2012年10月28日日曜日

黒生漁港の古銅輝石安山岩

地質学会関東支部主催、関東地質調査業協会共催の「東西日本の境界を歩く」銚子巡検に参加させて頂いた。講師は産総研・地質調査総合センターの高橋雅紀氏と首都大学東京の鈴木毅彦氏。27-28の両日銚子市と旭市等で開催された。素人に何処までついていけるか?少々不安もあったが、何とか楽しく二日間を終える事が出来た。
この画像は黒生(くろばえ)漁港の巨大な防波堤群の中に取り込まれた古銅輝石安山岩。この付近は高神礫岩が分布する中にほんの少しだけこの安山岩が分布する不思議な場所。
陸上溶岩ではあるが千葉県では数少ない溶岩なので、例外としてご案内する。

2012年9月15日土曜日

下田・逢が浜の放射状節理 3/3

放射状節理の向かって左側弓ヶ浜の側ですが、放射状節理に沿って岩脈が貫入しています。これはその岩脈部分が浸食された洞穴の内部。右側の壁は放射状節理の岩体。岩脈との間にハイアロクラスタイトの部分が有ります。厚い岩脈が在り左側にやや薄い冷却節理を持った部分があるので、放射状節理の部分が貫入して、未だ冷め切らない内に個の岩脈が貫入して来たであろう事が想定できます。

2012年9月14日金曜日

下田・逢が浜の放射状節理 2/3

放射状節理の上の方。貫入岩体と地山との境目を狙ってみました。放射状節理が細かな板状節理に変化し地山に接しています。板状節理は地山に並行に出来る場合と、この様に、接触面に直角に生成される場合があります。

2012年9月13日木曜日

下田・逢が浜の放射状節理 1/3

南伊豆の海岸には沢山の岩脈が入っています。田牛の海岸でも同様に見る事が出来ますが、ここでは岩脈の先端部が放射状節理を構成しています。放射状節理は「枕状溶岩」と同義語ではありません。何処かのジオパークでは放射状節理を「枕状溶岩」と書いていますが、伊豆ジオパークではそんな事はありません。枕状溶岩に「放射状節理」が存在し易いのですが、大型の枕状溶岩では内部まで放射状節理が届く事は実に稀です。
この放射状節理の場合は周辺に細片化した節理の部分がありますので、恐らく堆積したハイアロクラスタイトの中に貫入したのでしょう。
この放射状節理の上部と側面の別の岩脈を見て頂きます。

2012年9月12日水曜日

伊豆ジオパーク 逢が浜の急冷縁を持つ岩塊

逢が浜の岬に在る見事な放射状節理を観察した際に近くの凝灰岩の中に見つけた岩塊です。
緻密で堅固な急冷縁が在り、その内側で、タマネギ状風化なのか層状に割れ目が入って居る様に見えます。急冷縁の厚みは画面右側の辺りで25-30mm。他にも数個ある。
風化部は無理にしても、周辺部と中心部の薄片を造って組織を観察してみたい誘惑に駆られるが、此処は大切なジオパークである。

2012年9月11日火曜日

南伊豆ジオパーク 田牛の急冷縁を持つ岩塊


東京地学会主催の下田海底火山の痕跡巡検に参加させて頂きました。(私はその会員ではありませんが)下田市内の海底スランプ地層や凝灰岩層、放射状節理など様々な地層を拝見する事が出来て大変勉強になりました。
画像は、田牛(とうじ)海岸で見掛けた周辺に急冷縁を持つ岩石です。スケールの10円硬貨を置いた辺りが細かい冷却節理で刻まれています。ここに(まだ海底だったのでしょうが)定置された時には熱かった証拠と思えます。但し、火山弾の様に空冷された岩片だったかもしれません。
熱量が小さいので周辺に熱変質を与える程の事は出来無いでしょうから判断は難しいですが、この浜や近くの逢が浜の岬付近にはこれよりももっと大きなものがありますので、水冷かな?と思って居ます。

2012年8月26日日曜日

露頭情報:No.579:美郷町耳川水系尾迫川大斗(おせり)の滝

これは実は重複したデータ。下記の画像と併せてみて下さい。参照論文が別なのでうっかりしたらしい!データを整理していて何かしっくりこないのでチェックして見付けました。No.136と7同一。

不思議なもので、枕状溶岩の露頭分布を調べていると幾つかの地名は、枕状溶岩の分布確度が高い様に思える事が有る。虚空蔵や日陰山と言う地名がその例。
宮崎の日陰山は全山、緑色岩で出来ている様な山なのだが、この北側にある「大斗の滝」は滝の部分が枕状溶岩で出来ているらしい。
産総研・地質調査総合センターから2001年まで発行されていた(現在は地質調査研究報告に)「地調月報」の第31巻(1980)第2号に「九州における四万十帯中の含硫化鉄鉱床,特にその胚胎層準について」と言う論文が掲載されている。
この83頁には第9図:宮崎県神門地区地質図が掲載されており、大斗の滝(此処では尾迫の滝)を含む日陰山一帯が緑色岩で占められている事を示しています。
また、4.2.2.地質概説の 4)項(83頁)には「緑色岩類」の記載が在り、ここには「緑色岩類は当地区では諸塚層群八戸層,神門層群荒谷層中にみられる。特に荒谷層中では大規模な岩体として地区東部の日陰山を構成し、(中略)緑色岩は外観上、濃緑色時に暗赤色部をまじえ、緻密で、玄武岩質のものと、淡緑色ときに桃赤色部をまじえ千枚状の片理を有する凝灰岩質のものと2型が区分され、前者ではいわゆる蛇紋岩化が著しい。一部には玄武岩熔岩質のものはレンズ状岩体をなし、時に枕状構造を示し、凝灰岩質のものは層状をなす事が多い。枕状構造は笹影ダム右岸やその南方の尾迫滝,さらに、その西方延長上の「中崎」および小丸川上流の「阿切」の河床で観察され、楕円形-円形をなし、人頭大から大きいものは長径100cm,短形(短径の誤記と思われる)40cmにおよぶものがある。上記各地の枕状構造をもつ緑色岩類は荒谷層に属する。緑色岩類の地区内における特徴的な産状について述べる。(以下略)。
勿論、この文献もネット上で公開されています。下記から閲覧して下さい。
実は、この「尾斗の滝」は文献を読んでから暫くの間謎に包まれていて、或る日やっと「尾迫川」の「大斗の滝」が正解だった事が判った次第。
この滝については下記のネット情報が有益かと考えます。通常の観光コースでは枕状溶岩は見る事が出来ないかもしれません。でも危険な事は辞めて下さい。