2011年11月28日月曜日

露頭情報:No.310;南魚沼市破間川支流しもやぎ沢(ダム下流)付近

出典は「須原地域の地質」。Ⅴ.3. 大白川コンプレックス  5.3.1. 緑色岩の項に「36頁 第5.10図:緑色岩の露頭写真に対する説明として(a) :塊状玄武岩(破間川の河床,北隣の守門岳図幅内) (b) :枕状熔岩と発泡構造(しもやぎ沢の河床,北隣の守門岳図幅内) (C) :火山角礫岩(しもやぎ沢の河床)」等の記載がある。
緑色岩は,玄武岩を主体とし,ドレライト・玄武岩火山砕屑岩・玄武岩凝灰岩からなる。・・・暗緑色-緑色を呈し,塊状熔岩または枕状溶岩として観察される。発泡構造が残されている事があり、その空隙には方解石が充填している。地形図で見る範囲としてはかなり近付き難い場所の様だ。渇水期以外にしもやぎ沢に入れるのだろうか?
地質学雑誌 第110巻 第6号に掲載された論文「新潟県黒又川周辺地域に分布する足尾帯ジュラ紀付加コンプレックス」の349頁に、第2図「黒又川周辺地域の地質図及び試料採取地点(A)と断面図(B)」の右上部分に破間川ダムと下流の「しもやぎ沢」付近の緑色岩或いは混在岩の分布が示されている。この図によれば緑色岩は破間川のダム下流右岸にも分布している。また、351頁右段には「大白川コンプレックス」の記載が在り、このコンプレックスにはまだまだ多くの枕状溶岩分布地域が存在する事を示唆している。この文献はネットでも無料で入手可能。

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