2012年3月25日日曜日

露頭情報:No.504;七ヶ浜町黒崎付近:枕状溶岩では無いが!


塩釜地域の地質の「41頁:韮山デイサイト部層 43頁:第36図;韮山デイサイト部層のデイサイト熔岩の露頭 44頁:第37図;韮山デイサイト部層のデイサイト自破砕熔岩の露頭」等の記載が有り、「枕状溶岩ではないが周辺急冷層を持つ水中火山の自破砕熔岩」と書かれている。
此処は出張で良く行く多賀城から目と鼻の先なので、一度訪ねてみたい場所ではあるが昨年の震災で被害を受けた場所。しかもこの「黒崎」がどうやら私有地を通らないと行けないらしい。
場所は http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=381651&l=1410323
引き潮時を狙ってこの付近の海岸線を歩くしか無さそう。

露頭情報:No.503;伊那市戸台川北岸(幕岩の西方)


出典は同様に「市野瀬地域の地質」。この「Ⅳ. 西南日本外帯 Ⅳ.1.2. 御荷鉾帯秩父帯 中部層」の項に、「34頁・26図 チャート層中の枕状構造を持つ緑色岩(幕岩西方の戸台川北岸)」と記載がされている。場所は大雑把な推定だがこの付近を探すしかないか!
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=354638&l=1380860

露頭情報:No.502;伊那市戸台川上流赤河原


出典は市野瀬地域の地質。この「Ⅳ西南日本外帯 Ⅳ.3. 四万十帯 Ⅳ.3.1. 仙丈岳帯」の項に、「38頁・第29図:仙丈岳帯緑色岩の枕状構造(赤河原の転石 戸台川上流赤河原で枕状溶岩の転石ブロックが見られる・・この帯の緑色岩の原岩には枕状構造を持つ・・事は確実」と記載されている。従って、露頭の位置は不明。
別に「戸台川上流 丹渓山荘~甲斐駒ヶ岳 六合目小屋途中 赤川原に転石有り」との情報も有る。西南日本外帯・四万十帯・仙丈岳帯緑色岩。場所はこんなあたりでしょうか?登山路よりは渓谷に露頭があるのでしょう。此処は確かめには行けそうにない!
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=354535&l=1381252

露頭情報:No.501;都幾川町・岩脈の見間違い?


地団研ハイクの記録を拝見して、八高線明覚駅から都幾川沿いに三波石渓谷まで歩いてみました。地団研の記録は部外者には判り難く、中々露頭に辿り着けない事が多いのですが(お前の知識と見識が足りないのだ!なんて怒られるかも!)此処も同様で、或いは此処を枕状溶岩と言っておられるのかな?と思うのですが、これは緑色岩の岩脈ですよね。直ぐ傍のお宅にお住まいの方が、「台風の後等に水が澄むととても綺麗な青い色が見えますよ。」と仰っていました。
地団研ハイクの記録には「八高線明覚駅の西から都幾川を上流に向かい、三波石渓谷までのコースを歩きました。岩石は御荷鉾緑色岩の、凝灰岩・溶岩・凝灰角礫岩・枕状溶岩などいろいろなタイプのものがみられました。」と書かれています。
三波石渓谷のやや上流の橋の近くには近づけなくて残念だけど枕状溶岩が丁度水際に顔を出しています。駅より下流にも少し怪しい緑色岩が顔を出していますが、丁度春の竹の子の季節に歩いたので、此処には「李下に冠を正せず」でしたっけ?足を踏み入れる具は犯しませんでしたが、
私も最初はこの付近に差し掛かった時にこれは枕状溶岩だと思い込んだほど風景は似ています。此処じゃなかったらゴメンナサイ!三波石渓谷に枕状溶岩が在ったと言う事なのか?途中に有ったと言う事なのか?判断に困って歩いた結果です。尚、上流の三波石渓谷には勿論 枕状溶岩が存在はしています。川沿いは路程標のある歩道が結構整備されています。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=360017&l=1391544
この付近の画像が下記日付付近にあります。
http://akashi1945.blogspot.jp/2010/06/7_28.html

2012年3月17日土曜日

露頭情報:No.500;日の出町 養沢鍾乳洞の沢


出典は五日市地域の地質。この「Ⅲ.秩父累帯の中・古生層 Ⅲ.2.秩父累帯中帯 Ⅲ.2.4.川井層」に属する。更に「16頁 第9図:川井層中にごくまれに見られる枕状溶岩(養沢鍾乳洞の沢), 14頁:本層中にはわずかに塩基性火山岩が挟まれるが、枕状熔岩は養沢川支流養沢鍾乳洞の沢で見られるのみで,本地域では極めて稀である。・・・塩基性火山岩を基質とする石灰角礫岩が,宝沢,養沢上流,肝要付近及び玉の内(467参照)北方に分布し・・  」
と記載されている。以前、この付近の地質の事を伺った地質調査総合センターのある方から「あの辺は結構チョコチョコ露頭がありましたよ。只記載する程の大きさの露頭じゃないけれど」とお聞きした様な・・・。 但し、以前この鍾乳洞は閉鎖されていると聞いているので、行かれる場合は念の為確認して下さい。中に入る訳じゃないけどネ。場所は
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=354620&l=1391023

これで500件。といっても、古い資料が見付からない奴が在ったりでかなり飛ばしたから480件くらい。これに、ご紹介した露頭画像が550枚程度かな?
エクセルに整理した露頭情報は、後150件程あります。他に未確認情報も有るので公開出来るのは全部で600件程度かもしれない。元気な内に頑張ってやり抜くぞ!
尚、最近、枕状溶岩と一緒に、凝灰岩質石材の調査もやってます。 
これについては「岩石と土の表情」ブログを参照下さい。
検索で出て来ます。

露頭情報:No.499;福島県二本松市三雄山:偽枕状溶岩・詳細位置不明


出典は二本松地域の地質。この「Ⅴ.2.高玉層,高玉カルデラ,後カルデラ期流紋岩の偽枕状溶岩。」と記載が在る。「26頁 第20図:高玉層後カルデラ期の流紋岩の露頭写真;スケール右側に pseudo-pillow 構造が見える。また、大きな節理に対して垂直に細かい冷却節理が入っている。(二本松市三雄山)」の記載。露頭の位置は詳細不明。取り敢えず「三雄山」は下記。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=373413&l=1402145

露頭情報:No.498;五所川原市小田川ダム管理棟横


出典は農林水産省HP。ホーム > 組織・政策 > 農村振興 > 水土里電子博物館 > 農村の貴重な地質遺産-農業農村の整備を通じて- > 3.枕状溶岩:青森県五所川原市。アドレスは
http://www.maff.go.jp/j/nousin/noukan/tisitu/t_makura/index.html
この頁は<全景>,<地質平面図>,<岩石の特徴とその形成過程>,<農業農村整備事業と地質遺産>,<位置図>,<所在地・アクセス>から構成されている。
引用された地質図には中新世の玄武岩と追記されている。露頭位置は敢えて記載する事も無いが念の為下記。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=405315&l=1403222
但し、参考に示されているものはモルタル吹付の崖面に顔を出している縦3mx横2.5mの放射状節理部分。
HPによるとこのダムはロックフィルダムで、「ダムサイトは硬固な玄武岩を基礎としており、堤体の材料となる岩石も近傍に分布する玄武岩が使用されました。そのため、ダムの表面を保護するリップラップ材には、丸い形状をした枕状溶岩が数多く見られます。またダム左岸側の管理棟付近には、この部分だけモルタル吹付けされずに窓が明けられていますので、現在でも菊の花を思わせるような放射状節理を観察することができます」
と書かれています。
ちなみにこのダムについては下記を参照下さい。
http://damnet.or.jp/cgi-bin/binranA/All.cgi?db4=0203