これは昇竜・臥龍よりも更に上流に有るもので、当時道路の付け替え工事が行われていた場所よりも高い位置まで延びていたから、ダムがどちらに転んでも今後も観察出来る(ダムが出来ると観察しやすくなる)岩脈。多分この岩脈を道路トンネルが貫通している。
臥龍岩脈は昇竜岩脈よりも古い時代のものらしいが、臥竜の右岸と左岸で岩相が余りにも違うので左右で別物と言う事は無いのだろうか?と疑問を覚えるのですが、これはその右岸と似ている様に思えます。
臥龍岩脈は貫入時のダイナミックな大地の動きを感じられるような大きなうねりが美しい。これが我々の視界から、観察対象から失われるのは惜しい!
これまでの長いダム反対運動の経緯と移転された住民の方々の心を考えると、最後まで建設を継続するようにと言う考えも異を唱え難い気がしてしまう。
川原湯から草津方面に向かうと山腹の柱状節理が素晴らしい「丸岩:1124m」も遠望する事が出来る。途中須賀尾峠に分岐すれば登山道はあるらしい。臥龍・昇竜の露頭が在る吾妻川の河床はおよそ標高520m附近なので標高差600mはある。
尚、八ッ場ダム工事事務所HP⇒ダム湖周辺の地すべり対策について⇒図1及び表1(別窓)にこの附近の地質層序と地質図が置かれているが地質図は小さ過ぎて読み難い。どうせならもう少し詳しい(データ量の大きな)地質図を公開して頂きたいもの。
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