枕状溶岩に興味を持ち始めた頃は何を見ても「こんな所にも枕状溶岩がある!」と思ってしまう事がまま有って、自分の判断力が実に揺らぐ時期が有りました。「枕状溶岩が圧砕されている露頭」と紹介する情報が有りましたので、火山・地質の同好の皆さんと三波川と御荷鉾の変成岩を観に行く途中に立ち寄って見ました。行ってみると実際は枕状溶岩では無く「蛇紋岩」が圧砕(?)されている露頭でした。
一人では藪深い狭い道を車で走っていると不安が先立つけれど、多人数で行くと誰かがその道を走った経験者が居てほっとする事があり、地図では間違い無いがそれらしい露頭が無い場合は、皆で手分けして探す事が出来るので、数人で行くとかなり時間の短縮をする事が出来るケースが多く助かります。専門家の居ない状態ですがそんな観察会を時々開いています。
地図で指定された附近にはボコボコに風化した泥岩らしきものもあり、みんなでかなり迷った挙句にここに辿り着きました。岩質については多少意見が分かれたが最終的に蛇紋岩に落ち着いたので、これを含めて4枚の画像をご紹介します。岩石の名称は誰かが口に出してみる事が最終的に正しい方向に向き易いようですね.夫々の経験がその名称に対して抱くイメージと知識を基に、異論・賛同を唱える過程で夫々の理由がはっきりするし、様々な岩相の破片を探し出して来るので議論し易い環境になって来るようです。自由に遠慮なく意見を言い合える仲間は嬉しい!事です。少し違うかな?と思いつつ議論を重ねてひとつの結論を探し出せるのは良いですね。
データNo.145 位置は
今回の露頭は、残念ながら蛇紋岩でしたが、この岩石も不思議なもので、興味が尽きません。この他にも露頭でチャートの大きな岩塊に出会って、一瞬、「枕?」とはっとする事もありました。こんな例も参考になるかと思いますので、ご紹介したいと考えています。
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