2010年7月7日水曜日

福島県いわき市入遠野官沢(6)

その後、枕状溶岩の露頭は発見当時は「官沢」のバス停附近と官沢に在った事が判明しました。
現在ではバス停の前は畑地になっており、その周辺はこの様な結晶片岩の石垣で囲まれています。又、道路下の官沢橋は両岸をしっかり石垣で覆われているので確認する事が出来ません。調査が行われたのが1974年かその1-2年前の事だと資料の発行年代から伺えますが、護岸工事が行われたのも1974年(昭和49年12月竣工)と橋の碑文から判明しました。産総研の一色直記氏のこの地域の最初の報文は地質学雑誌第80巻第7号(1974年刊)に掲載された「阿武隈山地太平洋側の中新世枕状溶岩」だと思います。1/5万地質図「竹貫地域の地質」が発行されたのは1977年です。
後日、別項に在る様にバス停の南側に露頭が有る様ですが、再訪する機会に恵まれません。

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