2011年9月19日月曜日

露頭情報:No_219;吾野鉱業所

出典は「日本の変成岩」で「第2章:緑色岩から角閃石まで」の第2.1.緑色岩に「玄武岩のような苦鉄質の岩石が比較的低い温度の変成作用を受けると・緑泥石・緑廉石・・緑色の鉱物が生成」と書かれているが、この17頁に「図2.Ⅰa に枕状溶岩。ひしゃげた玉が多数つみ重なったようにみえる。これは古生代のもので,今は緑色岩になっている。埼玉県飯能市吾野鉱業所内に露出しているもの」とある。
従って露頭場所はこんな処かな?もっと低い場所化もしれないが何れにせよ見学は難しいと思う。以前、大手建設機械メーカーに勤務するこの企業に伝手のある知人が交渉して下さったらしいが駄目だった。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=355419&l=1391300
参考文献としては「学術研究 第53号」に掲載された「関東山地北縁部小川町~神泉村地域の緑色岩メランジェ」や「岩鉱 第86巻」に掲載された「関東山地越生地域の御荷鉾緑色岩および吾野地域の秩父帯緑色岩の残留単斜輝石」等。岩鉱はネットで検索すれば閲覧できます。
付近の河原には破片が時に見られるので、何処かに枕状溶岩の崖でもあるのでは無いかと思っているが、まだ探し出せていない。高麗川には河床に沢山の露頭があるので、水量の少ない時期に河床を歩いてみては如何でしょう。
このブログの2010年4月27日から5月5日までの「東吾野駅前河床」等もご覧頂ければ幸い。

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