2011年12月29日木曜日

露頭情報:No.400;岡山県英田郡作東町茅尾


岡山では枕状溶岩の露頭情報は中々探し出せなかった。此処はかなり古い地層であり、しかも年代記録はあるが露頭位置は旧測地系であまり詳しくないので、この付近らしい!程度の情報です。舞鶴層群下部層緑色岩類:278±10Ma
出典は「地調月報第30巻第12号」に掲載された「K-Ar年代測定結果-1」この680頁に掲載された資料:KANo.484: 278±10m.y.(角閃石)☆舞鶴帯の西端部に位置し,舞鶴層群下部層に相当する緑色岩類(・・枕状溶岩,ピローブレッチャ,ハイアロクラスタイト・・)が広く発達」とある。
大体の場所は下記だが探すのはかなり難しい。地質図を詳細に読むとヒントは出て来るかもしれない。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=345915&l=1341355
尚、参考文献としては地質学雑誌 第85巻 第7号(1979)に掲載された「中国地方の緑色岩類」。或いは連合大会(2010)での論旨「岡山県西部井原緑色岩類に産する微生物変質組織の岩石学的および地球化学的研究」等も
さて、やっと400/658件の紹介が終わった。と言っても途中幾つか欠番があるけれど・・・
もっともっと露頭を歩きたいが、時間とお金が無いのが残念!明日から数日間は伊豆半島を中心に静岡県内を歩く予定。少しは枕状溶岩の露頭にも行きたいが、車でアクセスの良い場所なら良いのだが、・・・従って数日間ブログの更新をお休みします。ブログの閲覧数も徐々に増えています。有り難うございます!

露頭情報:No.399;南蒲原郡田上町 護摩堂山周辺


出典は「護摩堂山でハイキング」と言うブログ記事。下記をご覧下さい。
http://cgi.tiny.jp/tt/archives/2008_4_27_419.html
この記事の「護摩堂山の裏側に在る露頭の玄武岩の枕状溶岩」が目的地。
この山のハイキングコース案内は下記に在るけれど露頭の事は書かれていない。
http://www.town.tagami.niigata.jp/living/ho/pdf/hiking.pdf
露頭はこんな場所かな?と思って居るが山頂下の石切場と書かれた文章が在るので或いはその下の位置かもしれない。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=374248&l=1390527
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?longitude=139.09958333326&latitude=37.716655039141
何れにせよ、護摩堂山からそう遠くない場所に露頭が在るのは間違いない。新潟大学理学部地質学科に問い合わせれば正確な場所が判ると思うが・・・
尚、瑞浪市化石博物館の研究報告に「新潟県新津丘陵における金津層の珪藻化石と地質年代」(2009)が掲載されている。
この113頁の第2図「鉱井位置図および地質概略図」が掲載されている。これだと矢代田駅の東方になるのでかなり外れるが、“basalt”と書かれた地域が在るので、最悪はこの付近を歩けば当たるかも!凝灰岩層も広く分布している。
この付近の油田はもっぱら砂泥互層よりも、枕状溶岩に胎胚するらしい。

露頭情報:No398;本山町汗見川流域冬瀬下流


出典は「地質学雑誌第79巻11号」に掲載された「四国中央部三波川帯点紋苦鉄質火山性片岩中の枕状溶岩その他の原岩構造」
747頁にルートマップがあり、地点aが露頭位置らしい。かなり扁平に圧縮されているとの事。詳細は原文献をネットで閲覧できるので確認して下さい。
小生のブログでは下記にも汗見川の露頭が掲載されているが、この文献では「枕状溶岩の部分の層厚は約50cmに過ぎず・・」と書かれているので別の露頭と判断した。
http://akashi1945.blogspot.com/2011/09/no218.html
この露頭の位置は前記露頭から数百メートル下流。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=334847&l=1333327

2011年12月27日火曜日

露頭情報:No.397;京丹後市網野町塩江五色浜(間違い情報)


最初は露頭案内に枕状溶岩とされていたが、いつの間にかその頁はアクセス出来なくなった。現在確認出来る情報としては鉱物採集の方のブログに「枕状溶岩」として掲載されていますが、画像を見る限りでは枕状溶岩ではありません。そのブログは
http://unkonshi.exblog.jp/3351522
枕状溶岩が分離したものとして示された画像は、最初のものは堆積構造が明らかですし、二番目の割れ目がある岩石は放射状節理には全く成っていません。この様な割れ目は比較的寒冷な山岳地帯などの溶岩にも見る事の出来るものです。
現場を見ていないので何とも言えませんが、画像の雰囲気ではこの付近は凝灰岩の様です。枕状溶岩では無くとも小生も歩いてみたい場所です。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=354055&l=1345840
下記は那須火山で見掛けた説明板

露頭情報:No.396;長野県松本市(旧四賀村)虚空蔵山


手元に詳細の地質資料が無いので確認出来ないのだが、「虚空蔵山」と言う山の名称に惹かれてリストアップ。
下記のブログにサラリと「四賀有機センターの所から入って少し行った所に登り口があり、そこに車を置いて登りだす。ここまで家から一時間ほどかかった。登山道はハイキングコースのようにしっかり整備されている。枕状溶岩があったり、南側が崖になっていたりして、楽しく登れる。しばらく登ると、展望も開ける。写真は御鷹山から入山の西側がよく見える場所。」
と書かれているが、それらしい画像が無い。
http://www5b.biglobe.ne.jp/~js30/newpage165.htm
シームレス地質図では「後期中新世―鮮新世・非アルカリ苦鉄質火山岩類:約700万年前~170万年前に噴火した火山の岩石(安山岩・玄武岩類)と有るからまんざら可能性が無い訳では無いのだが、詳細は不明。山頂付近は眺望の良い草原のようだ。東西に長く伸びる尾根はこの方向に伸びる溶岩の為らしいがどのような露頭かは不明。取り敢えず山頂の座標は下記の通り
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu2.html?b=362205&l=1380043

露頭情報:No.395;高槻市本山寺参道


出典は「露頭紹介-西山,川久保渓谷中流に見られる緑色岩周辺」だが此処を歩いた時にはうっかり見落としていた。資料の3/7頁 図2 露頭観察ルートの概略図, 6/7頁 第6図模式図 第7図毘沙門本山寺参道沿いに見られる海底玄武岩溶岩露頭(枕状溶岩とピローブレッチャ)が記載されている。資料は同志社女子中学・高等学校の楠氏によるものだが、どのような経緯で公表されているものかは不明。本山寺周辺のルートマップが3頁に掲載されているので、参考にされると良い。

2011年12月26日月曜日

露頭情報:No.404;日向市 耳川水系 中尾部落の尾根


「尾根」と言うのが少々怪しい位置関係だが、出典は「九州耳川中流域における四万十帯緑色岩類の産状と岩石学的特徴」。地質学雑誌第85巻(1979)に掲載されている。449頁の 2)増谷岩体 増谷川の河床700mにわたって露出しており、中尾部落の尾根にも一連の岩体が存在する。」と書かれている。この尾根の露頭が目的地。大体こちらの尾根だと思うのだが、・・・南側に綴れ織りで繋がる方かもしれない。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=322713&l=1312142

露頭情報:No.394;日向市耳川鳥ノ巣ダム直下


出典は前2項と同様「九州耳川中流域における四万十帯緑色岩類の産状と岩石学的特徴」地質学雑誌第85巻(1979)に掲載されている。この449頁に「3)鳥の巣岩体 鳥の巣ダム直下に好露出が見られその層厚は200mに達する。本岩体は枕状溶岩を主とし・・無斑晶玄武岩質枕状溶岩・・発泡構造は全く見られない。」と記載されている。また、450頁の「第5図:鳥の巣岩体の地質図・断面図」が記載されているので分布を確認の事。
鉱物組成,化学組成についても451頁以下を参照の事。露頭位置は下記付近のかなり広い範囲。大体ダム直下には進入路が在るものだが、1/25,000地形図では詳細不明。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=322942&l=1312217

露頭情報:No.393;日向市 耳川水系 増谷川河床


出典は前項と同様「九州耳川中流域における四万十帯緑色岩類の産状と岩石学的特徴」地質学雑誌第85巻(1979)に掲載。
論文には「449頁 2)増谷岩体 増谷川の河床700mにわたって露出しており、中尾部落の尾根にも一連の岩体が存在する。 第4図:地質図及び断面図」等が記載されている。
場所は私は下記と見たのだが、449頁の図4を見て判断して頂きたい。1/25,000地形図には記されていない「増谷」からの流れと増谷川の出合い付近に、図示例7と10の記号が記されている。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=322724&l=1312031

2011年12月25日日曜日

露頭情報:No.392;日向市耳川水系笹影ダム下流


出典は「九州耳川中流域における四万十帯緑色岩類の産状と岩石学的特徴」
地質学雑誌第85巻に掲載されているのでネットで閲覧可能。この447頁からに下記の記載が有ります。「1)笹陰岩体 ダム直下の耳川河床に良好な露出  448頁 第3図:笹陰岩体の地質図・断面図・柱状図」等。
四万十帯・笹陰岩体:耳川沿いの笹陰ダムサイトにはこの岩体(日陰山を構成する塩基性岩体)の北東端部が露出している。神門地域の地質調査報告書には「そこでは枕の大きさ短径20~30cm,長径100cmくらいのものが多く・・(16-17頁)」と記載されています。
尚、「写真で見る宮崎県の地学ガイド」第54(104頁)には露頭画像が4枚あります。
この書籍は素晴らしいですね。宮崎を歩く際には持参したいですね。著者は私より22歳年上の足立さん。宮崎の地質・地学系では現役の有名な人物の様です。
ISBN978-4-904186-15-2 宮日文化情報センターから出ているが、自費出版なのでしょう。足で稼ぐ地質学の達人ならではの豊富な画像が嬉しいお勧めの書籍です。

露頭情報:No.391; 国頭村大宣味村字与奈


出典は「琉球列島四万十帯中の現地性緑色岩の産状と化学組成」岩石鉱物科学 第33巻(2004)
詳細は本文献をご覧下さい。212頁にこの露頭の産状が記されています。
岩石鉱物科学は会員限定の認証制とは書かれていますが下記からDL可能です。
http://www.jstage.jst.go.jp/browse/gkk/-char/ja/
209頁 第1図:関係地域概略地質図 
210頁 第2図:沖縄本島北部西岸および座間味島のルートマップ 
211頁 第3図:各露頭の状況写真 213頁 第1表:全岩化学組成
216頁 Ⅶ. 考察 1.産状から見た緑色岩の形成場
218頁 第9図:四万十帯の現地性緑色岩の分布と付加体形成年代
露頭の位置は新与奈トンネル手前の海岸と言う事で下記付近。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu2.html?b=264557&l=1281205