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2011年3月6日日曜日

十谷温泉大柳渓流公園(10)

気泡だらけの転石。気泡を埋めているのはどうやら沸石だけではなさそうで、かなり透明なものが含まれている。
しかし最近のカメラは良質ですね。簡単に3倍程度には拡大出来る。と言ってもこれはパソコンの画面で画面一杯に表示できる横が1024にまでデータを縮小しているからの事。実は撮影時は1816x2112のサイズ(2.29MB)で撮影しているので、サイズを縮小する前だと6倍で撮影出来ている事になり、充分顕微鏡の役割を務めてくれる。この撮影に使用したカメラはあっけなくレンズの駆動部が壊れて、メーカーの対応の雑さに愕いて、他社のカメラに変えてしまったが、新しい奴はもっと倍率を上げて撮影出来るので嬉しい。
尤も、友人によるとコンパクトカメラで顕微鏡モードと言うを持ってる優れものが在って、近接撮影時にはレンズ横の発光ダイオードが光ってくれるのだそうで、次に購入するとしたら多分それでしょう。

2011年3月5日土曜日

十谷温泉大柳渓流公園(9)

前の画像の転石の一部接写で拡大したもの。紫色の玄武岩の中心部を見て頂きたい。10円硬貨の直ぐ上に丸い窓が開いている。周辺を沸石か方解石で囲まれているが、窓の中に溶岩の先端がひょっこりと開いている。枕状溶岩が流れながら、供給が追い付かずに空洞が出来てしまって、マア、溶岩洞窟のミニチュア版とでもしますか!後から流れて来た溶岩が此処まできて冷却されてこの細い部分を通り抜ける事が出来なかった。
面白い構造である。綺麗に取り出すことが出来れば、本棚に置いて酒でも飲みながら鑑賞したい代物だった。

コメントを頂戴しました。このブログを始めて1年半程になりますが、初めて嬉しいコメントでした。
ナルホド、コメントを頂いて改めてこの溶岩片が欲しくなりました。でも両手で振るう程の大ハンマーを持ち込まないと取れそうに無かったのが残念です。

2011年3月4日金曜日

十谷温泉大柳渓流公園(8)

前の画像のハンマーの位置の小さな枕状溶岩の断片。溶岩が流れながらその勢いで千切れてしまって大量の火山灰の中に埋もれてしまったのかとばかり思っていたのだが、同じこの岩塊の別の部分を見てから考えが変わってしまった。この画像の中の二つの岩片は片方は殆ど発泡していないように見えるが、右手の方は気泡だらけでそれをしっかり鉱物が埋めている。周りは妙に白っぽいので火山灰なのだろうか? これが今の自分には判断出来ない、若い内にもう少し勉強しておけば良かったというのは老人の繰言。あの頃は勉強なんて大嫌いだった。

2011年3月3日木曜日

十谷温泉大柳渓流公園(7)

この転石が今回の目玉!
これは何とか割ってその一部分を持ち帰りたかったのだが手に負えなかった。紫色の玄武岩の部分と周辺のやや白い凝灰岩部分が際立っている。実は、この岩塊の中に在る玄武岩の小さな塊の形と構造が実に面白いのです。似たような構造は観た事があるのだが、これ程小さなものは初見。余り岩の実物サンプルは集めない主義なのだが、これは欲しかったのです。でも諦めましたがね!
露頭情報整理番号:No.421 山梨県鰍沢町十谷

2011年3月2日水曜日

十谷温泉大柳渓流公園(6)

これは、周辺の岩の中に見える気泡を埋めた鉱物に着目。特別珍しいものでも無さそうだが、気泡を埋めた鉱物の中に妙に半透明なものがある。
例えばスケールの10円硬貨の左上の灰色の気泡は半透明であり、或いはメノウかもしれない。

2011年3月1日火曜日

十谷温泉大柳渓流公園(5)

これも小さいけれど大きな気泡が多い 良く発泡した溶岩片。
(ラベルを整備したので掲載リストは削除した)

2011年2月28日月曜日

十谷温泉大柳渓流公園(4)

色々な転石の岩相を見て頂こう。この大きな転石のもピローブレッチャが含まれている。ハンマーの附近のものには放射状節理らしいものも見える。但し、このくらいの大きさの転石は、この絵の様なハンマーでは全く太刀打ち出来ない。この後にも幾つか、これは何とか割って持ち帰りたいな!!!と言うものが在ったのだが、手に負える硬さではなかった。

2011年2月27日日曜日

十谷温泉大柳渓流公園(3)

渓流公園の河川内から上流側を眺めた景色。結構大きな転石が転がっています。上流に見えるのが十谷温泉の一部でしょう。かなりの急傾斜となっています。この右手に駐車場が在り数台の車が居ました。一般道から此処まで下る道もかなりの急傾斜ですが、十谷温泉には駐車スペースが少ない様ですが一応バスの終点附近にはそれらしきスペースがありました。

2011年2月26日土曜日

十谷温泉大柳渓流公園(2)

此処には、この様な水中で破砕されたピローブレッチャやハイアロクラスタイトの岩石が数種類存在します。河原の大きな転石は殆ど火砕岩と言っても言い過ぎではないような印象でした。残念ながらキチント成層した枕状溶岩は見付ける事が出来ませんでしたが、興味深いものは幾つか在りましたので来た甲斐はありました。順次ご覧頂きましょう。

2011年2月25日金曜日

十谷温泉大柳渓流公園(1)

南アルプス市の南の富士川町、大柳川の上流域に十谷温泉が存在する。DB No_639.
静岡大学地球科学研究報告10に「山梨県西部・巨摩産地南部の地質」と言う論文が掲載されています。この論文の中に露頭位置がハッキリしないのだが、36頁に「高下(たかおり)ブロック・十谷火山角礫岩」として模式地が「鰍沢町十谷東方の大柳川支流」と記載されている。この附近には枕状溶岩が多く産出するので、「火山角礫岩」なら、何処かにピローブレッチャくらい在るだろうと思って、十谷温泉まで走ってみた。温泉上流の「梨木沢」にある「五段の滝」がひょっとして!!!と思ったのだが途中が崖崩れで入れそうに無いので諦めて、温泉下流の大柳川渓流公園に下ってみたら、この様な岩石がゴロゴロしていた次第。

2011年2月24日木曜日

富士川水系御勅使川駒場(12)

この地域の画像の最後もピローブレッチャです。残念ながら、典型的枕状溶岩の堆積状態を見付ける事は出来ませんでした。

2011年2月23日水曜日

富士川水系御勅使川駒場(11)

この画像も前の溶岩と同様に気泡が沸石か方解石で埋められています。色がかなり半透明なものも在りますが、サンプリングはしていないので気泡の後を埋めた鉱物の種類は判りません。

2011年2月22日火曜日

富士川水系御勅使川駒場(10)

7番目の画像と較べると白い部分の形状が全く異なり、この画像では殆ど丸か、緩やかな曲線で包まれている事がわかります。白い部分が溶岩に噴出時から含まれていた斑晶ではなく、溶岩として海底等に噴出後に熱水活動を受けて沸石等が気泡を埋めたものです。中にはメノウが埋めているケースも有ります。勿論、富士川の支流でもそのようなものは見付かります。

2011年2月21日月曜日

富士川水系御勅使川駒場(9)

所々に溶岩片が入った緑色凝灰岩でしょう。前の画像と異なるのは溶岩の気泡を沸石か方解石らしきものが満たしている事です。ハンマーの柄の部分にある溶岩片を次の画像で拡大してご覧頂きましょう。

2011年2月20日日曜日

富士川水系御勅使川駒場(8)

蛇足ではありますが、この附近で見掛けた「偽礫」の画像です。6番目の画像(中央上)に泥岩らしきものが見えたので枕状溶岩とは関係有りませんが、この地域には圧縮変形された泥層由来の「偽礫」を含む事が在る様なので敢えて触れました。10円硬貨のスケールが乗っている面は普通に黒色の泥岩礫が含まれているように見えます。これはこの面と直角の方向に圧縮されていて、横から見ると結晶片岩や溶結凝灰岩にみられる黒色レンズ部の様に、側面から観るとペチャンコです。平面形状を観なければ溶結凝灰岩のレンズと見間違うかも。僅かに画面左下にその雰囲気の部分が見えています。
黒色部分の縁辺を詳細に観察すると、これが泥岩礫が混入したのではなく、未固結の泥片が混入後に固結して偽礫となった事が良く判ります。

2011年2月19日土曜日

富士川水系御勅使川駒場(7)

前の画像の一部分を撮影したものです。白い部分に気泡が含まれているか?確認したのですがこの雰囲気では気泡では無く、長石系の斑晶だった様です。画像の左上隅に泥岩らしい黒っぽい部分が少し覗いています。溶岩側が食い込んでいるように見えます。

2011年2月18日金曜日

富士川水系御勅使川駒場(6)

これはかなり大きなものでしたがやはり転石でしょう。溶岩片がグニャリと折り曲げられたり泥岩らしき部分も見られます。尤も、この附近には泥岩の偽礫がありましたので、これも泥岩の様に見えても巻き込まれた後に泥岩化した偽礫の可能性が高そうです。
富士川の下流の新幹線鉄橋附近で富士山の溶岩を観察した時に、偽礫を沢山みる機会がありました。大井川にも偽礫が多いですね。

2011年2月17日木曜日

富士川水系御勅使川駒場(5)

最初に見て頂いた大きな転石の表面です。ピローブレッチャの含まれたハイアロクラスタイトと考えて良さそうです。

2011年2月16日水曜日

富士川水系御勅使川駒場(4)

左岸側の採石場に残された岩肌です。此方もかなりしつこく調べてみましたが、残念ながらそれらしい岩肌は見付ける事が出来ませんでした。
ここも地層がかなり乱れています。

2011年2月15日火曜日

富士川水系御勅使川駒場(3)

御勅使川右岸の採石場でも上流側に大きく褶曲した様な岩肌が見えていました。画面下の樹木の部分に前の画像で見えていたベルトコンベアがかすかに見えます。この部分は最初にひょっとしてと思ったのですがどうやら違った様です。