原則更新を停止します。 このブログは地質の素人の現70歳の素浪人が、地質図・論文・websiteを閲覧して露頭情報を収集し、その情報と主に足で稼いだ露頭画像を御紹介してきたブログです。素人故の恐れ知らずで取り組んでしまいましたが、残る人生の短さと現在の体力を歩き残した露頭の余りの多さとを天秤に掛けるとそろそろ「撤収」を考える時期だと思い至りました。 火山カメラの映像をUPしてまでこのブログを維持するのも如何かと思い至りましたので、このブログの更新を停止する事と致しました。 枕状溶岩関連記事についてはそのまま残そうと考えています。2年程度の心算で、2009年9月8日に始めたこのブログがここまで続けられるとは思って居ませんでした。 長い間お付き合い頂き有難う御座いました!
2012年4月9日月曜日
露頭情報:No.511;偽枕状溶岩;秋保温泉磐司岩付近
この付近には本物の枕状溶岩も有るが偽物(と言うのは言葉が良くないと思うが)シュードピローがある。出典は岩石鉱物科学第35巻の表題は「東北本州弧,磐司岩火山岩類の地質と岩石」この55頁に「KtL近傍のKtVは丸みを帯びた火山岩塊とジグゾー角礫を含む塊状の凝灰角礫岩からなる。・・水冷収縮破砕によって形成された偽ピローと判断 58頁:第5図偽枕状溶岩を含む北太郎川熔岩露頭」と記載されている。残念ながら記載された地質図と説明では露頭位置を特定出来ない。掲載された地質図と画像を参考用に引用する。勿論、この文献は無償DL可能である。
まずは地質図。原本はA4の3/4頁を占めている。
次はシュードピロー画像。明るさを補正している。
最後はスケッチと枕状溶岩の画像、これも補正済。
2012年3月25日日曜日
露頭情報:No.504;七ヶ浜町黒崎付近:枕状溶岩では無いが!
塩釜地域の地質の「41頁:韮山デイサイト部層 43頁:第36図;韮山デイサイト部層のデイサイト熔岩の露頭 44頁:第37図;韮山デイサイト部層のデイサイト自破砕熔岩の露頭」等の記載が有り、「枕状溶岩ではないが周辺急冷層を持つ水中火山の自破砕熔岩」と書かれている。
此処は出張で良く行く多賀城から目と鼻の先なので、一度訪ねてみたい場所ではあるが昨年の震災で被害を受けた場所。しかもこの「黒崎」がどうやら私有地を通らないと行けないらしい。
場所は http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=381651&l=1410323
引き潮時を狙ってこの付近の海岸線を歩くしか無さそう。
2012年1月16日月曜日
露頭情報:No.439;仙台市太白区秋保温泉奥磐司岩仙人沢
出典は岩石鉱物科学35に掲載された「東北本州弧、磐司岩火山岩類の地質と岩石(2006)」。この60頁に「仙人沢火山砕屑岩部層 60頁:層厚20m以上の・・火山角礫・同心円ピロー・熔岩ローブの破片 62~64頁:全岩化学組成一覧表」が記載されている。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=381437&l=1402846
露頭情報:No.438;仙台市太白区秋保温泉奥磐司岩鳴虫沢
出典は岩石鉱物科学35に掲載された「東北本州弧、磐司岩火山岩類の地質と岩石(2006)」。この58頁に「磐司岩火山砕屑岩部層 58頁:第6図 a)三方倉山西方の沢において火道断面が観察出来る 58頁:b) 同心円ピローを含む凝灰角礫岩」と書かれている。
場所は姉滝付近からはいったこの沢らしい。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=381613&l=1403145
露頭情報:No.437;仙台市太白区秋保温泉奥磐司岩雨滝
出典は岩石鉱物科学35に掲載された「東北本州弧、磐司岩火山岩類の地質と岩石(2006)」。この58頁に「磐司岩火山砕屑岩部層 58頁:第6図 c) 雨滝附近の楕円帯又は球状小型ローブ。62~64頁:全岩化学組成一覧表」が記載されている。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=381655&l=1403120
2011年12月18日日曜日
露頭情報:No.377;宮城県柴田郡川崎町本砂金(もといさご)川三方倉山南側
出典は、前の2項と同様に岩石鉱物科学 35,に掲載された論文「東北本州弧、磐司岩火山岩類の地質と岩石」。この58頁に磐司岩火山砕屑岩部層, 60頁:10数cm~数10cmの楕円体又は球状の同心円ピローと・・と記載されている。
岩質は複輝石安山岩質。地層は磐司岩火山岩類・Ⅱ噴出物・本砂金火山砕屑岩部層下部層に相当する。詳細は前項のに記載した「日本鉱物科学会」の
岩石鉱物科学誌掲載の論文を参照下さい。場所はこの付近でしょう。もう少し奥に入るかもしれませんネ。素人には難しそう。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=381531&l=1403305
尚、その後改めてこの論文を読み返して地図をチェックすると、この付近は他にも露頭があるので、437-439に再度追加分をリストアップしています。
年内に露頭情報の掲載を終える積りだったけれど、まだまだ数か月は掛かりそうですね。
露頭情報:No.376;仙台市太白区秋保温泉磐司岩大行沢
出典は、前項と同じ岩石鉱物科学 35,に掲載された「東北本州弧、磐司岩火山岩類の地質と岩石」。この58頁に磐司岩火山砕屑岩部層,60頁には10数cm~数10cmの楕円体又は球状の同心円ピローと・・ の記載が在る。62~64頁:全岩化学組成一覧表もあるので、詳細はネット検索で原文を入手してよく読んで下さい。場所はこの付近でしょうか?
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=381706&l=1403102
論文は下記から無償で閲覧できます。
http://www.jstage.jst.go.jp/browse/gkk/35/2/_contents/-char/ja/
露頭情報:No.375;仙台市太白区秋保温泉奥磐司岩・穴戸沢
残念ながらこの露頭はシュードピローだと指摘されています。仙台市内にまくら状溶岩の候補地があるとは驚きですが、仙台の有名な奥座敷・温泉地である「秋保温泉」周辺には、有孔虫化石が残る凝灰岩「秋保石」が分布しており、更に川を遡ると「磐司岩」と呼ばれる場所が有り、この付近に
幾つか枕状溶岩があります。
出典は、岩石鉱物科学 35,に掲載された「東北本州弧、磐司岩火山岩類の地質と岩石」。この57頁に「穴戸沢火山砕屑岩部層 凝灰角礫岩は・・部分的にジグソー角礫を含むほか,径3mの偽ピローと・・・ 更に62~64頁:全岩化学組成一覧表」が掲載されています。場所はこの付近。車が無いと此処まで入るのは無理でしょうね。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=381622&l=1403148
今週は今年最後の仙台出張があるので、帰りに少し時間を取って秋保温泉の手前に在る凝灰岩の石材を採掘している丁場を見学出来ないものか?思案していますが、仕事がまず優先ですから・・・ それで、出張前に磐司岩付近の露頭情報を片付けておこうと考えた次第。
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