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2010年1月16日土曜日

茨城県袋田の滝周辺(11)

オット!この地域の画像はこれで最後になってしまいました。滝の流水面や崖に見られる礫岩の様な構造は、滝の下流部にもこの様に転石として存在しますので、多少の危険を冒す積りなら近寄って観察する事は出来ます。マア、それ程流れに入り込まなくても辺りは兎に角ピローブレッチャだらけです。かなり大きな岩片もありますので、何処かに(少し離れた場所に)枕状溶岩の露頭が存在していても良さそうなものだと思っています。

2010年1月15日金曜日

茨城県袋田の滝周辺(10)

これがどのような成因を持つものか・私には判りませんが、枕状溶岩の露頭等でも良く見かける、スベリ面の様な構造がここでも観察出来ます。これも生瀬の滝への道の途中に観察出来る構造です。枕状溶岩が噴出してくると、流れる距離が比較的短いのでかなり不安定な角度に堆積してしまう事となり、ズルリとある面で滑ってしまうのかな?と思っています。

2010年1月14日木曜日

茨城県袋田の滝周辺(9)

袋田の滝の右岸に切立つ崖です。実に堂々と垂直に切立っています。これだけの垂直な崖は水流による侵食と言うよりは、この附近の地質構造的な成因が有るのではないか?と疑いたくなります。上部に見える並んだ曲線も妙に気になってしまいます。観察対象は数え切れませんね!これは生瀬の滝への階段の途中から撮影した様に記憶します。

2010年1月13日水曜日

茨城県袋田の滝周辺(8)

もう一つ岩片の画像を見て頂きます。これは草臥れる生瀬の滝と月居山への急階段を登って、生瀬の滝への分岐を辿り始めた処に有りました。これも硬いですね。勿論、ハンマーを使っていませんので、手頃な石を掴んで引っ叩いてみたのですが、全く手が痺れただけでした。何処までがハイアロクラスタイトで、何処までがピローブレッチャなのか?論文を読んでいても著者によって解釈が異なる様ですっきりしませんが、兎に角、かなり小さな礫サイズまでかなり密に押し固まっています。「堆積岩」とは言えやはり、かなり熱を帯びた岩片だからこの様に押し詰まれたのか?チョット想像を逞しくするには良い露頭の様です。スケールの硬貨は光ってよく見えませんが、5円硬貨

2010年1月12日火曜日

茨城県袋田の滝周辺(7)

これは「生瀬の滝」へ登る途中で見掛けた岩片です。ノートの縦方向の長さは165mmです。これも実に硬いです。この程度の形状(放射状節理かそうでは無いのか?少し迷う様な)のものは実に沢山存在します。
特徴的なものではありませんが、この程度でも冷却節理として認められるだろうと言う例です。

2010年1月11日月曜日

茨城県袋田の滝周辺(6)

袋田の滝の上流に「生瀬の滝」があります。観瀑コースの吊橋を渡った辺りに、手書きで年代を修正された地質の案内看板が有り、その傍から急な鉄階段を登っていけます。これがその「生瀬の滝」です。これも袋田の滝と同様なハイアロクラスタイト・ピローブレッチャから出来ています。この地域のガイドとしては茨城大学の「地質情報活用プロジェクト」の皆さんが丁寧な観光用資料をpdfで公開していますので、参考にされる事を推奨します。「茨城大学」と「袋田」のkeyで検索出来ます。アドレスは下記です。
http://sites.google.com/site/geonavipj/map
生瀬の滝に登る途中にもピローブレッチャが観察出来る場所が沢山在ります。又、滝の右岸に切立つ崖の様相も詳しく見る事が出来るので、夫々の体力に併せてゆっくりと登られるよう推奨します。出来れば双眼鏡が有るともっと沢山のピローブレッチャを観察できます。

2010年1月10日日曜日

茨城県袋田の滝周辺(5)


この附近の岩片は小型のものが多い為か放射状節理が綺麗に入っているものが多い。これもスケールが無いが実に堅そう。
岩片の上側の白色部に有る斑点には現場では気付かなかったので、チェックしていないのだが、気になって居る。苔の様なものなのか?又、苔だとしても内部の気泡の存在と関連したものか?大体何時も後で自分で写した画像を見ながら悩み始めるのが常である。

2010年1月9日土曜日

茨城県袋田の滝周辺(4)

少々ピンボケで恐縮ですが、スケールが入った画像が余り無いので引用しました。フィルドノートの横幅は95mmです。手帳の右側のものも放射状節理が見事です。以前使用していたフイルムカメラのOM-1と異なり、デジカメは液晶に小さく表示するだけなので、どうも正確にピントが合致しているのか不安でならない時期がありました。幸い新しい機種に買い換えてからはピンボケが殆ど無くなりました。
久野久先生のフイールドノートにはもっと見事な放射状節理の画像が納められています。
ある博物館の展示には袋田周辺にも枕状溶岩が存在して居る様に書かれているので、具体的な場所をメールでお聞きしたのですが、返事は有りませんでした。
何故かトリミングを行った画像は90度回転して表示される事が在ります。この画像も回転してしまいましたが大勢に影響ないのでこのままとします。画像の説明を読み替えて下さい!

2010年1月8日金曜日

茨城県袋田の滝周辺(3)

スケールが無くて申し訳在りませんが、まずは放射状の冷却節理が明瞭な岩片を見て頂きましょう。滝の遊覧を終えて、吊橋を渡り左岸を茶店の方に向かう途中に左手に崖が張り出している部分があります。その崖の中で見掛けたものです。他にも沢山の方が歩いておられて、チョット叩いて見たかったのですが出来ませんでした。でも他の場所で同様の色合いのものを岩同志で叩いて見ましたが大変硬い印象でした。上部の滝に行く海岸が急な遊歩道では余り皆さんが近寄ってこなかったので手帳をスケールに置いて写したものが在ります。何れにせ握り拳と比較してそれ程大きな岩片では有りません。

2010年1月7日木曜日

茨城県袋田の滝周辺(2)

前の画像に続きこの袋田の滝の岩肌を見て頂きます。大きさが判り難いですが、滝の両側の崖の部分はこの様に大きな礫層といった雰囲気です。この画像は前の画像の高さで丁度真ん中附近、滝の流れが変わる附近の直ぐ上を望遠で捉えたものです。DLして比較してみれば位置は判ると思います。この上の滝も、下流も似た様な地層が続きます。この画像は鑑瀑台(下)から捉えたものです。此処では後9枚の画像を観て頂く予定です。

2010年1月6日水曜日

茨城県袋田の滝周辺(1)

茨城県の有名な景勝地である「袋田の滝」です。この南に「男体山」と言う山があります。これが、海底火山で、その証拠には「瑪瑙」等が大量に産出する場所がある様です。袋田の滝には久野久先生も大気中で固まる溶岩と水中で固まる溶岩の形状の差を研究する為にこの袋田の滝を歩いた事が、氏のフイールドノートに記載によって明らかになっています。この滝の全てが水中で構成されたと言う訳です。この場所の溶岩の形状等を10数枚の画像でご覧頂ければ幸いです。

2009年9月22日火曜日

茨城県北茨城市磯原うぐいす谷温泉(4)

これはうぐいす谷温泉の旅館と枕状溶岩の間を流れる小川を旅館の玄関前の橋から上流側を見た状態です。上流のこの画面の範囲と下流のホンの数mの間がこの様に鉄錆色に染まっています。
小川の名前は「二ツ島川」。昔は水戸藩中山家神道無念流道場の跡地だと言うこの温泉は「ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉」だそうですが、残念ながら入浴の機会は在りません。この地域のには海岸よりに幾つかの温泉がありますが、温度は低そうですね。
河原に乗り出している岩も枕状溶岩と思われますが、近づけませんでした。もう一度、出来ればこの付近の採石場らしき場所を中心に歩いてみたいとは思っていますが、中々機会がありません。
この磯原地域に関しては石炭関係の文献は色々と見付かりますが、ここの場所について触れているものが見付からずにいます。
2011年7月5日画像をやや大きなデータのものに変えました。写っている範囲は変えていません。

2009年9月21日月曜日

茨城県北茨城市磯原うぐいす谷温泉(3)


これは枕状溶岩の表面です。右奥には既に紹介した熔岩の先端部が小さく見えています。表面を見ると礫岩の様な雰囲気が在ります。溶岩流の移動につれて割れた破片が表面に現れている状態と考えて良さそうです。
全体の雰囲気から旅館の庭石の一部として取り込まれている状態が判ると思います。
枕状溶岩の外側の表面は溶岩流によって様々です。ここの枕状溶岩の様に表面だけを見ると礫岩と思いたくなる様なものは比較的多いように思われます。
陸上熔岩との違いは下側の地山との接触面や上側の表面にクリンカー状の発泡痕が無い事がその特徴の一つだと思われます。
この画像の手前側が駐車場、右奥が温泉旅館の建物になります。
この露頭に関しては後1枚、この枕状溶岩と旅館の間を流れている小川の様子を明日ご紹介する事にします。
2011年7月5日:画像をヤヤ大きなものに変更しました。

2009年9月19日土曜日

茨城県北茨城市磯原うぐいす谷温泉(2)


熔岩と下部層の接触面を拡大して見ました。10円硬貨が無くてやむ終えず500円硬貨をスケールにしました。直径26mmですね。背景によってスケールも変えなければ飛んでしまって判りませんよネ!
熔岩の直下でも焼けたような色合いにはなっていません。尤も、焼けて白くなる事もあるそうです。高原山の赤滝では勿論熔岩の厚みが違いますが、熔岩の下の層が真っ赤になっていてこれが名前の由来だと聞きました。この色合いは、銚子にある古銅輝石安山岩と大体同じ雰囲気です。古銅輝石安山岩も何れご紹介しましょう。
放射状節理も見えませんが、外側の表面を見るとやはり枕状溶岩なのだな!との特徴が顕れているような気がします。
茨城では変成岩では日立附近に二箇所ほど枕状溶岩の露頭がある様ですが未だ訪ねていません。
福島に近い「入遠野の官沢」には放射状節理の発達した枕状溶岩が在り、これはいわきの石炭化石資料館に収蔵されています。残念ながら本来の露頭は河川改修で失われています。バス停近くの畑の山側に露頭がないかと狙っていますが、今の所見付ける事が出来ていません。
2011年7月5日追記:画像をヤヤ大きなものに変えました。

茨城県北茨城市磯原うぐいす谷温泉


およそ枕状溶岩など在りそうにも無い場所なのですが、ここ磯原のうぐいす谷温泉には、枕というよりはシート状熔岩の雰囲気が強い熔岩の露頭があります。
残念ながらこの附近の火山性地質については参考文献が見当たりませんが、この熔岩の前には「枕状溶岩は新生代中新世第3期初期に噴出した熔岩です、太平洋側に多く流出しています。」(ママ)と書かれた看板が置かれています。
これはこの温泉旅館の駐車場兼前庭にありますので、撮影時にスケールを置く事が出来ませんでした。松葉の大きさから類推して下さい。
柔らかい未固結の細砂~粘土質に乗った為に下の地層が重量で変形しています。小川を挟んで奥に旅館の建物があります。小川の様子から鉄分の多い温泉です。周辺には熔岩の露頭は無いのですが、北西の新しい道路の現場には礫層の上に不整合で火山灰層が見られました。旅館のHPは下記。日帰り入浴は5250円(食事付き)で少々敷居が高そうです。尚、HPでは枕状溶岩については全く触れられていません。 http://www.uguisudani-onsen.com/

2011年7月5日追記:地質の専門家が現地を訪問し、これは枕状溶岩ではなくて「タマネギ状風化」であるとのご指摘を頂きました。タマネギ状風化をそれほど多く見た経験が有る訳ではありませんが、正直な話、まだ納得できていません。この頁を書いた時点ではブログのデータ容量にかなり厳しい制限が有り小さな画像を掲載しましたが、この際現地を観ていない方々の判断を頂ければと考えてヤヤ大きな画像に差換えると共に、庭園部分のほぼ全景の画像を追記しました。

数回、メールに観察した画像を添えて意見を交換させて頂きましたが、現状では枕状溶岩(あるいはシート状溶岩)で在るとの見解を破棄するに至っておりませんが、そうした意見を大切に受け止めて、再度現地に足を運び露頭を観察する機会を持ちたいと考えています。