2012年1月21日土曜日

露頭情報:No.444;日高川町伊藤川(いとごう)


出典は産総研の地質調査研究報告,第58巻,第11/12号,389-410頁に掲載された「紀伊半島西部、四万十帯北帯におけるアンバーとマンガン鉱床の堆積環境と希土類資源」
他に、岩石鉱物科学,第29巻,175-190頁に掲載の「「四万十帯北帯に分布する現地性玄武岩の希土類元素組成とその起源に関する示唆(2000)」や産総研の「竜神地域の地質」も同時に参照されるよう推奨する。
この露頭については、最初に挙げた地質調査研究報告掲載の論文では、本露頭に関しては390-392頁の「3.1 伊藤川地区」に詳細の記述が存在する。
一部を引用すると「玄武岩は暗緑色の変質かんらん石玄武岩で、上部と下部の岩体から構成され,その多くは枕状構造を示し,しばしば方解石やドロマイトの細脈を伴う。・・・枕状構造を呈す上部玄武岩岩体は黒色頁岩層に被覆される。この西側露頭から更に西へ延びる玄武岩帯は道路切り割で観察できたものの・・・」 392頁には、露頭位置の詳細と“basalt with pillow structure”と書き込まれた露頭画像が掲載されている。
地形図の縮尺が異なるが道路の曲り状態からこの地点がその露頭と思われる。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=335527&l=1351530

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