2011年7月9日土曜日

丹沢湖玄倉のピカピカの露頭_22

滝(?!)の所に良い形の枕状溶岩が顔を出していますね。

露頭情報:No_103;佐渡市弾崎灯台西浦

一つ中を飛ばすが、同じ佐渡島の露頭なのでまとめて!
地学のガイド 参考資料は「地学のガイド新潟県 下」226-230頁 226頁 図9-62:二ツ亀~藻浦の案内図;B地点 図9-64:b地点で見られる太古の枕状溶岩(写真)海上に突き出した岩に目をやると、円礫岩のような構造が目にとまります。じつのところこれは枕状溶岩で、丸く見える部分がピロー(枕)というわけです。ピローの内部構造が見えないのは、後の変質作用によって均質化されてしまったためでしょう。波が静かな時には近寄って詳しく観察できます。弾崎灯台周辺は、このような枕状溶岩によって構成されています。と書かれている。
場所は案内地図のB地点なので此処で良さそう。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=381951&l=1383038
尚、小木半島の枕状溶岩に関連してご案内した文献では、この二ッ亀島以東は404頁の第1図「佐渡島の地質概図」では基盤岩として記載されている。
「概図」だからね!

露頭情報:No_101;佐渡市犬神平

基本情報は「地学のガイド 新潟県 下」だが、ハイアロクラスタイトだけが分布していると書かれているが、念の為リストアップした。162-163頁 第8-7図:犬神平の案内図
第8-8図:斜長石や透輝石の斑晶を含むハイアロクラスタイトと書かれている。
場所的にはこんな位置なので、枕状溶岩が在っても不思議は無いと思われる。小木海岸に行くのはこの「犬神平」バス停から歩くのだそうだから、序に見て行こう的リストアップ。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=374840&l=1381257
資料としては「佐渡島小木半島の新第三紀玄武岩のK-Ar年代」(岩鉱:1995)に分布図や年代測定資料が掲載されている。405頁の図2:小木半島の地質図を参照。「角礫状枕状溶岩」なら在るらしい!

2011年7月8日金曜日

露頭情報:No_100;佐渡経島・矢島附近

佐渡の枕状溶岩は有名すぎるほどの場所なので、改めて記す必要は無さそうだが、此処は例えば「地学のガイド 新潟県」(159-162頁)では、矢島から太鼓橋を渡った附近と、元小木の神社マーク附近に露頭が在るようだ。経島はハイアロクラスタイト。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=374824&l=1381552
佐渡の地質図は新潟大学の「新潟はなじらね」の中に下記の地質図や地質案内があるので、是非参照して観察して下さい。画像もあります。これは理学部自然環境科学科の講師 卯田強さんが運営するものの様です。
http://env.sc.niigata-u.ac.jp/~uda/udat/sado/glindex.htm
http://env.sc.niigata-u.ac.jp/~uda/udat/sado/geolexcur.pdf

丹沢湖玄倉のピカピカの露頭_21

前の画像とは打って変わって少々異相の岩塊だが、これも一応枕状溶岩の仲間なので・・・

露頭情報:No_099;弥彦山山頂南側付近

地学のガイド新潟県の148-149頁にこの露頭について書かれている。No_098の露頭は見る事が出来ないだろうが、此方は条件が良いらしい。と言っても1990年に出版された書籍の記載だから、20数年後の今はどの様に変化して居る事やら?この附近を走ってみない事には判らない。但し、指定された場所が「ヘアピンカーブの先端部」なのだから駐車余地などある筈も無いが・・・
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=374234&l=1384806
写真画像の地図ではコンクリートでは無さそうだけれど、全く駐車スペースは近くにもありませんね。

2011年7月7日木曜日

丹沢湖玄倉のピカピカの露頭_20

周辺の枕状溶岩も中々興味深い画像を見せてくれます。

露頭情報:No_098;弥彦神社第六駐車場切土面

雑草が生い茂る時期には観察出来ないだろう露頭。地学のガイド新潟県の148-149頁。149頁に地図と150頁に新鮮な状態での画像がありましたので、引用させて頂きました。場所は1/25000地形図で下記
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=374231&l=1384950
今年、2011年の夏の旅行は新潟県を目指して計画を組んでみようと思っているが、此処はまず駄目だろうが、この附近を走って新鮮な崖を探してみようと考えています。実現すれば良いのですが・・・
新潟大学の茅原一也さんが「東北日本地域の枕状溶岩」と言う論旨を書いておられるが、新潟~青森の日本海側も枕状溶岩の分布が多い場所ですね。参考文献としては新潟大学地鉱研究報告第4号「新潟県弥彦山・角田山周辺の地質」(1976)かな?本ブログの5月14日 No_041間瀬海岸の項を参照すればDL方法が判る。

2011年7月6日水曜日

丹沢湖玄倉のピカピカの露頭_19

さてメインの岩体の画像はこれくらいにして明日からはもう少し周囲を見回してみましょう。

露頭情報:No_097;静岡市葵区上落合口仙俣附近

静岡地学第92号(2005)の25-31頁に「枕状溶岩の調査」報告が長島昭氏により記載されている。素人が専門家の書いたものを読み解こうと言うのが大体無理があるのだろうと思うけれど、判り難い。
どうやらここから中河内川の支流「仙俣川」が分岐しており、上流に「口仙俣」があるので、この資料の“ST-2”の「静岡市葵区上落合口仙俣入口手前」が、この附近か?上流の集落の入口附近と読んだ次第。
この近くにもう一つの「口仙俣旧分校上流」と言うのがあるので、旧分校は集落まで行けば判るだろうという程度の頼りない情報。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=351025&l=1381848
この号に掲載された付録には62箇所の露頭情報が記載されているから凄い。但し、地形図に書き込まれた露頭番号が読み難い。原本を拡大鏡で見ながら拡大コピーに露頭番号を確認していったが、判らないものが多い。
大体、枕状溶岩なんて探そうなんて物好きは居ないと思われているのだろうネ!
地元で普段からこの附近を歩いている方々には興味深い露頭資料だと思いますよ!

2011年7月5日火曜日

露頭情報:No_096;尻屋崎

「青森の自然をたずねて」の92-100頁にこの露頭について述べられている。93頁に地図95頁に画像が有る。
但し「尻屋崎港の防波堤付け根の島(弁天島)は硬いチャート・・・港から海岸岩屋集落方向へ進むと、西側に傾いた石灰岩や泥岩が連続した露頭・・・更に海岸を進むと、枕状溶岩や凝灰質泥岩を・・・」とあるので、この附近でしょう。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=412412&l=1412541
1/5万「尻屋崎地域の地質」の6,11,12頁に関連記事が在る。11頁の画像には「第6図 B層最下部の玄武岩の一部にみられる枕状溶岩(日鉄鉱業所西方海岸)」とある。6頁は尻屋層群柱状図。

2011年7月4日月曜日

丹沢湖玄倉のピカピカの露頭_17

もう数枚、枕状溶岩の境界部分を見てみます。

露頭情報:No_095;八戸市蕪島東方海岸

「青森の自然をたずねて」の42-49頁にこの露頭について書かれている。43頁に大まかな地図と44頁に小さな画像がある。惣宝水産㈱の加工場の裏手にあたるらしい。八戸漁港のやや東側のこの附近か?
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=403232&l=1413408
但し、弘前大学教育学部自然地理学教室の「教育学部生涯教育課程地域生活専攻」の自然環境基礎実習(2年次)野外実習 記録を拝見すると蕪島の北部にも露頭がある様です。でも「北部」とあるのは蕪島中の「北部」では無くて、「蕪島の北の方」のこの露頭の事かも知れません。
http://siva.cc.hirosaki-u.ac.jp/usr/koiwa/gonbe.htm
従って、両方を良く見て下さい。蕪島附近には若い頃行った事があるが北側の海岸までは足を伸ばさなかったのが悔しい!
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=403221&l=1413329
この露頭に関しては「北部北上山地八戸~種差附近に分布する前期白亜紀火山岩類の地質と岩石学的特徴」、「北部北上山地八戸~種差附近に分布する前期白亜紀火山岩類の層序と形成史」更に「北上山地に分布する前期白亜紀火山岩類の成因」が同一著者で発表されている。

2011年7月3日日曜日

丹沢湖玄倉のピカピカの露頭_16

淡い黄緑色の部分は、緑泥石か緑簾石が生じているのかとも思ったがそれにしては削剥されずに残っているのはガラス質で硬いのだろうか?
ガラス質は意外ともろいものだけれど、例えば切れ難くなったダイヤモンドカッターなどでは本当に切断に苦労する。玄武岩なら意外と切れるのに黒曜石は切断出来ない等と言ういやな事が起こる。でもスケールに置いた硬貨の側の破面はそれほど硬そうにも見えない。良く見ると岩とこの黄緑色の部分との間にヤヤ緑色の濃い部分がありますね。これが急冷相でしょうか?

露頭情報:No_094;鳥取市和奈見橋上流

参考文献は「鳥取の自然をたずねて」、詳細が判らなかったが、2010年3月15日 八頭町塩上と同時に鳥取県指定天然記念物となった。
千代川・和奈見橋の左岸上流側、と言ってもそれほど離れた場所ではなくて、JRの軌道の側で国道がかなり広い場所があり、其処に駐車し河原を除けば直ぐ判る。地形図の「橋」の文字の右側附近。私が此処を歩いた時は中洲には入れなかった。対岸側も岸近くはかなり水深があるので、国道から双眼鏡で眺めるのが一番の様だ。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=352148&l=1341247
このブログでは2010年10月18日から25日までこの地域の露頭画像を紹介している。その後26日から11月2日までは山一つ越えた塩上の露頭画像へと続いている。
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