2011年12月6日火曜日

露頭情報:No.336;いわき市入遠野 官沢

何度か通って探しあぐねて居たが、前項のうぐいす谷温泉の枕状溶岩を「砂岩のタマネギ状風化」と指摘した専門家が、この露頭をあっさり探し出して下さった。官沢バス停付近を歩き回っていたが、ほんの少しだけ南に下った場所から東側を見るとその露頭が在るらしい。
上記の場所から一つ小さな谷筋を気持ち入るか?「越台」と書かれた辺りらしい。何れ写真を撮りに行くぞ! 関連資料は結構沢山ある。
地質学雑誌第80巻第7号(1974)に掲載された「阿武隈山地太平洋側の中新世枕状溶岩」
地質ニュース第194号(1970)の所内第16回写真コンクール入選作
下記資料には直接的記述は無いけれど参考用。
地質ニュース464号(1993)「陸弧火山活動から島弧火山活動へ 東日本弧第三紀火山活動の時間変遷」
地質調査研究報告第56巻(2005)「常磐地域及びその周辺の第三系の地質と年代層序」 等がネットで入手出来る。
このブログでは、いわきの博物館の画像や、探しあぐねた時の記録を下記に置いています。

2011年12月5日月曜日

露頭情報:No.335;北茨城市磯原町鶯谷

出典はある旅の記録。場所は旅館の駐車場。ある地質の専門家からこれは「砂岩のタマネギ状風化」だと指摘を受けたが、その専門家殿と小生とは見た場所が異なるらしい。上の画像の部分をその専門家殿はご覧になっていないとの事。同一露頭ながら外側だけ観察して判断された方と、私有地なのでとてもハンマーを振るうわけにはいかないが、この様な断面を観察しての判断を同一レベルで議論出来ない。メールにて意見交換をさせて頂いたが、小生には頷けないのでこのまま登録を維持する。他にもこの露頭画像は在るので「茨城、露頭画像」からご覧頂ければ幸い。
湯長谷層群本谷(ほんや)層石森山凝灰角礫岩層と同時期か?
直接的な文献資料は無いが、下記を参考とした。
地質調査研究報告第56巻(2005)「常磐地域及びその周辺の第三系の地質と年代層序」
地質学雑誌第59巻(1952)「常磐炭田における炭層堆積状態の研究(その1) 茨城県磯原町附近」
地質ニュース第464号(1993)「陸弧火山活動から島弧火山活動へ 東日本弧第三紀火山活動の時間変遷」。

露頭情報:No.334;男鹿市北浦入道崎

出典は「日本応用地質学会東北支部」HP。2007年現地見学会報告。
下記 英文資料には熔岩の分布状況についての詳細図が掲載されているが進入経路については不明。かぶき岩については「みちなき道をやぶ漕ぎ20分!」と書かれたものもある。
「地質調査研究報告」2008年59巻5/6号の表紙画像はこの露頭のもので、下記二つの論文が掲載されています。
“Late Eocene shoreline volcanism along the continental margin: the volcanic succession at Kabuki Iwa, Oga Peninsula, NE Japan (大陸縁辺の後期始新世火山活動:東北日本男鹿半島,かぶき岩の火山岩相)”
東北日本,男鹿半島門前層層序の再検討。
表紙とその説明は
位置情報は上記文献を参照して下さい。
尚、関連情報として、「火山 第2集 第32巻(1987) 第4号には口絵写真解説ですが、「男鹿半島の下部グリンタフ火山岩層と寒風火山」の記事があります。

露頭情報:No.333;空知川に架かる平和橋北側

出典は地震調査研究推進本部HPにある、「富良野断層帯に関する調査成果報告書」或いは「東京大学北海道演習林地域に分布する中世界空知層群および蝦夷層群の層序と地質(後者はpdf DL可能)
山部東方空知川に掛かる平和橋の北側露頭:布部採石場で、岩相は玄武岩質枕状溶岩・ドレライトを主体とし稀に白色珪質泥岩、赤色泥岩層を含む」空知層群 小黒瀬層

2011年12月4日日曜日

露頭情報:No.332;八代市泉町下岳周辺林道

出典は地質調査研究報告第57巻第5/6号(2006)に掲載された「九州中部熊本県八代市和泉町の黒瀬川帯蛇紋岩メランジェ中の含ヒスイ輝石変斑レイ岩」
文献の「172頁 第2図:ルートマップ地点:C」が露頭位置。次頁写真:小田尾ユニットの玄武岩類と同じに見える(171頁)従って露頭位置は下記。173頁の図2Cでは明瞭な枕状溶岩の形状を示している。
地質調査研究報告は下記からバックナンバーを閲覧できます。

露頭情報:No.331;沙流郡日高町三岩四ノ沢南の林道

出典は「空知-エゾ帯の蛇紋岩に囲まれた”未分離日高累層群”」と言う2000年の論文と、中心的著者がほぼ同じ「神居古譚帯中の雁皮山コンプレックスは周辺地質帯と類縁性をもつか?」と言う論文。
「雁皮山コンプレックス」に所属する緑色岩の研究論文。前者の「図2岩内川上流域の地質図」に、当該緑色岩の位置が示されている。露頭位置は大体この付近だろうか?
論文はネットで検索して下さい。

露頭情報:No.329;室戸市佐喜浜町大山

出典は地質学雑誌に掲載された「室戸岬,菜生コンプレックスのメランジェと岩脈」第112巻 補遺(2004)
此処には「44頁 第3図:佐喜浜メランジェ(Stop 6),手結メランジェ (Stop 7)の見学地点位置図  49頁 Stop 6 採石場跡地の大露頭には,下位の厚さ10m以上あり逆転していない玄武岩枕状溶岩と上位の厚さ18mのチャートからなる巨大岩体がD2断層で切断されてはいるが,砂岩泥岩基質中に認められる。」と書かれている。採石場なので、現在も露頭が残存しているか、定かでは無い。
場所は下記と思われる。
地質学雑誌のこの論文は下記から閲覧できます。
他に年代不明だが地質学会論文集に「室戸半島火成活動帯に見いだされた海底火山下のマグマ溜まりの性質について」と言う論旨もある。