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2014年5月10日土曜日

枕状溶岩:千葉県鋸南町下佐久間田子

実に数年振りにこの露頭を訪ねたのだが、この場所は、参考書にも掲載されているにも拘らず、露頭の状況が良くないので、殆ど来訪者が居ない露頭。小生のリストにも既に掲載済みだと思ったのだが、なんと何処にも記述が無いので、取り敢えず画像を掲載。
千葉県は鴨川や嶺岡に立派な露頭が多いのでひっそりと守られているらしい。
露頭が汚れているので、他の枕は中々判り難い。
この直ぐ近くに、ドレライトの露頭が在るのだが、民家の敷地の中なので注意。
目視で、ドレライトの針状斜長石結晶が確認出来るが、風化が激しく、ドレライトと言うより、タマネギ状風化の模式地(少し言い過ぎかな?)みたいな雰囲気だ!

2012年8月15日水曜日

八岡海岸の枕状溶岩:同心円の形成の謎

さて、この画像をどう観るでしょうか?単純に考えると、色の濃い部分は急冷部分。それがどうしてこのように同心円状になるのでしょうか?
JAMSTECから発行されている広報紙に“Blue Earth”が在りますがご覧になっていますか?
この2000年11/12月号に「深海底に眠る大自然のオブジェ」(22頁)と言う記事があります。副題は「海中で噴出した、溶岩流の造形美」となっています。是非、ご覧になって、この画像の溶岩に見られる同心円形状の謎解きのヒントにして考えて見ませんか?成因は異なるのでしょうが、面白そうです。
そう言えば私の枕状溶岩の露頭画像にも、望遠レンズで撮影した中にこんなのもありましたね。
一番有りそうなのは、溶岩のドレンバックかな?

この画像で、今回の鴨川での枕状溶岩の画像を終わります。67歳と言う年齢と体力の衰えで新しい枕状溶岩の露頭を歩く事が殆ど出来なくなっています。
最近はもう一つのブログ「岩石と土の表情」で多く発信している様に、凝灰質石材に力点を移しています。取り敢えずまだまだ歩ける範囲に房州石を中心とする凝灰岩質石材が存在するからです。とは言えかなり体力の衰えは隠しきれず行動範囲が狭まっています。
集めた枕状溶岩の露頭情報だけでも発信しておきたいと考えて居ます。

2012年8月14日火曜日

八岡海岸の岩礁の列


青年の家の裏側の崖から眺めた構造岩塊の直線状配列。画像中の大きな島は弁天島。
画面には入りきれなかったがこの左手には雀島がある。直線状配列は八岡海岸のバス停付近から眺めると良く判る。小さな画像だが、下記にバス停から少し離れて撮影した画像が置かれている。見比べて頂ければ直線状配列が良くお判り頂けると思います。
http://akashi1945.blogspot.jp/2010/10/38_07.html

2012年8月13日月曜日

鴨川漁港 荒島(こうじま)


荒島と書いて「こうじま」と読む。防波堤の先端部分の島で凝灰岩の島である。手前右手の岩は勿論枕状溶岩。この岩塊の画像はラベル「千葉、露頭画像」に含まれて居る。航路標識の下は海蝕洞では無さそう。この棚の部分の上下で砂質の粒度が異なっているのが風化の程度の差となったのかもしれない。下記に殆ど同じ画像が在り、この前にあります。ラベルと更新日付欄を旨く使うと関連画像に上手く繋がります。
http://akashi1945.blogspot.jp/2010/09/19.html

2012年8月11日土曜日

八岡海岸の斑れい岩


斑れい岩は良く見るが、嶺岡ではこの様に巨晶部分と微細結晶部分が混在して存在する事が良く見られる。これが当たり前なのか、珍しい事かは残念ながら知らない。この海岸ではないけれど嶺岡山中には巨晶の斑れい岩と微晶の斑れい岩が混じり合った礫岩も存在する。
斜長石も私の拳程度の大きさの奴が転がって居たりして、どのような条件下で、この様に巨晶と微細な結晶が分化するのか?考えは進まないけれど、何面白い文献は無いかと探すのも楽しい。
初めてこの様な巨晶斑れい岩を嶺岡林道で見た時は驚いた。あれから既に10年ほどの月日が経過してしまっただろうか?
今日の午前中は、房州石の探索。古い宿場町に房州石を使った建物や、基礎が残っていないか?の調査だ。午後は世田谷に移動して、日本火山の会のoff会に久し振りに参加。大石さんの案内で、等々力渓谷の地形と地質・テフラを観察させて頂く。午後は雨らしいが“O”君が参加するから当然かな!

2011年4月24日日曜日

露頭情報:No_326;鴨川市橋本西方(2/2)

実はこの露頭の玄武岩はかなり重要なものらしい。しかも意外と見付からない!(くどい!)ヒントは「等高線」
先日は嶺岡の南側の数箇所を巡ったが、ピクライト玄武岩・アルカリ玄武岩・蛇紋岩・曹長石・斑レイ岩(これも様々な斑晶を持つものを観る事が出来た)や玄武岩に掛かる滝なども見学出来た。
千葉県には火山が無いのに実に不思議な岩石が様々に存在している。今更ながら、千葉県に住んで良かった!子供の頃からの憧れの地質に、この年齢に達してから親しむ事が出来たのは望外の幸せだが、その中でも年老いてから移住したこの千葉県に住めた事が、私の人生に実に楽しい経験を積ませてくれる事になったのは嬉しい。

2011年4月23日土曜日

露頭情報:No_326;鴨川市橋本西方(1/2)

突然番号が飛んでしまった!
先日、所要で鴨川附近に出掛けた、この時に、フットそう言えばこの近くに枕状溶岩の露頭が在った筈だがと思いながらその場所には行く機会が無かったのだが、帰宅してから調べてみたら画像が2枚在ったのに露頭の紹介をしていない事に気付いた。その露頭が、私のデータベース No_326 の鴨川市橋本のヤヤ西側のこの露頭。1/25000地形図では
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.aspx?b=350525&l=1400140
文献はまず、鴨川地域の地質: Ⅳ.新第三系・Ⅳ.2.安房層群・Ⅳ2.2.1.古房層・2)鴨川玄武岩 63頁:南の列の本岩は古房層中に産するが曽呂川に沿う各岩体は露出が乏しく,新屋敷の岩体を含めて古房層中の堆積物との直接の接触関係は観察できない。その中で橋本の西方では傾斜がほぼ垂直な玄武岩及び同角礫岩が厚さ30mにわたり見られ・・・(30mの崖を探したが発見できず,この小岩体のみが観察出来た)
この露頭は嶺岡附近の露頭の中でも比較的小型で、しかも道路に近いのに見つけ難い。しかし貴重なものだ。
整理番号を間違えていて、110612訂正しました。

2011年4月4日月曜日

露頭情報:No_001;鴨川市青年の家

余りにも有名な場所だし,画像も幾つか紹介しているので飛ばしても良いかな?と思ったがやはり、場所がハッキリしている露頭は全部ご案内しておいた方が良いと思い直した。
私が此処を初めて歩いたのは2004年頃だと思うがハッキリしない。2005年には火山の会の皆さんと一緒に観察会を開かせて頂いた。皆さんとは2008年には再訪している。下記にはその記録が有る。アドレスは全てコピペで!
http://www.kazan-net.jp/chibajunken/chibajunken.html
http://www.kazan-net.jp/off/0804mineokaoff/0804mineokaoff.html
巡検資料としてお勧めは現在東北大学に居られる平野直人さんの書かれた「房総半島嶺岡巡検ガイド」
http://www.f2.dion.ne.jp/~nhirano/mineoka.html
首都大学東京の大石さんのHPはテフラの解説もありこれもお勧め。
http://ooisivolcano.cool.ne.jp/magmas/boso.htm
このブログでもかなり画像をご案内しています。この附近から前の画像を参照下さい。
http://akashi1945.blogspot.com/2009/10/10.html
http://akashi1945.blogspot.com/2009/09/blog-post_09.html
道路のコンディションは余り良くないが嶺岡林道も興味深いので,時間が在ったら是非歩いて頂きたい。但し,自衛隊のジープに機関砲を乗っけたコンバットチームに遭遇しても騒がない事。文献は山ほどある。
久野久先生が「火山」に書かれた「水中自破砕溶岩」,地質学雑誌の例えば「嶺岡帯のピクライト玄武岩およびソレアイト質玄武岩類」他。尚、裏の国道トンネルは蛇紋岩地帯で手に入り難いかもしれないが,トンネルと地下,1972年3月号に記載された「蛇紋岩トンネルの施工」が興味深い。施工は清水建設。

2010年10月7日木曜日

鴨川市八岡海岸(38)

八岡海岸から上の道路に出て青年の家の裏口方面に進むと「貝渚」地区に「八岡」バス停が在ります。この附近から湾内を眺めるとこの様に枕状溶岩の岩礁が直線的に並んでいるのが見えます。この地域の画像はこれで終ります。次は松江市の加賀浜にある「枕状溶岩」の露頭です。もう一つのブログ「岩石と土の表情」では丁度この地域の画像を紹介しています。

2010年10月4日月曜日

鴨川市八岡海岸(37)

八岡海岸周辺の陸上部には他にも枕状溶岩が分布している。これらの分布図は鴨川市立鴨川中学校科学クラブ原図の「鴨川漁港周辺の地質」を一部改変したものが巡検案内に採用されている。これは藤村附近の民家への階段脇である。

2010年10月3日日曜日

鴨川市八岡海岸(36)

八岡海岸には様々な岩石がある事は既に書いたがこれは蛇紋岩。蛇紋岩はかなり多い様だ。私は枕状溶岩ばかり見ていたが同行の皆さんはかなり美しい表面構造の蛇紋岩を採集しておられた。少し周りを広く見渡す目を持たなくてはいけないようだ。

2010年10月2日土曜日

鴨川市八岡海岸(35)

荒島から弁天島の北側を見たもの。波消しブロックの側とその左手では噴出時期が異なるのか色合いが異なる。この島はソレアイト質玄武岩とドレライトから構成されていて斑晶が殆ど無く気泡も少ない事は前にも書いただろうか?

2010年10月1日金曜日

鴨川市八岡海岸(34)

これは鴨川漁港の防波堤先端部附近の枕状溶岩。縦方向の構造が強いがその一つ一つ独立した枕状溶岩と言う訳では無い。

2010年9月30日木曜日

鴨川市八岡海岸(33)

鴨川漁港の荒島と防波堤の反対側(内側)にも小さな枕状溶岩の島と言うより岩礁と言った方が良いでしょうかこんな風景があります。画面左側の防波ブロックから歩いていけます。でも無理はしないで下さい。漁港の中には他にも枕状溶岩の露頭が在りますのでもう少しご案内しましょう。枕状溶岩は何度も言っている事ですが、出来るだけ多くの姿を観て置く事をお勧めします。他の場所で別の形のものを見た時に役に立ちます。

2010年9月29日水曜日

鴨川市八岡海岸(32)

此処で見る事の出来る枕状溶岩の表面構造は実に様々で興味が尽きません。これも前の画像とは全く異なります。要するに、枕状溶岩の存在は同じ海底での玄武岩質溶岩の噴出に絡まるものとはいえかなりその成立の為には細かな条件が必要になって居るようです。

2010年9月28日火曜日

鴨川市八岡海岸(31)

この海岸にはこの様に小型の枕状溶岩も多く見る事が出きます。枕状溶岩の事を調べ始めた頃に、文鎮程度の枕状溶岩が欲しいな!と思っていましたが、今はある場所で採集した本当に小さな文鎮が私の机の上で活躍しています。

2010年9月27日月曜日

鴨川市八岡海岸(30)

少し場所は異なるのだが「セラドン石」丹沢等にも産している緑色の美しい鉱物である。中にはガラス質のものや、メノウの表面を覆って(気泡の内側にこの鉱物が析出した後にメノウが更に内側に析出した?)産出する事も有るらしい。処で、この画像の中心部に横たわって居るものは一体何でしょう?枕状溶岩の間に挟まれていたセラドン石。枕状溶岩にしては余りに細すぎる様だが、今度もう一度良く観察してこよう。

2010年9月26日日曜日

鴨川市八岡海岸(29)

大きな転石の一部分を拡大しました。気泡が沢山ある岩とそうでもない岩が混在しています。良く、気泡が沢山あるから浅い海で噴出した。気泡が無いから深海で噴出した。と書かれたものを見る事が在りますが、気泡の有無は海の深さとはあまり関係ない様です。現に4000mの深海底に横たわる火山弾に大きな気泡が内蔵されている例があるからです。

2010年9月25日土曜日

鴨川市八岡海岸(28)

海岸の崖からも枕状溶岩は顔を出していますがこんな大きな「転石」もゴロンと存在しています。これは枕状溶岩ではなくてピローブレッチャになるのでしょうか?ここは海水浴客が居るので、ハンマーで割った岩石の破片で足を怪我しないように注意しなければいけません。

2010年9月24日金曜日

鴨川市八岡海岸(27)

八岡海岸の波打ち際にも勿論枕状溶岩は存在します。この岩体は少し潮が引いていれば足を濡らさずに渡れます。目の前の雀島も勿論枕状溶岩の島です。この附近には枕状溶岩と蛇紋岩が分布しています。海岸で拾える岩石は実に種類が豊富で千葉県立中央博物館の「海岸で石ころをひろおう」に参加すると頂けるパンフレットには「蛇紋岩」が2種類、「珪質頁岩」、「珪質泥岩」、「緑色凝灰岩」、「斑レイ岩」、ソレアイト質玄武岩」、「アルカリ質玄武岩」、「ピクライト質玄武岩」などが解説されています。