2011年9月13日火曜日

露頭情報:No_200;春野町大札山中腹

情報源は「静岡地学 第92号」に掲載された「枕状溶岩の調査」場所はどうやらこの付近らしい。 
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=350645&l=1380253
この露頭については「飯田美術博物館」のHPに掲載の「南アルプスの山旅-地形・地質観察の旅-」に詳しい。改めてHPを確認したら、これは2001年に出版されている様ですね。知りませんでした。
この博物館には行った事が在るのだがその時は気が付かなった!飯田市美術博物館のHPアドレスは下記。
http://www.iida-museum.org/home.shtml
南アルプスの山旅は下記に目次が在ります。
http://www.iida-museum.org/user/nature/s-alps.htm
この付近の露頭については下記を参照して下さい。
http://www.iida-museum.org/user/nature/pics/sobatubu.htm

2011年9月12日月曜日

焼津市虚空蔵:No.037-35

前の画像と一部ダブってしまうが海蝕洞の部分を取り上げた。亀裂でバッサリと切られた状況に注目。溶岩といえども冷却節理が陸上溶岩よりはるかに多いので切られ方もシャープになってしまうようだ。

露頭情報:No_199;津南町結束付近

5万分の1地質図「苗場山の地質」に「Ⅲ.中新統 Ⅲ.1.結束層  硫黄川小赤沢には暗緑色の玄武岩枕状溶岩及びハイアロクラスタイトが分布するが、玄武岩は安山岩の上位と思われる」と記載が在り、前出の「秋山郷の地質案内」にも同様の記載が在る。枕状溶岩との確証は無いが、ハイアロクラスタイトが在れば枕状溶岩の存在を否定しきれないのでリストアップ。場所は下記付近を想定。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=365133&l=1383856

2011年9月11日日曜日

焼津市虚空蔵:No.037-34

海蝕洞の部分は幾つかの大きな亀裂が出来ていてそれが弱線となって海蝕洞が抉られたようですね。円弧状の亀裂面にもしっかりと枕状溶岩の断面が見えていますので、噴火の輪廻で出来た表面ではなく後から出来た亀裂の様です。
枕状溶岩を形作る様な緩やかな噴火が何度も何度も繰り返して積み重なってきたのが理解できます。

露頭情報:№_197;身延町大磯小磯

この露頭情報も「地学のガイド 山梨県」170-176頁には「地学のガイド 山梨県 図18-1:四尾連湖・六郷付近の案内図(C) 図18-4:三沢川沿いの案内図 図18-5:まくら状熔岩(写真)」が掲載されている。
場所はこの付近と思われます。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=352937&l=1383155
地層は御坂層群高萩累層。岩質は多孔質玄武岩だそうです。この付近一帯が玄武岩とその砕屑岩で、北側からの小さな渓流に少し入った場所に枕状溶岩が在るようです。この一帯は枕状溶岩が多い地域ですね。
この付近は「南部フォッサマグナにおける海洋性島弧多重衝突テクトニクスの地質学的検証」なども参考資料になるでしょうか。

露頭情報:No_198;中富町峡南橋付近

資料は「地学のガイド 山梨県」だが詳細は中々判らない。現地に足を運んだがそれらしい露頭が見えないのでその後も参考資料を探していたら、鉱物収集の記録から露頭位置が少しずれていたらしい事に気付いたが、その後機会が無く残念ながら確認出来て居ない。
修正した位置は下記。但し、両側を川に挟まれているので私有地を通らずに行けるか?どうかな?鱗硅石やセラドン石が取れるらしい。と言う事はメノウなども採集できるでしょうね。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=352900&l=1382718

露頭情報:No_196;三つ峠・達磨石

「地学のガイド 山梨県」に掲載されていた情報ですが詳細は不明です。此処には「達磨石の石碑付近から地形が急に険しくなっています。地質に関心の有る人なら誰でも「断層でもあるのかな」と思うほど大きく変化しています。此処から上は川口累層で、三つ峠山頂まで続きます。安山岩~玄武岩質の角礫凝灰岩が主で所々で角礫は大きくなり、噴火の激しさを物語っています。又、地層の厚さが700m以上もあり、登山する事によりその火成活動のエネルギーの大きさが実感として判ります。この地層には、枕状溶岩流や、ガラス質のきれいな緑色凝灰岩もみられます。」と書かれています。
従って、達磨石付近に枕状溶岩が在ると判断した次第で、達磨石そのものが枕状溶岩か否か?は不明です。場所は下記を参照下さい。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=353222&l=1384916
尚、この付近の地質と枕状溶岩の存在についての資料を他には入手していないが、山梨県環境科学研究所の2007年の研究報告に含まれる「富士山の基盤の地質と地史」には、三ツ峠付近の地質に触れています。この資料はネットで入手可能です。この山の山行記録が沢山あるので、その中の画像を調べてみたが、一枚にそれらしき画像が在るが画像が小さすぎて判定出来ない。少なくとも「達磨石」は枕状溶岩ではなさそうです。