2011年9月3日土曜日

焼津市虚空蔵:No.037-26


このひとつ前の前の画像(下側)と殆ど同じ位置なのだが、その右下の部分をぎりぎり撮影した画像がありました。シルの下部ですこし岩相が変わって居る様に見えます。もう少し下の方の画像が欲しかったですね。

露頭情報:No_184;下部町長塩

基本的には、何度も登場する資料だが「地質ニュース456号:私の推薦する天然記念物・中部地方の枕状溶岩」がその出所です。他には地質学会の講演要旨らしいのだが「西八代層群中の玄武岩質水中火山の復元」と言う資料がある。此処には「・・・山梨県西八代郡下部町を中心とする西八代層群の分布域西部において溶岩・火砕岩類の層相解析を行い、主に玄武岩よりなる水中火山の復元を行った。・・・
古関川累層において、南北約1.5km東西約3km,高さ250+mの玄武岩質水中火山体の復元が出来た。(以下略)」と記載されている。
著者は異なるが山梨県環境科学研究所からの富士山研究第2巻(2008)に「富士山の基盤としての西八代層群の火山岩類の岩石化学」があり、その3頁に地質図が在る。正直な話この論文はあまり良く拝見していない。
「水中火山」の位置は把握していないが下部町長塩はこの付近です。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=352751&l=1383008

露頭情報:No_182;静岡市丸子二軒屋

静岡地学第92号「枕状溶岩の調査」に掲載されている露頭。静岡市駿河区丸子(まりこ)二軒屋大日如来入口石切り場とある。従ってこの場所と思われますが、国道1号を走っていると側道に入るタイミングを掴めなくて、この場所は2回進入に失敗している。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=345652&l=1381958
写真地図では露頭が今も残っているのか?なんとなく可能性が低いかな?と思ってつい通り過ぎたまま諦めている露頭です。

2011年9月2日金曜日

焼津市虚空蔵:No.037-25

同じ壁面です、似たようなシルの走る部分を2枚連続して見て頂きましょう。シルの柱状節理が走っていますが、壁面がやや異なる事にお気付きでしょうか?この二つの画像の内、下の画像は凹んだ枕状溶岩の形を示しています。上の画像では断面になっていますね。この2か所では枕状溶岩の流れの方向が異なるので、下の画像部分では枕の境界で脱落し易く断面が残り難いのでしょう。

2011年9月1日木曜日

焼津市虚空蔵:No.037-24

これも貫入岩の無斑晶の部分です。枕状溶岩の様な「模様」が出ていますが、これは差別浸食によるものの様です。

露頭情報:No_183;精進湖東岸(訂正追記有)

久野久先生が陸上溶岩と水中に流入した溶岩との違いを観察するために訪れた露頭としても有名なのだが、水位の低い冬場にはこの付近を走る勇気が無くて夏場になんとか見る事が出来ないか?と望遠レンズを振り回しているが、今のところ収穫はない。
久野久先生のフィールドノートには写真が貼り付けて在ったと思う。足元が悪いがこの付近に行くのが良さそうだが?進入出来るのかな?
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=352918&l=1383631
火山 第2集 第13巻 第3号の「水中自破砕溶岩」(1968)を参照して下さい。127頁に青木が原溶岩が本栖湖に流れ込んだ際の、陸上溶岩と水中溶岩の両方の画像があります。
110903:文献の紹介に抜けが在るのに気付いたので追記します。
日本大学文理学部自然科学研究所紀要 No.39(2004)pp.175-198 に「富士山青木ヶ原玄武岩質溶岩の表面形態」と言う論文が掲載されています。(小生のご案内する文献は特記以外はネットで自由に入手出来るものです。表題で検索する為に著者名は記さず論文表題のみを記載しています。)
この182頁に「5.4 Type-D(水底溶岩)」の項目があり、次頁の「図2 青木ヶ原溶岩流における溶岩表面形態の分類」に水底溶岩の分布領域が示されています。
著者がほぼ同じなので内容は重複しますが、山梨県環境科学研究所 富士火山(2007)のp.303-338に「富士火山貞観噴火と青木ヶ原溶岩」が掲載されており、309頁に同様の分布図が掲載されています。
金沢大学、海野進氏の作成された資料に「富士火山巡検案内」があります。この中に精進湖・本栖湖の溶岩についての説明が有ります。とても参考になる資料です。

露頭情報:No_181;悪沢岳

この露頭は既にご案内した赤石岳周辺の情報で、地質ニュース456号の「私が推薦する天然記念物・中部地方の枕状溶岩」に掲載されている。
従って、露頭情報:156,157,158,159,160,等(110818掲載)と隣接した一連の露頭である可能性が高い。
地質ニュースの記載が大まかなので、詳細の露頭位置を特定出来ていない。最近の体力の低下を考えると私がこの付近の露頭に行ける可能性は殆ど無いようだ。
尤も、枕状溶岩の事を少し真面目に調べてみようと考えたのが、病後のリハビリで何とか医師の見立てを裏切って余命を勝手に伸ばし始めた時期だったから、当然今よりも体力が無かった訳で、残念だなー!

2011年8月31日水曜日

焼津市虚空蔵:No.037-23

うっかり飛ばしていましたが、貫入岩の転石の破面を拡大したものです。

2011年8月30日火曜日

2011年8月29日月曜日

焼津市虚空蔵:No.037-20

これは斜めに岸壁全体を貫く厚い貫入岩:シルの部分スケールは1m伸ばしている。この部分ではシルに柱状節理が出来ていないが、場所によっては両側(上下)から柱状節理が延びている部分もあるのでもっと厚いのだろうと思うが測定は出来ない。この貫入の量だけでも量としてはかなり大きなものになる。シルに接している部分が赤く焼けている。

露頭情報:180;一関市猿沢トンネル付近

情報源は岩手県立総合教育センター科学産業教育室(地学研究室)のHP。中高地学研修講座HPなのだが最近は削除されたのか?外部から見る事が出来なくなったのか?見付からない。
「第2日野外巡検:江刺市田原・川内 9:50(江刺から大東町猿沢に行く国道456号線から東に200m入る)母体変成岩類の枕状溶岩 10:05」と書かれている。場所的には此処で良いのだと思うが如何だろうか?http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=390759&l=1411510

露頭情報:No_179;長崎県西彼杵郡土井の浦

普段は余り目にする機会がない文献だが「地団研専報第33号」に「長崎県西彼杵半島北部~東彼杵地域における火山層序-特に枕状溶岩とハイアロクラスタイトについて」が掲載されている。 第一図:長崎県西彼杵半島北部~佐世保市南部~東彼杵地域の地質図および地質断面図.Ⅲ枕状溶岩とハイアロクラスタイトの産状と構造等。
具体的には「西彼杵郡西海町土井の鼻・土井の鼻西方対岸」にあり、岩質は「普通輝石紫蘇輝石橄欖石玄武岩」。時代は「後期中新世 松浦玄武岩類(Ⅱ)横瀬玄武岩類」とある。場所は下記を想定している。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=330527&l=1294200

露頭情報:No_178;長野市裾花ダム下流

長野市周辺の鉱物系HPに記載があったのだが、詳細は不明。裾花ダムは毎年傍を通過するのだが、今年も集中豪雨の直後でとても河川敷に降りる事が出来るとは思えなかったので、この露頭には近づいていない。
鉱物系のHPには時々貴重な資料があるのだが、残念ながら大体岩石の姿は顔像として掲載されていないので、最終的にはあきらめてリストアップだけと言う事に成り易い。興味が在れば下記を参照下さい。
http://www.asahi-net.or.jp/~rw2y-ksg/nagano_city.html

2011年8月28日日曜日

焼津市虚空蔵:No.037-19

これも礫浜から観察できる貫入岩です。厚みはざっと10cm程度といっても場所によってずいぶん変化しています。