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2010年6月17日木曜日

神奈川県山北町高瀬橋(10)

酒匂川右岸の枕状溶岩が横たわる河川敷から「高瀬橋」と左岸の崖を見たものです。「神奈川の自然をたずねて」184頁にはこの崖の地層は足柄層群では最も古い日向山層或いは堂山層と呼ばれる300-100万年前に形作られた泥岩層なのだそうです。崖に旨く取り付くことが出来ないので確めようがありありませんが、この中にも枕状溶岩が含まれている様です。水際より少し上の岩体がなんとなくそんな雰囲気ですが、取り付けないので確めていません。
上流側の採石場は泥岩を採掘しているのでしょうか?こおれで山北の露頭に関する画像は終わりです。

2010年6月15日火曜日

神奈川県山北町高瀬橋(9)

もう一枚、川原の礫の画像を見て頂きましょう。礫とともに、枕状溶岩の表面も良く見える画像です。但し、この頃はデータ量が小さかったので残念です。礫は右手が斑レイ岩でしょうか?緑色の大きいのは凝灰角礫岩が緑泥石や緑簾石が出て緑色になったものでしょう。左手は斑レイ岩かと思いましたがどうやら違うようですね。正確な名前は判りません。残念。
明日は出張の為Update出来ません。

2010年6月14日月曜日

神奈川県山北町高瀬橋(8)

枕状溶岩の画像では無くて恐縮ですが、(下地は枕状溶岩です)この附近は上流の地質を反映した礫が点在していて興味深いものが色々とみられます。これも、火山灰と言うよりスコリアに近いのかもしれませんが、細粒の火山排出物が焼結(溶結)した様になっていて、割に簡単にこの様に層理にそってパカンと割れます。火口に近い噴出物なのでしょう。酒匂川ですからね!
「しゅすいの滝」は古い礫層断層崖に掛かった滝です。
露頭の上流の左岸には採石場らしきものもあります。写真地図の解像度がもう少し良ければこの附近の露頭も良く見えるのでしょうが少々粗くて残念です。

2010年6月13日日曜日

神奈川県山北町高瀬橋(7)

これは前の画像の対岸です。これを見るとあまり流動性がなさそうな溶岩がノッタリノッタリの流れて来た様な雰囲気が判ります。最近の写真画像の地図を見るとこの下流側に大きく回り込めば対岸にいけそうな雰囲気があります。但し、歩くのは骨が折れそうです。

2010年6月12日土曜日

神奈川県山北町高瀬橋(6)

「しゅすいの滝」からの流れと山北発電所からの流れが一緒になって酒匂川に合流する付近です。この附近も勿論、枕状溶岩の路頭です。なんとか対岸に渡る手立てが無いか?探しましたが残念ながら駄目でした。

2010年6月11日金曜日

神奈川県山北町高瀬橋(5)

同じ露頭でもこれはやや下流のものです。前の画像よりはややまともな水中の溶岩状となっています。只、この露頭では枕の一つ一つが何処で区切られているのか判断し難いのです。偶々、河床と平行に流れた形なので、旨い具合に断面を見る事が出来ません。
ここ数日間、昼夜共に意外と多忙な日々を過してしまい新しい画像をUPする事が出来ませんでした。来週も出張が入ってしまいましたので数日間Updateをお休みする事になります。

2010年6月9日水曜日

神奈川県山北町高瀬橋(4)

この溶岩も「礫岩」とそう違いはありません。むしろ、枕状溶岩と言わない方が、賢いのかもしれません。

2010年6月7日月曜日

神奈川県山北町高瀬橋(3)

この画像では枕状溶岩の周辺に様々な岩塊が取り込まれて居る様に見えます。スケールは防水紙の野帳サイズは同じです。
枕状溶岩と言うと液体による急冷を受けて中心部まで放射状節理が続くと思われている方々が一般的ですが、画像を見ているとジスに様々でしょ!

2010年6月5日土曜日

神奈川県山北町高瀬橋(2)

昨日の画像よりはこの画像の方が、ここの枕状溶岩の表面状態を良く現して居るようですね。凸型の溶岩の手前に置いたのは防水型野帳で標準サイズです。その下にある手間へに突き出した岩を見ると「角礫岩」と言いたくなります。他にもその様な雰囲気の部分が多く、最初は角礫岩が流れに侵食されて枕状溶岩の様な雰囲気の「形状」になっただけなのかもしれない!とも思いました。

2010年6月4日金曜日

神奈川県山北町高瀬橋(1)

山北町の「酒水の滝:正しくは酒のサンズイが無いのですが)」から坂道を下り、滝からの流れに沿って酒匂川との合流点を目指すと其処が高瀬橋です。(県道を横切る時には道路が十字になっていません)川は護岸がされていて河床に下る手掛かりが少ないのですが、右岸側、橋の袂近くに会社がありその門内ですが河床に下るはしごが有りました。休日は無理でしょうが、操業中なら従業員に声を掛けて許可を頂きこれを利用するのが一番だと思います。河床に枕状溶岩が分布しています。ここの溶岩の表面は他の場所と少し異なり「角礫岩」の様な雰囲気です。急冷した表面がその後の溶岩の流れに従って分割されたものが表面を覆っているからでしょうか?

2009年12月27日日曜日

神奈川県葉山町水源地橋(4)

この水源地橋下の露頭画像はこれが最後です。画像は対岸から偏光フイルターを使用して撮影しました。この画像に入っている範囲は枕状溶岩と思われます。後1枚この水源地橋入口バス停から一つ坂の上方面に移動した交差点附近の風景をご紹介して葉山町の露頭の紹介は終ります。
嶺岡から横須賀そしてこの葉山へと続く枕状溶岩ですが、この先大磯丘陵へと続きます。しかし残念ながら大磯丘陵の枕状溶岩の露頭はの一箇所は現在採石場から老人保健施設となり、崖面が吹き付けコンクリートで覆われてしまって観察する事は出来ません。同じ大磯丘陵でもう一箇所在る様なのですが、小さな流れに沿った道は崖上から落ちてきた雑木等に阻まれて私は露頭に辿り着く事は出来ませんでした。
2011年6月16日追記:地質関係の職業に従事する方から、大分以前にこの玄武岩はピクライト質玄武岩だと思うとのお話を聞いていた。その頃は余り枕状溶岩の材質には注意を払っていないと言うか、自分で調べる事も出来なかったし、判断する知識も無かっただけの話だった。
最近、千葉県内でピクライト質玄武岩の露頭を何度か観察する機会が有り、なるほど、外観はピクライト質玄武岩にそっくりで、表面の凹凸は「発泡」ではなくて、ピクライト質玄武岩の「カンラン石」が抜け出した後かもしれないと思い至った。
尚、5万分の1:横須賀地域の地質:34-35頁には、この露頭の岩質を「暗灰色,無斑晶質の岩石で、流理構造が発達している。一部に径40cm前後の枕状溶岩を数個含有する。鮫島(1970)は,この岩石をSiO2量が約51%のカンプトナイト(粗面玄武岩⇒多孔質もあるらしい:引用者追記)としている。」と書かれている。残念ながら判断材料は無いが思い出したので追記した。

2009年12月26日土曜日

神奈川県葉山町水源地橋(3)

溶岩の表面を接写して見ました。かなり汚れているので、これが溶岩の本来の色ではありません。スケールは10円硬貨。附近の雑草を使って表面をこすって見ましたが、緑色の草の色が追加されただけで駄目でした。
2011年6月16日追記:地質関係の職業に従事する方から、大分以前にこの玄武岩はピクライト質玄武岩だと思うとのお話を聞いていた。その頃は余り枕状溶岩の材質には注意を払っていないと言うか、自分で調べる事も出来なかったし、判断する知識も無かっただけの話だった。
最近、千葉県内でピクライト質玄武岩の露頭を何度か観察する機会が有り、なるほど、外観はピクライト質玄武岩にそっくりで、表面の凹凸は「発泡」ではなくて、ピクライト質玄武岩の「カンラン石」が抜け出した後かもしれないと思い至った。
尚、5万分の1:横須賀地域の地質:34-35頁には、この露頭の岩質を「暗灰色,無斑晶質の岩石で、流理構造が発達している。一部に径40cm前後の枕状溶岩を数個含有する。鮫島(1970)は,この岩石をSiO2量が約51%のカンプトナイト(粗面玄武岩⇒多孔質もあるらしい:引用者追記)としている。」と書かれている。残念ながら判断材料は無いが思い出したので追記した。

2009年12月25日金曜日

神奈川県葉山町水源地橋(2)

最初にこの場所を歩いた時には雨の後で濁った濁流が流れていました。しかも橋の下流には河床に下る事の出来るスロープが造られて河床がしっかり固められて居たので、もう枕状溶岩は無くなってしまったと思いました。その後、なんとも気になって三浦半島に出掛けた晴れた日にもう一度此処を訪れてこれを観付けました。これまで、これ程に表面に気泡が見えている枕状溶岩を観た事が無かったので驚きでした。
小生のデータ整理番号はNo.506.参考文献は産総研の「横須賀地域の地質」平作の露頭同様に葉山層群分布域の火山岩類の項(32-36)に記載されている。岩質は「安山岩質玄武岩」流理構造が発達していると記載されているが確められなかった、水中の岩には藻類が繁茂していて全く観察出来ない。これ以外にもこの上流に玄武岩質安山岩の露頭が有る筈なのだが高速道路橋脚附近では探し出せなかった。
尚、水源地橋入口から一つ坂上の国際村入口バス停附近は道路工事の保護構造からして、蛇紋岩の分布=膨張性地山が存在していた事が伺われる。
2011年6月16日追記:地質関係の職業に従事する方から、大分以前にこの玄武岩はピクライト質玄武岩だと思うとのお話を聞いていた。その頃は余り枕状溶岩の材質には注意を払っていないと言うか、自分で調べる事も出来なかったし、判断する知識も無かっただけの話だった。
最近、千葉県内でピクライト質玄武岩の露頭を何度か観察する機会が有り、なるほど、外観はピクライト質玄武岩にそっくりで、表面の凹凸は「発泡」ではなくて、ピクライト質玄武岩の「カンラン石」が抜け出した後かもしれないと思い至った。
尚、5万分の1:横須賀地域の地質:34-35頁には、この露頭の岩質を「暗灰色,無斑晶質の岩石で、流理構造が発達している。一部に径40cm前後の枕状溶岩を数個含有する。鮫島(1970)は,この岩石をSiO2量が約51%のカンプトナイト(粗面玄武岩⇒多孔質もあるらしい:引用者追記)としている。」と書かれている。残念ながら判断材料は無いが思い出したので追記した。

2009年12月24日木曜日

神奈川県葉山町水源地橋(1)

横須賀のお隣の葉山町にも枕状溶岩の露頭があります。性状は横須賀市平作とは異なり大変に発泡しています。河川敷に露頭が有り、ほんの少しの雨でも見る事が出来なくなりますし、生活排水が流れているのでしょう、余り綺麗な観察場所ではありませんが、こんな場所にもある事をご紹介しておきたいと考えました。橋の右岸のフェンスの傍にタラップがありますので、ここから降りる事が出来ます。
2011年6月16日追記:地質関係の職業に従事する方から、大分以前にこの玄武岩はピクライト質玄武岩だと思うとのお話を聞いていた。その頃は余り枕状溶岩の材質には注意を払っていないと言うか、自分で調べる事も出来なかったし、判断する知識も無かっただけの話だった。
最近、千葉県内でピクライト質玄武岩の露頭を何度か観察する機会が有り、なるほど、外観はピクライト質玄武岩にそっくりで、表面の凹凸は「発泡」ではなくて、ピクライト質玄武岩の「カンラン石」が抜け出した後かもしれないと思い至った。
尚、5万分の1:横須賀地域の地質:34-35頁には、この露頭の岩質を「暗灰色,無斑晶質の岩石で、流理構造が発達している。一部に径40cm前後の枕状溶岩を数個含有する。鮫島(1970)は,この岩石をSiO2量が約51%のカンプトナイト(粗面玄武岩⇒多孔質もあるらしい:引用者追記)としている。」と書かれている。残念ながら判断材料は無いが思い出したので追記した。

2009年12月23日水曜日

神奈川県横須賀市平作(6)

枕状溶岩の近くに建てられている説明です。最初に御紹介した露頭全体の画像と全く違うように思えるのは私の思い込みでしょうか?折角きちんとした調査報告書も公表されて居る事だし、その中には露頭をカッティングした後のスケッチだって有るのだから、同じ経費をかけるのならもう少しまともな説明板を設置して欲しいものです。大体、枕状溶岩の露頭に置かれた説明板で「なるほど!」と感服するようなのに殆ど出合った事が有りません。地学教育を疎かにしてしていることがこんな所にも現れるのでしょうか?

2009年12月22日火曜日

神奈川県横須賀市平作(5)


前の画像の一部を接写拡大したものです。これも放射状節理の様子が綺麗に見える模式的標本です。放射状節理は中央までは繋がらず、中央部は別の冷却構造だったと思われます。未だ少し動いていたのでしょう。
枕状溶岩は比較的断面がスパット切れたように見えるケースが多いですが、ここでは調査時にダイヤモンドカッタで整形をされたようです。

2009年12月21日月曜日

神奈川県横須賀市平作(4)


前の画像で御紹介した枕状溶岩の右側に見えていたものです。表面が整形されているので大変見易くなっています。次の画像ではこの中央と言ってもやや右よりの下側の岩片の拡大画像をご紹介します。
ここでは周囲をコンクリートで覆っただけの様ですが、最近は透明な固化材で自然の風景そのままに出来るそうで驚きました。水ガラス単体ではとても強度が出ないし、セメントミルクなどと混ぜると不透明になるし、保護された露頭に雑草や黴が生えているのを観ると、もう少し気の利いた保護法方は無いものか?と思っていましたが、既に有るようなので驚いた次第です。

2009年12月20日日曜日

神奈川県横須賀市平作(3)


>最大の岩片の右上部分をクローズアップ。放射状節理が鮮明に見える。それと共に放射状節理が岩の中心部まで到達していない事に注目して頂きたい。放射状節理が中央まで貫いていると信じ込んでおられる方々が多いが、枕状溶岩で中心部まで放射状節理が貫いているのは、枕状溶岩の先端部で固まった部分を除くと殆ど無い。大型の溶岩では内部の流動の為に少ない。
尚、岩質は橄欖石玄武岩。

2009年12月19日土曜日

神奈川県横須賀市平作(2)


この露頭で最も代表的な岩片。発見された直後にかなり表面を整形しているので、放射状節理も大変観やすい状態になっています。
参考資料は地質調査月報第27巻第7号、木村政昭氏他の「三浦半島で発見された漸新-中新世初期の枕状溶岩」webからpdfファイルで入手可能。小生のデータファイルNo.021.道路下なので少し判り難い。
場所は http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.aspx?b=351514&l=1393853

2009年12月18日金曜日

神奈川県横須賀市平作(1)


横須賀市平作の枕状溶岩の保護された露頭です。現在はバイパスの下になり、川岸にはフェンスが立てられているので、接近して観察するのは結構大変ですが、教育委員会に相談すればフェンスに設けられた扉の鍵を開けてくれるかも(?)しれません。フェンスを乗り越えるのは川の深さがあるので、フェンスの上からは少し怖い風景ですし、上流の橋付近からフェンスにすがって移動するのも結構きついですよ。双眼鏡で観察するのが一番良いかもしいれません。今回はまずは全景から。