2011年10月31日月曜日

露頭情報:No_653-2;桐生市黒保根町水沼

露頭情報の整理番号を間違えていましたので訂正しました。
転石であるが故に、この様に枕状溶岩の下側から形状を観察する事が出来る事もあります。勿論、堆積して来た溶岩の流れ方向などは勿論判りませんが、この様な形状を見ておけば崖の露頭を見た時に反転しているとか、横倒しになっているとか判断する目を養う事が出来ます。
渡良瀬川の水沼の上流で小黒川の分岐点付近から下流の本宿付近までは両岸に緑色岩:ジュラ紀;足尾帯の堆積岩コンプレックス中の玄武岩及び火山性砕屑物(1/50,000 宇都宮地質図 1991)が分布している様なので、他にも露頭が沢山あるのではないかと思われます。尚、この荒神山中腹のかなり高い位置に泥流堆積物も分布している様ですね。(記号“T”)これも赤城や皇海・庚申山との関連を考える上で興味深い観察対象と思えます。この転石露頭の付近の1/25,000 地形図をよく見ると荒神山の登山道を横切る細い(形状的に淡い)谷筋が見えます。この線上の何処か(左岸側の県道よりは高い位置に)に露頭が在るのでしょう。遠望した状況では樹林に阻まれて露頭は見えません。

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