原則更新を停止します。 このブログは地質の素人の現70歳の素浪人が、地質図・論文・websiteを閲覧して露頭情報を収集し、その情報と主に足で稼いだ露頭画像を御紹介してきたブログです。素人故の恐れ知らずで取り組んでしまいましたが、残る人生の短さと現在の体力を歩き残した露頭の余りの多さとを天秤に掛けるとそろそろ「撤収」を考える時期だと思い至りました。 火山カメラの映像をUPしてまでこのブログを維持するのも如何かと思い至りましたので、このブログの更新を停止する事と致しました。 枕状溶岩関連記事についてはそのまま残そうと考えています。2年程度の心算で、2009年9月8日に始めたこのブログがここまで続けられるとは思って居ませんでした。 長い間お付き合い頂き有難う御座いました!
2012年3月17日土曜日
露頭情報:No.498;五所川原市小田川ダム管理棟横
出典は農林水産省HP。ホーム > 組織・政策 > 農村振興 > 水土里電子博物館 > 農村の貴重な地質遺産-農業農村の整備を通じて- > 3.枕状溶岩:青森県五所川原市。アドレスは
http://www.maff.go.jp/j/nousin/noukan/tisitu/t_makura/index.html
この頁は<全景>,<地質平面図>,<岩石の特徴とその形成過程>,<農業農村整備事業と地質遺産>,<位置図>,<所在地・アクセス>から構成されている。
引用された地質図には中新世の玄武岩と追記されている。露頭位置は敢えて記載する事も無いが念の為下記。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=405315&l=1403222
但し、参考に示されているものはモルタル吹付の崖面に顔を出している縦3mx横2.5mの放射状節理部分。
HPによるとこのダムはロックフィルダムで、「ダムサイトは硬固な玄武岩を基礎としており、堤体の材料となる岩石も近傍に分布する玄武岩が使用されました。そのため、ダムの表面を保護するリップラップ材には、丸い形状をした枕状溶岩が数多く見られます。またダム左岸側の管理棟付近には、この部分だけモルタル吹付けされずに窓が明けられていますので、現在でも菊の花を思わせるような放射状節理を観察することができます」
と書かれています。
ちなみにこのダムについては下記を参照下さい。
http://damnet.or.jp/cgi-bin/binranA/All.cgi?db4=0203
2012年3月11日日曜日
露頭情報:No.491;津軽半島尾別川水系馬坂沢
出典は地調月報 第46巻 第7号に掲載された「青森県津軽半島中西部の新第三系の層序と放散虫・珪藻化石」
論文の長根層南部の記述(345頁右半)に「(2)南部:大部分が黒色の塊状堅硬緻密な玄武岩であり,しばしば柱状節理が発達する.一枚の溶岩の周縁部ではしばしば自破砕状であったり,発泡していることもある.岩石中の気泡には白色の二次鉱物が充填していることがある.尾別川上流の馬坂沢では枕状溶岩が認められた.そこでは断面の長径が約1mの枕状溶岩が積み重なってできた厚さ約2mの層と,厚さ約2mのスコリア層が交互に累重している。」
と記載されている。長いこの沢のどの付近に在るかは不明なので、沢の位置を示す。但し、342頁に示された「25」ルートマップと次頁の柱状図から判断して、この付近の可能性は高そう。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=405907&l=1402834
2012年1月22日日曜日
露頭情報:No.449;八戸市(旧 南郷村)島森地区 新井田川流域左岸
出典は岩石鉱物科学,第30巻1-16頁に掲載の「北部北上帯,島守層に産する海洋島ソレアイト起源緑色岩の岩石学(2001)」
この3頁に「第1図:ルートマップ」,4頁「第2図:露頭写真」,6頁 「表1 全岩化学組成」等が記載されている。P-MORB;海洋島型ソレアイト玄武岩に類似しているとの事。
Ⅲ.緑色岩の産状と記載の項目には「玄武岩は枕状溶岩・塊状溶岩・岩脈として産する。枕状溶岩は調査地域北部の新井田川沿いの露頭,および南部の採石場の露頭に見られる。
新井田川沿いの露頭は露出が悪く連続的に観察出来ないため,他の玄武岩との層位学的な相互関係は不明である。
採石場の露頭では、枕状溶岩に無斑晶質の玄武岩岩脈が貫入するのが見られ、枕状溶岩は,露頭表面ではその西側には断層を挟んでドレライトが見られる。枕状溶岩は、露頭表面では灰緑色を呈し、その新鮮な断面は暗灰色である。長さ約40-50cm,直径約20-30cm程度のぴろーローブが露頭の東側から西側に向けて累重する構造が観察出来る。この枕状構造の配列は,西側が層序学的に上位に相当する事を示している。」と記載されている。下図は4頁に掲載の図2.
2011年12月14日水曜日
露頭情報:No.367;北津軽郡中泊町(なかさと)大石沢(旧深沢)
新第三系・冬部層に相当し「5万分の1地質図幅説明書 金木」が出典。
8頁の図版2「冬部層の玄武岩溶岩(深沢)」の追加的説明として「玄武岩溶岩は一般に著しい変質作用を示し、暗緑色~黒色をなし、風化すると塊状に崩れ易くなる。柱状あるいは板状等の節理は発達していない。大部分が溶岩あるいは自破砕溶岩で、ところにより本質火山礫・火山岩塊を挟み、一部は枕状溶岩をなすところもある」と書かれている。
深沢の場所は
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=405716&l=1402921
尚、深沢を 1/25000 地形図の大石沢と読み替えたのは解説書26頁 第8図 塩越層の重鉱物資料採取地点図に記載された河川情報から読み取った。
8頁の図版2「冬部層の玄武岩溶岩(深沢)」の追加的説明として「玄武岩溶岩は一般に著しい変質作用を示し、暗緑色~黒色をなし、風化すると塊状に崩れ易くなる。柱状あるいは板状等の節理は発達していない。大部分が溶岩あるいは自破砕溶岩で、ところにより本質火山礫・火山岩塊を挟み、一部は枕状溶岩をなすところもある」と書かれている。
深沢の場所は
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=405716&l=1402921
尚、深沢を 1/25000 地形図の大石沢と読み替えたのは解説書26頁 第8図 塩越層の重鉱物資料採取地点図に記載された河川情報から読み取った。
2011年12月2日金曜日
露頭情報:No.320;五所川原市金木藤滝
2011年11月19日土曜日
露頭情報:No_295;五所川原市金木町鹿ノ子滝
出典は1/50,000 油川地域の地質。Ⅲ.6.不動滝層。15頁の第5図に柱状図の位置図と、次頁に柱状図が記載されている。
この15頁に「不動滝」層の記載の中に「玄武岩質火山岩礫凝灰岩及び凝灰角礫岩は,黒色―暗灰色を呈し,一般に,火山礫・角礫と基質との境は明瞭であり,両者の凝結度は良くない。小田川中流及び鹿ノ子滝東方では本岩中に枕状溶岩及び自破砕溶岩が発達している」と記載されている。
また、18頁 第8図には「不動滝層下部にみられる玄武岩枕状溶岩(藤滝)」が掲載されている。
ブログの設定がまた変化して上のアドレスをクリックすると直接飛べるようになりました。古いのはダメですが、この状態が継続するといいのですが・・・
2011年10月13日木曜日
露頭情報:No_269;むつ市寄浪海岸
出典は「脇野沢地域の地質」(1976)。2頁以降の「新第三紀中新世 Ⅲ.2. 小沢層」を中心に、5頁に第2図「下北半島東部の地質および地質構造」図が掲載され、小沢層については8頁。9頁の第5図には「寄浪付近に分布する小沢層の枕状溶岩:1個の枕状ブロックは長径が1m以上のものがあり、ブロックの円辺部には沸石で埋められた杏仁状球顆が密集している」と書かれた画像が掲載されている。
露頭はこの付近か?或いは湾の反対側の神社記号付近と西側の蛸田の東側山麓付近と思われる。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=410748&l=1404831
露頭はこの付近か?或いは湾の反対側の神社記号付近と西側の蛸田の東側山麓付近と思われる。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=410748&l=1404831
2011年10月9日日曜日
露頭情報:No_262;佐井村原田海岸
弘前大学教育学部自然地理学教室のHPに「2005年地学巡検(下北半島)」の記録が有り(2005年8月16~18日 地学研究室の巡検に同行)、「佐井村(下北半島)原田海岸:佐井村原田海岸にて。ここではピローローブの断面が観察できます。」と書かれている。下部がハイアロクラスタイト,上部が枕状溶岩と言う層序関係だそうです。従って露頭場所はこの付近か?
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=412724&l=1405242
前記HPは下記をコピペで
http://siva.cc.hirosaki-u.ac.jp/usr/koiwa/geolo-excu.htm
弘前大学教育学部自然地理学教室のHPは下記です。
http://siva.cc.hirosaki-u.ac.jp/usr/koiwa/
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=412724&l=1405242
前記HPは下記をコピペで
http://siva.cc.hirosaki-u.ac.jp/usr/koiwa/geolo-excu.htm
弘前大学教育学部自然地理学教室のHPは下記です。
http://siva.cc.hirosaki-u.ac.jp/usr/koiwa/
2011年10月2日日曜日
露頭情報:No_250;黒石市虹の湖南岸

前項と同じ採石場を想定しています。
露頭情報:No_249;黒石市虹の湖温泉付近の採石場
この露頭は既に無くなっている可能性が高い採石場で観察された貫入岩の先端部に形成された大型の枕状溶岩。
出典は 1/50,000 「黒石地域の地質」図。この Ⅳ.3. 板留層 Ⅳ.3.1. 板留層下部層に、15頁 第12図 黒石図幅地域の地質総括図, 27頁 第19図 梨木沢凝灰岩部層中の枕状溶岩, 第20図 枕状溶岩中の杏仁状孔隙の最大粒径分布, 第19図中央の枕状溶岩について水平方向に計測」等の資料が在る。
この中で特に興味を惹かれたのは虹の湖南縁の319.6mピーク付近に現れた横幅約4.38mの枕状溶岩の「枕状溶岩中の杏仁状孔隙の最大径分布」図。中心部の直径1mの範囲において孔隙の径が最大7cmまで急激に大きくなっている事。
もう無いのだろうなと思いながら見てみたい場所ですね。この露頭情報を見るまで実は火山地帯の地質図は殆ど飛ばしていたのだが、現在は火山が在っても基盤には古い地質が在るのは当然だと気付いて、火山地帯の地質図もチェックするようになりました。
多分個の採石場に在ったのではないかと思っています。
出典は 1/50,000 「黒石地域の地質」図。この Ⅳ.3. 板留層 Ⅳ.3.1. 板留層下部層に、15頁 第12図 黒石図幅地域の地質総括図, 27頁 第19図 梨木沢凝灰岩部層中の枕状溶岩, 第20図 枕状溶岩中の杏仁状孔隙の最大粒径分布, 第19図中央の枕状溶岩について水平方向に計測」等の資料が在る。
この中で特に興味を惹かれたのは虹の湖南縁の319.6mピーク付近に現れた横幅約4.38mの枕状溶岩の「枕状溶岩中の杏仁状孔隙の最大径分布」図。中心部の直径1mの範囲において孔隙の径が最大7cmまで急激に大きくなっている事。
もう無いのだろうなと思いながら見てみたい場所ですね。この露頭情報を見るまで実は火山地帯の地質図は殆ど飛ばしていたのだが、現在は火山が在っても基盤には古い地質が在るのは当然だと気付いて、火山地帯の地質図もチェックするようになりました。
多分個の採石場に在ったのではないかと思っています。
露頭情報:No_248;黒石市浅瀬川沿い板留-下川
出典は1/50,000 地質図「黒石地域の地質」まさかこの様な火山地帯に枕状溶岩が在るとは思わなかったけれど、基盤岩は古いのだから何が在っても不思議は無い。
この「 Ⅳ.3. 板留層 Ⅳ.3.1. 板留層下部層。15頁 第12図 黒石図幅地域の地質総括図,26頁 第17図 板留層下部の枕状溶岩,第18図 板留層下部の elingate pillow,28頁 第3表 中新世火山岩類の化学組成」等が記載されている。
黒石市板留~下川間 浅瀬石川河床にあり、安山岩熔岩が卓越 ・浅瀬石川玄武岩岩脈に貫かれる。板留層下部層に相当。場所はこの付近だろうと思っています。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=403610&l=1404104
この「 Ⅳ.3. 板留層 Ⅳ.3.1. 板留層下部層。15頁 第12図 黒石図幅地域の地質総括図,26頁 第17図 板留層下部の枕状溶岩,第18図 板留層下部の elingate pillow,28頁 第3表 中新世火山岩類の化学組成」等が記載されている。
黒石市板留~下川間 浅瀬石川河床にあり、安山岩熔岩が卓越 ・浅瀬石川玄武岩岩脈に貫かれる。板留層下部層に相当。場所はこの付近だろうと思っています。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=403610&l=1404104
2011年7月5日火曜日
露頭情報:No_096;尻屋崎
「青森の自然をたずねて」の92-100頁にこの露頭について述べられている。93頁に地図95頁に画像が有る。
但し「尻屋崎港の防波堤付け根の島(弁天島)は硬いチャート・・・港から海岸岩屋集落方向へ進むと、西側に傾いた石灰岩や泥岩が連続した露頭・・・更に海岸を進むと、枕状溶岩や凝灰質泥岩を・・・」とあるので、この附近でしょう。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=412412&l=1412541
1/5万「尻屋崎地域の地質」の6,11,12頁に関連記事が在る。11頁の画像には「第6図 B層最下部の玄武岩の一部にみられる枕状溶岩(日鉄鉱業所西方海岸)」とある。6頁は尻屋層群柱状図。
但し「尻屋崎港の防波堤付け根の島(弁天島)は硬いチャート・・・港から海岸岩屋集落方向へ進むと、西側に傾いた石灰岩や泥岩が連続した露頭・・・更に海岸を進むと、枕状溶岩や凝灰質泥岩を・・・」とあるので、この附近でしょう。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=412412&l=1412541
1/5万「尻屋崎地域の地質」の6,11,12頁に関連記事が在る。11頁の画像には「第6図 B層最下部の玄武岩の一部にみられる枕状溶岩(日鉄鉱業所西方海岸)」とある。6頁は尻屋層群柱状図。
2011年7月4日月曜日
露頭情報:No_095;八戸市蕪島東方海岸
「青森の自然をたずねて」の42-49頁にこの露頭について書かれている。43頁に大まかな地図と44頁に小さな画像がある。惣宝水産㈱の加工場の裏手にあたるらしい。八戸漁港のやや東側のこの附近か?
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=403232&l=1413408
但し、弘前大学教育学部自然地理学教室の「教育学部生涯教育課程地域生活専攻」の自然環境基礎実習(2年次)野外実習 記録を拝見すると蕪島の北部にも露頭がある様です。でも「北部」とあるのは蕪島中の「北部」では無くて、「蕪島の北の方」のこの露頭の事かも知れません。
http://siva.cc.hirosaki-u.ac.jp/usr/koiwa/gonbe.htm
従って、両方を良く見て下さい。蕪島附近には若い頃行った事があるが北側の海岸までは足を伸ばさなかったのが悔しい!
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=403221&l=1413329
この露頭に関しては「北部北上山地八戸~種差附近に分布する前期白亜紀火山岩類の地質と岩石学的特徴」、「北部北上山地八戸~種差附近に分布する前期白亜紀火山岩類の層序と形成史」更に「北上山地に分布する前期白亜紀火山岩類の成因」が同一著者で発表されている。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=403232&l=1413408
但し、弘前大学教育学部自然地理学教室の「教育学部生涯教育課程地域生活専攻」の自然環境基礎実習(2年次)野外実習 記録を拝見すると蕪島の北部にも露頭がある様です。でも「北部」とあるのは蕪島中の「北部」では無くて、「蕪島の北の方」のこの露頭の事かも知れません。
http://siva.cc.hirosaki-u.ac.jp/usr/koiwa/gonbe.htm
従って、両方を良く見て下さい。蕪島附近には若い頃行った事があるが北側の海岸までは足を伸ばさなかったのが悔しい!
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=403221&l=1413329
この露頭に関しては「北部北上山地八戸~種差附近に分布する前期白亜紀火山岩類の地質と岩石学的特徴」、「北部北上山地八戸~種差附近に分布する前期白亜紀火山岩類の層序と形成史」更に「北上山地に分布する前期白亜紀火山岩類の成因」が同一著者で発表されている。
2011年6月21日火曜日
露頭情報:No_070;十和田市休屋
露頭情報ではあるが、現在は見る事が出来ない露頭である。出典は「青森の自然をたずねて」2-13頁を参照下さい。十和田神社の男坂が枕状溶岩だったらしいが、現在はコンクリートで固められているとの事。
この附近が現在の十和田湖よりも水位が高い湖水に覆われた時期の溶岩が枕状溶岩となったものか?、十和田カルデラが噴出する前の地層が残っていたのか?今では調べる事が出来ない。 従って、地図情報は省略。
この附近が現在の十和田湖よりも水位が高い湖水に覆われた時期の溶岩が枕状溶岩となったものか?、十和田カルデラが噴出する前の地層が残っていたのか?今では調べる事が出来ない。 従って、地図情報は省略。
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