです
http://shikoku-net.co.jp/tokushima/kankou/yoshinogawashi/yoshinogawakankoutizu.htm