原則更新を停止します。 このブログは地質の素人の現70歳の素浪人が、地質図・論文・websiteを閲覧して露頭情報を収集し、その情報と主に足で稼いだ露頭画像を御紹介してきたブログです。素人故の恐れ知らずで取り組んでしまいましたが、残る人生の短さと現在の体力を歩き残した露頭の余りの多さとを天秤に掛けるとそろそろ「撤収」を考える時期だと思い至りました。 火山カメラの映像をUPしてまでこのブログを維持するのも如何かと思い至りましたので、このブログの更新を停止する事と致しました。 枕状溶岩関連記事についてはそのまま残そうと考えています。2年程度の心算で、2009年9月8日に始めたこのブログがここまで続けられるとは思って居ませんでした。 長い間お付き合い頂き有難う御座いました!
2012年2月19日日曜日
露頭情報:No.469;西予市城川町遊子谷(ゆすだに)
露頭位置は正確には判っていない。出典は地質学雑誌 第104巻 第9号に掲載された「付加体地質の観点に立った秩父累帯のユニット区分と四国西部の地質」(1998)。66頁にこの地域の地質区分図がある。露頭は北部秩父帯の遊子川ユニットに所属し、このユニットの塩基性火山岩類については638頁にこの様に記載されている。
「基性火山岩類に関しては,沢谷ユニットのものと同様のよく発泡した枕状溶岩であることが多く,数百m~数km大の大規模な岩体が含まれることもある.
また一部では,沢谷ユニットに由来すると考えられるペルム紀砕屑岩が,単独で小規模なブロックないし礫として,あるいは塩基性火山岩類に伴われて巨大なブロックの一部として,含まれていることがある.」 また 「本ユニットは,上吉田・住居附両ユニットに比して,チャートに乏しく,混在岩を主体とすることで特徴づけられる.遊子川ユニットは,北部秩父帯中の南半部に分布し,後述するように上吉田ユニットおよび住居附ユニットとは側方に漸移する関係にある.Yamakita(1988),山北(1989)のコンプレックスから既述の沢谷ユニットを除いた部分がこれにあたる.」
座標は城川町遊子谷とした。詳細不明!
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=332518&l=1324508
2011年10月9日日曜日
露頭情報:No_261;西予市中山 国道56号切通し
出典は地質学雑誌 第82巻 第9号に掲載された「四国西部 三波川帯における枕状溶岩流中の構造」607頁 第1図 愛媛県中山町南方国道56号沿いのルートマップ,第2図枕状溶岩のスケッチ,第3図 ピローの断面と顕微鏡写真」が夫々掲載されている。
場所ははっきりしているのだが国道沿いなので、モルタルを吹き付けられていないと良いのだが・・・
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu2.html?b=333725&l=1324149
場所ははっきりしているのだが国道沿いなので、モルタルを吹き付けられていないと良いのだが・・・
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu2.html?b=333725&l=1324149
2011年8月14日日曜日
露頭情報:No_148:八幡浜市岡野地
「愛媛の自然をたずねて」の107-112頁に、「JR予讃本線双岩駅北側の本村橋の踏切を西に越えてから、岡野地集落の一度入り直ぐ北に向う道路を約2km行った所に枕状溶岩の露頭があります。」と書かれていて、図12-1「八幡浜-三瓶地域地質図・案内図」 と図12-8「岡野地の枕状溶岩露頭スケッチ」がある。御荷鉾緑色岩類にそうとうするのだそうだ。場所は恐らくこの附近
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=332540&l=1322715
八幡浜には真穴地区にも露頭が有り、小生のブログでは7月17日にご案内している、No_108があります。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=332540&l=1322715
八幡浜には真穴地区にも露頭が有り、小生のブログでは7月17日にご案内している、No_108があります。
2011年7月22日金曜日
露頭情報:No_114;西予市・吉田町境の歯長峠南
「愛媛の自然をたずねて」が参考資料。149頁に「法華津峠~歯長峠附近地質図」がある。その記載内容から下記の附近と考えられる。この露頭に付いては他の資料は得られていない。尚、露頭は点線で描かれた林道側かもしれない。ガイドブックの前記地質図では林道の下に地点⑥の記号が示されている。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=331924&l=1323321
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=331924&l=1323321
2011年7月21日木曜日
露頭情報:No_113;大洲市十二月野
十二月野:しわすの と呼ぶ地名らしい。これも「愛媛の自然をたずねて」が参考文献。場所は下記附近らしいが詳細な場所は特定出来ていない。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=332703&l=1324014
No_112の露頭位置と余り離れていない。鹿野川ダムの周辺にも露頭が有ると書かれている。情報は少ない。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=332703&l=1324014
No_112の露頭位置と余り離れていない。鹿野川ダムの周辺にも露頭が有ると書かれている。情報は少ない。
2011年7月20日水曜日
露頭情報:No_112;大洲市肱川中野小学校附近
これも「愛媛の自然をたずねて」が唯一の資料。但し、地質学雑誌に2008年に掲載された「四国西部の秩父累帯北部における構造層序」がこの露頭に関係在るかもしれない。場所はこの附近だろうか?肱川に掛る「鹿野大橋」の下流右岸に学校のマークがあるこれが小学校らしい。但し、文章を読んでいると小学校と中学の位置関係が逆に思えるのでこの場所を選んだが、或いは橋の上流の支流との合流点附近かも知れない。多分此方が正しいと思っている。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=332738&l=1324048
ガイドブックには「鹿野川大橋下流右岸、肱川中学校南側の道路沿いに枕状溶岩の露頭があります。この溶岩は橄欖石を含む球顆玄武岩で、変性作用を受け、緑泥石、パンペリー石・スチルプノメーレン(?)が形成されている。」と書かれている。
*説明と地図の「肱川中学」の位置関係が異なって居て、鹿野川大橋の下流にあるのは「中野小学校」である。「肱川中」は橋の上流(ダム側)。添付された地図では・・・判り難いですね。
データUPの順番を間違えてしまった。
台風の迷走で睡眠不足!今日の勤務は辛そう!
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=332738&l=1324048
ガイドブックには「鹿野川大橋下流右岸、肱川中学校南側の道路沿いに枕状溶岩の露頭があります。この溶岩は橄欖石を含む球顆玄武岩で、変性作用を受け、緑泥石、パンペリー石・スチルプノメーレン(?)が形成されている。」と書かれている。
*説明と地図の「肱川中学」の位置関係が異なって居て、鹿野川大橋の下流にあるのは「中野小学校」である。「肱川中」は橋の上流(ダム側)。添付された地図では・・・判り難いですね。
データUPの順番を間違えてしまった。
台風の迷走で睡眠不足!今日の勤務は辛そう!
2011年7月19日火曜日
露頭情報:No_111;西予市中久保林道
愛媛県の枕状溶岩の露頭については「愛媛の自然をたずねて」に依拠する事が大きい。122-123頁にこの露頭の案内地図がある。露頭②’の説明には「この林道沿いには激しい海底火山の活動を示す枕状溶岩、ラビリ凝灰岩、凝灰岩、凝灰角礫岩等を観察出来ますがこの地点の枕状溶岩の露頭は見事なものです。」と書かれています。①の地点、林道を下って林道が川の右岸から左岸に変わる辺りにも露頭が在るようだ。その露頭については今年4月7日にご案内しているデータ番号No_008です。岩鉱に資料が在るので、その項目をご覧頂ければ幸い。場所はこの附近でしょう。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=332938&l=1325535
尚、西予市にはNo_261がある。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=332938&l=1325535
尚、西予市にはNo_261がある。
2011年7月18日月曜日
露頭情報:No_109;久万高原町面河発電所附近
この露頭も「愛媛の自然をたずねて」に記載されている。113-119頁を参照の事。「落出橋 ① 落出駅(バス)付近から面河(おもご)第二発電所までは海底火山の活動した玄武岩質岩石が分布し、落出橋の下流側で枕状溶岩が観察出来る。」
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=333308&l=1330017
地質学雑誌(2009)年に「四国西部柳谷地域における北部秩父帯の大規模逆転構造」が掲載されているので地質構造の参考になりそう。講演要旨ならば
四国西部,北部秩父帯における海山起源岩石と粗粒砕屑岩の地質学的関係
四国西~中部,北部秩父帯におけるジュラ紀付加体と先ジュラ系との地質学的関係 他がある様です。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=333308&l=1330017
地質学雑誌(2009)年に「四国西部柳谷地域における北部秩父帯の大規模逆転構造」が掲載されているので地質構造の参考になりそう。講演要旨ならば
四国西部,北部秩父帯における海山起源岩石と粗粒砕屑岩の地質学的関係
四国西~中部,北部秩父帯におけるジュラ紀付加体と先ジュラ系との地質学的関係 他がある様です。
露頭情報:No_110;久万高原町黒川吊橋
愛媛県の露頭情報は「愛媛の自然をたずねて」だけなのだろうか?
面河発電所に近いが支流の黒川の分岐点近くに露頭が在る。「千代川橋を渡った所の右岸側の露頭は,火山弾や岩片が集まって出来た火山角礫岩~集塊岩から出来ており少し南に登ると枕状溶岩や発泡した溶岩が分布します。この付近の河床の露頭も玄武岩質火砕岩の観察に適しています。 凝灰岩類としては,凝灰岩・ラピリ凝灰岩・結晶凝灰岩があります。凝灰岩は,直径4mm以下の火山ガラスを主とする粒子の集まったもので,なかには葉理のみとめられるものもあります。直径32mm以下の火山礫を含む火山礫凝灰岩,輝石などの結晶を含む結晶凝灰岩があります。直径2cm以下のチャート・粘板岩・溶岩の角礫~円礫を含むもの・火山角礫岩・角礫凝灰岩です。」とある。場所はこの附近と考えて良さそうだ
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=333222&l=1330023
面河発電所に近いが支流の黒川の分岐点近くに露頭が在る。「千代川橋を渡った所の右岸側の露頭は,火山弾や岩片が集まって出来た火山角礫岩~集塊岩から出来ており少し南に登ると枕状溶岩や発泡した溶岩が分布します。この付近の河床の露頭も玄武岩質火砕岩の観察に適しています。 凝灰岩類としては,凝灰岩・ラピリ凝灰岩・結晶凝灰岩があります。凝灰岩は,直径4mm以下の火山ガラスを主とする粒子の集まったもので,なかには葉理のみとめられるものもあります。直径32mm以下の火山礫を含む火山礫凝灰岩,輝石などの結晶を含む結晶凝灰岩があります。直径2cm以下のチャート・粘板岩・溶岩の角礫~円礫を含むもの・火山角礫岩・角礫凝灰岩です。」とある。場所はこの附近と考えて良さそうだ
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=333222&l=1330023
2011年7月17日日曜日
露頭情報:No_108;八幡浜市真穴地区
「愛媛の自然をたずねて」に記載があるのだが、「学校前の停留所より約150m八幡浜よりの海岸沿いにハイアロクラスタイトと溶岩や枕状溶岩の破片を含むピロープレッチャがあります。」と書かれているので多分この附近を探せば良いのでしょう。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=332416&l=1322323
直接この露頭の事を記述している訳では無いが、日本地質学会1971年大会の講演要旨“395”に「真穴構造体の地質と構造」がある。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=332416&l=1322323
直接この露頭の事を記述している訳では無いが、日本地質学会1971年大会の講演要旨“395”に「真穴構造体の地質と構造」がある。
2011年7月16日土曜日
露頭情報:No_107;伊方町室の鼻
文献は「地質学雑誌第92巻 第9号」「四国西部,三波川帯における枕状溶岩の変形構造」と言う論文がある。700頁 第2図:枕状溶岩のスケッチ。第3図:枕状溶岩の変形モデル。702頁 第Ⅰ図版:A:枕状溶岩 B:枕状溶岩。伊方町室の鼻先端の砂嘴の先 第1図に他の枕状溶岩産出地の記載も有る。三波川帯 御荷鉾緑色岩類。従って、露頭位置は下記附近らしいので、露頭観察に行く場合は引潮を狙って行かなくては・・・
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=332826&l=1322110
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=332826&l=1322110
2011年4月7日木曜日
露頭情報:No_008;西予市中久保林道
四国カルストの下部に緑色岩が谷沿いの林道に面して露出しているらしい。海底火山の上にタヒチ等の様な環礁が発達して石灰岩台地を作ったと言う典型的な構造が見られる場所らしい。基本文献は、岩鉱1994年89号の373-389頁。これはネットで無償で入手出来る。「岩鉱」で検索して(頁上部の検索では出て来ないので)画面一番下までスクロールして「アーカイブ巻号一覧」から1994年のVol.89 の+記号をクリックし、No_10(p373-) をクリックすると「四国カルストの緑色岩類 中国帯,秋吉,帝釈石灰岩 第地の基底緑色岩類との岩石化学的対比」をDL出来る。P374 Fig.1に地域地質図が、Fig.2にルートマップが示されている。場所は
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=332914&l=1325338
カルスト台地から下りながら谷川の右岸から橋を渡って左岸に移るのだが、その左岸側に移った場所以降が緑色岩らしい。手元に原本が無いが「日曜の地学シリーズ 愛媛の自然を訪ねて」にも紹介されている。
この地域の枕状溶岩については下記の頁に示されている。目次の表題が(枕上溶岩)と書かれているのが惜しい!!!⇒このブログをご覧になったのか?表記が正しく訂正されていました。
http://www1.tecnet.or.jp/clubgeo/shikoku/pillow.htm
尚、飛ばしてしまったNo_007 は岩手県久慈市深田沢の沢山川層なのだが今ひとつ場所が特定出来ていないので省略した。地質図にも記載されているし、岩手県立博物館のHPにも掲載されているので、存在は間違いないのだが・・・博物館のこの露頭についての頁は
http://www.pref.iwate.jp/~hp0910/korenaani/g/124.html
他にも地質ニュース・地質学雑誌・東北大学地質古生物研報等文献は多い。
カルスト台地から下りながら谷川の右岸から橋を渡って左岸に移るのだが、その左岸側に移った場所以降が緑色岩らしい。手元に原本が無いが「日曜の地学シリーズ 愛媛の自然を訪ねて」にも紹介されている。
この地域の枕状溶岩については下記の頁に示されている。目次の表題が(枕上溶岩)と書かれているのが惜しい!!!⇒このブログをご覧になったのか?表記が正しく訂正されていました。
http://www1.tecnet.or.jp/clubgeo/shikoku/pillow.htm
尚、飛ばしてしまったNo_007 は岩手県久慈市深田沢の沢山川層なのだが今ひとつ場所が特定出来ていないので省略した。地質図にも記載されているし、岩手県立博物館のHPにも掲載されているので、存在は間違いないのだが・・・博物館のこの露頭についての頁は
http://www.pref.iwate.jp/~hp0910/korenaani/g/124.html
他にも地質ニュース・地質学雑誌・東北大学地質古生物研報等文献は多い。
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