ラベル 群馬、露頭画像、 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 群馬、露頭画像、 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2011年11月14日月曜日

露頭情報:No_653-9;桐生市黒保根町水沼

この露頭の最後の画像はチャートです。キャンプ場らしい一角の崖に露頭があります。勿論対岸にも、更に一つ上流の橋の付近にも同様に垂直に切り立ったチャートの露頭を川が横切っています。
明日からは、画像が余りない露頭情報が続きます。

2011年11月13日日曜日

露頭情報:No_653-8;桐生市黒保根町水沼

この場所の転石は、典型的な枕状溶岩ばかりでは無い。この様に枕状溶岩の破片から構成されている部分、アイアロクラスタイト・砕屑岩からなる部分も数多く存在します。上の画像には枕状溶岩の中が抜けた様に見えるものもあるけれどなんとなく泥に見える部分も多いですね。泥に見える部分は念の為に叩いて確認すべきだったと反省しています。

2011年11月4日金曜日

露頭情報:No_653-6;桐生市黒保根町水沼

中央部に此処から分岐したのか、気泡が飛び出したかと言った雰囲気の形状が見えます。その左斜め下付近に10円銅貨のスケールが在ります。この部分を拡大したのが下記の画像です。石灰岩が張り付いている様子も見えます。

2011年11月3日木曜日

露頭情報:No_653-5;桐生市黒保根町水沼

画像内の人物の大きさから枕状溶岩転石の大きさを想定してみて下さい。かなりの大きさだとお分かり頂けると思います。こんなのがゴロゴロしていますから、これらの転石が上流からのものでは無く、荒神山の斜面の何処かにかなり広い範囲に渡って露頭が広がって居る事は間違いないと思います。下の画像は低い部分を拡大したものです。

2011年11月2日水曜日

露頭情報:No_653-4;桐生市黒保根町水沼

これが、この枕状溶岩に巻き込まれた石灰岩の表面です。少し変わった雰囲気です。足尾帯は様々な文献で海山起源の付加体と指摘されている様です。
佐野付近の石灰岩の基底部分には玄武岩が存在します。桐生市付近では玄武岩とチャートが卓越していますが、小平の鍾乳洞や桐生川上流の高仁田橋付近にも石灰岩が在り、更に上流では石灰岩を採掘し足尾に運んでいたという記録も有り、石灰岩は珍しくは無い様です。でも、この産状は少々珍しい様に思います。少し古いですが宇都宮地域の5万地質図をご覧になって下さい。20万のシームレスでも同様の事は判ると思います。

2011年11月1日火曜日

露頭情報:No_653-3;桐生市黒保根町水沼

枕状溶岩の断面の一部を拡大してみました。表面がかなりつやつやとしています。多少、珪化している様に思えますが、詳細は薄片を作ってからご報告したいと考えます。桐生市内の吾妻山のトンビ岩や、村松沢で見られる枕状溶岩等に比べると遥かに硬い気がします。(トンビ岩からサンプルを採集した訳ではありません。ハンマーで軽く叩いてみての感触です)こんなに断面の表面が輝いているのは、やはり珪化だと思うのですが・・・
尚、この枕状溶岩には石灰岩が挟み込まれています。(酸で確認しました)石灰岩の産状が興味深いので、明日はその画像もご案内しましょう。

従来、毎月1日の項目に、ブログのインデックスを置いていましたが、露頭情報・露頭画像を地域別に分類し、画面下部にスクロールする事によりラベルをチェック出来る様に改めましたので参照頂ければ幸いです

2011年10月31日月曜日

露頭情報:No_653-2;桐生市黒保根町水沼

露頭情報の整理番号を間違えていましたので訂正しました。
転石であるが故に、この様に枕状溶岩の下側から形状を観察する事が出来る事もあります。勿論、堆積して来た溶岩の流れ方向などは勿論判りませんが、この様な形状を見ておけば崖の露頭を見た時に反転しているとか、横倒しになっているとか判断する目を養う事が出来ます。
渡良瀬川の水沼の上流で小黒川の分岐点付近から下流の本宿付近までは両岸に緑色岩:ジュラ紀;足尾帯の堆積岩コンプレックス中の玄武岩及び火山性砕屑物(1/50,000 宇都宮地質図 1991)が分布している様なので、他にも露頭が沢山あるのではないかと思われます。尚、この荒神山中腹のかなり高い位置に泥流堆積物も分布している様ですね。(記号“T”)これも赤城や皇海・庚申山との関連を考える上で興味深い観察対象と思えます。この転石露頭の付近の1/25,000 地形図をよく見ると荒神山の登山道を横切る細い(形状的に淡い)谷筋が見えます。この線上の何処か(左岸側の県道よりは高い位置に)に露頭が在るのでしょう。遠望した状況では樹林に阻まれて露頭は見えません。

2011年10月30日日曜日

露頭情報:No_653;桐生市黒保根町水沼

29日と30日の二日間に千葉県立中央博物館の県外岩石観察会 5 「足尾銅山と周辺の岩石」に参加させて頂き、2日間に亘って渡良瀬川水系の様々な地質を観察する機会があり、観察の第一ポイントがこの露頭でした。近くまでは良く行っていたのですが、少々入り難い場所なので入っていない場所でした。枕状溶岩の巨大な転石が渡良瀬川左岸の特定の場所にゴロゴロしていますので、この山の上の方に露頭が在るものと思われますが、露頭そのものを確認出来た訳ではありません。山に登る道は現在通行禁止なのです。数枚の画像をご案内したいと思います。
今日の画像はチョット面白い形状の枕状溶岩です。垂れ下がった溶岩がお判りですね!大きな気泡の傍に10円銅貨を置いています。
露頭情報の整理番号を間違えていましたので訂正しました。

2011年10月14日金曜日

まぼろしの枕状溶岩転石;水沼


群馬県桐生市黒保根水沼の渡良瀬川右岸の道路で撮影された2枚の画像。私が枕状溶岩の露頭を歩いている事を知る方からつい最近頂いたものです。10月末に撮影された場所を歩く予定なので、その時にこの場所の地形を確認し、いずれ近いうちに崖の上を探してみようと思って居たのだが、なんと先週にはこの場所から撤去されてしまい跡形もないとの再情報を頂いた。排水溝を塞いでいたらしいので撤去されて当然!場所さえ判れば調査には支障ないが、やはり自分の目で見る事が出来なかった転石は惜しい。桐生黒保根コンプレックスは枕状溶岩の多い場所です。但し、河原で転石を見付ける事は多いが露頭は中々見付かりません。台風などの時に崖の上から渓流に落下して来るらしいのだが道が無い場所が多いので中々大変です。

2011年10月10日月曜日

桐生・黒保根あたり

久し振りに桐生を歩きました。「あかねこ」さんとの出会いと言ってもメールのお付き合いでしたが、それ以来、仕事をサボっては何度か背広姿で、当時の勤務先の作業服姿で吾妻山周辺を歩いていました。桐生川や山田川、渡良瀬川には枕状溶岩の断片を思わせる緑色岩が沢山在るので上流には必ず枕状溶岩の露頭が有ると思いながら転石累々たる河床を歩くのですが、中々見付かるものでは無い様です。これは渡良瀬川の水沼付近の河床で見たもの。水の中にまで岩体が続いているので転石とも思い難い存在です。ほんの少し上流に歩くとチャートがドカンと存在しています。石材加工屋の崖下では沢入御影の加工断片が沢山落ちています。斜長石の数cmの巨晶が観察出来て面白い場所でもあります。
行きたいと思いながらまだ歩いていないのが栃木県佐野市との境に在る「十二山」です。此処の沢には「あかねこ」さんから頂いた写真で枕状溶岩が転がっています。

2011年4月8日金曜日

露頭情報:No_009;万場高校下河床

群馬県万場町万場高校下河床一帯に枕状溶岩の露頭が分布している。2009年10月20日から29日までのブログで画像をご案内している。場所は神流川の生利大橋の上流、万場高校の対岸となる右岸側に多く分布するが、川の水量が多い場合は左岸から双眼鏡で対岸を観察し、実物は生利大橋付近で済ます手も在る。
右岸側は生利(しょうり)大橋の袂に河床に下る階段があります。藪漕ぎと水量が少し増えると水の中を歩く事になるがヤヤ上流の道路下の露頭が良い。駐車スペースは少し苦労する。
左岸側は河床近くまで下る道が結構有るが、これは鮎漁の為らしいので、鮎漁が行われる時期は遠慮したい。尚、この露頭では長靴と双眼鏡は必須アイテムです。
ここの露頭については余り資料が無い。群馬県立博物館のデータも何時の間にかリンク出来なく成ってしまったようだ。日曜の地学・群馬の自然をたずねての38-39頁に、生利大橋④の項目があります。この項目で「この露頭の上の部分には暗緑色の塩基性凝灰岩層が見られますが・・・」とある辺りが枕状溶岩の露頭でもある。尚、39頁の図7-6「柏木層の見学案内図」附近は道路改良で庚申塔は目立たなくなって居るがバス停の裏に駐車スペースが在る。
インターネットでは埼玉県高等学校理科研究会地学研究委員会の「みどころハンドブック」に紹介されていたのだが現在は見る事が出来ないのだろうか?7
http://saitamachigaku.jp/
日本火山の会では下記に巡検記録があるが、余り詳しくは記録していない。ゴメンナサイ!
http://www.kazan-net.jp/off/0708mikabooff/0708mikabooff.html
場所は
さて、これは凝灰岩でしょうか?緑色岩でしょうか?

2010年4月5日月曜日

群馬県桐生市村松沢 番外編(2)

前の画像に引き続き未だ見ぬ枕状溶岩の画像です。これは桐生市から梅田を通り更に奥の十二沢の緑色岩・枕状溶岩です。途中の梅田からふるさとセンターのもう少し奥までは歩いているのですが、此処までは足を踏み入れては居ませんでした。何れ機会を捉えてと考えています。尚、正確には栃木県佐野市に入るようです。

2010年4月4日日曜日

群馬県桐生市村松沢 番外編(1)

この画像は村松沢での枕状溶岩探索の切っ掛けとなった画像です。恐らく、今回ご紹介した露頭とは別の露頭だと思うのですが、この画像は桐生の山の愛好家の皆さんが集う「楚巒山楽会:そらんさんらくかい」の「あかねこ」さんからご教示頂いたものです。
何時か、ご一緒に桐生の奥の十二沢(其処は実は栃木県佐野市になるのですが、桐生から入った方が便利な場所です)に行きましょう!と声を掛けて頂いていました。残念ながら諸般の事情でそれは実現出来なくなってしまいましたが、又機会を探して桐生の山々を少しずつ歩きたいものだと考えています。桐生や足尾方面は興味深い地質が広がっている夢多き場所です。番外編はこの画像ともう一枚その「十二沢」の露頭をご紹介します。

2010年4月3日土曜日

群馬県桐生市村松沢(6)

枕状溶岩の断面を少し拡大してみました。風化していて比較的柔らかくなってしまっています。山林の手入れがあまりなされていないので、落葉が溜まっていて地面を仔細に観察する事が難しい状態になっています。
尚、人里から近い場所ではありますが、足尾山塊にも繋がって居る関係上「熊」が出没する危険性も有る様なので笛や鈴などを携帯して注意するようお勧めします。村松沢の露頭はこれで終わりです。
私が写したものではありませんが、此処から更に山に入った部分にも枕状溶岩が有ります。次回はそれをご紹介して次は埼玉県の露頭に移りましょう。

2010年4月2日金曜日

群馬県桐生市村松沢(5)

兎に角、この沢にはとても良い形状の枕状溶岩が在るとお聞きしていたので何度か昇り降りをして、やっと急な登り坂になる少し手前の、登山道から沢が分かれている場所の足元に、この枕状溶岩の一部分を見付け出しました。枯葉に覆われていましたが、偶々フット眺めた時に、枯葉の間から少し異質なものが見えたのでやっと気付きました。大型の枕状溶岩によく見られる外周部の放射状節理の部分ですね。
これまでの画像の地域別開始日のインデックスです。
興味を引かれる地名が有りましたらご覧頂ければ幸いです。
2009年 9月 8日:千葉県鴨川青年の家
2009年 9月11日:石川県能登町九里尻川河口付近
2009年 9月13日:群馬県南牧村磐戸橋附近
2009年 9月19日:茨城県北茨城市磯原うぐいす谷温泉
2009年 9月23日:京都市右京区北黒田町桂川
2009年 9月25日:京都市右京区北芹生寺子屋橋
2009年 9月28日:埼玉県曽沢川上流
2009年10月 1日:千葉県鴨川青年の家
2009年10月10日:群馬県川原湯久森トンネル
2009年10月16日:埼玉県皆野町浦山の蛇紋岩露頭
2009年10月20日:群馬県神流町万場高校附近・番外編三波川・御荷鉾の変成岩
2009年10月30日:群馬県神流町東御荷鉾山
2009年11月 3日:番外編:シールド工事
2009年11月 5日:群馬県片品村戸倉片品川河床
2009年11月10日:群馬県渋川市小野上岩井堂
2009年11月20日:長野県真田町菅平口
2009年11月26日:長野県上田市霊泉寺
2009年12月 5日:長野県上田市虚空蔵
2009年12月14日:長野県須坂市井上・大柳
2009年12月18日:神奈川県横須賀市平作
2009年12月24日:神奈川県葉山町水源地橋
2009年12月29日:京都鞍馬寺
2010年 1月 6日:茨城県袋田の滝周辺
2010年 1月17日:新潟県糸魚川市根知農村公園
2010年 1月25日:福井県越前町尼御前トンネル附近
2010年 2月 1日:福井県越前町河野大橋附近
2010年 2月11日:福井県三国町松島海岸付近
2010年 3月 9日:群馬県桐生市トンビ岩附近
2010年 3月29日:群馬県桐生市村松沢

2010年4月1日木曜日

群馬県桐生市村松沢(4)

沢を登っていると2箇所でこの様な岩があります。これも枕状溶岩だと思うのですが流れの方向が手前から先へ延びている場合は時々判断に迷います。後姿は判り難いのです!
それにしても、この沢にはもっと判り易い形状の枕状溶岩が数箇所に在った筈なのですが、中々見付かりません。この日は確か2度目の訪問の時で、悔しくて沢を三往復し、やっと足元の枕状溶岩を見つけました。それが次にご紹介する画像です。

2010年3月28日日曜日

群馬県桐生市トンビ岩周辺(15)

吾妻山の登山は市民にとても親しまれている事は既に書きましたが、それは一つにアクセスの良さと、足場になる駐車場がある事が上げられます。勿論、私の様に外から訪れるものにはJRの駅からでも歩ける範囲内ではあります。これは、枕状溶岩かどうかは判りませんが、この附近の石垣に使われている比較的大きな円礫にはこの様に少し平らな枕状溶岩の様な形をしたものが多いな!と思って写しておいたものです。以前、武蔵五日市附近を歩いていたらやはりこの様な石垣がありましたが、お聞きすると「この形の円礫の石垣は群馬産だよ」と言われた事があります。
山口県の美祢市では石垣の石に石灰岩が使われていましたし、横須賀では房州石に似た大きな軽石が含まれた凝灰岩が使われていました。竹橋の東京国立近代美術館附近の石垣はには円形に分布した気泡を含むものがあり、真鶴石だそうですが、石垣の石の観察も興味深いものですね。

2010年3月27日土曜日

群馬県桐生市トンビ岩周辺(14)

さてこの附近の枕状溶岩の露頭画像も残り少なくなってきました。この画像もトンビ岩の側面です。小さな枕状の部分がお判り頂けると思います。
スケールとして画像に貼り付けたのは横75mmx高50mmです。裏面が糊になっているので、垂直な面に貼り付けて写真をとる事が出来ます。小さな方眼部分が撮影条件では飛んでしまうのが欠点なので最近は「改良版」を使用し始めました。

2010年3月26日金曜日

群馬県桐生市トンビ岩周辺(13)

さて、話を「トンビ岩」に戻しましょう。これはトンビ岩の登山道側の側面です。小型の枕状溶岩の特徴が現れています。
ここの枕状溶岩については昨年上毛新聞社から出版された「ぐんまの大地 生い立ちをたずねて」にも紹介されています。

2010年3月25日木曜日

群馬県桐生市トンビ岩周辺(12)

吾妻山には所々、急傾斜の登山道があり、その部分を巻いて「女道」と称する比較的歩き易い道も用意されています。トンビ岩からその女道を辿って少し下がった場所にこの祠が祭られた大岩があります。スケールは1m伸ばした状態です。
この岩は塊状溶岩から枕状溶岩に移行する部分に相当しそうです。古い資料ではこの附近にはかなり小型の枕状溶岩が存在していた様に見受けられますが、残念ながら探し出せていません。
所要で2日間更新が出来ませんでした。毎日更新の予定が少し乱れてしまいました。