2010年7月10日土曜日

埼玉県吾野高麗川(3)

同じ岩片の頭部の接写画像。上側が枕状溶岩の外側表面だとすると、左側の面は冷却節理の出来方と矛盾していない。外側表面の急冷ガラス質層は見られないけれど、一つだけだが右側に気泡様の構造が見られる事からも枕状溶岩の破片と見て良さそうに思えます。手前の表面には方解石か石英の薄い幕が所々に見えます。
急冷によるガラス質は、ガラス=脆い と言う関係は必ずしも成立しない。昨日、ガラス質安山岩の薄片を作成するのにプレパラートに接着したものを小型の切断機で切断したのだが、他の石英結晶を含む岩石等とも比較して大幅に切断に手間取ってしまった。切断面は頁岩の様に綺麗だったが、800番程度まで研磨し厚みを確認する為に偏光顕微鏡で観察したら、小さな斜長石の結晶が黄色に小さく並んで美しかった。

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