2009年11月22日日曜日

長野県真田町菅平口(3)


露頭の手前の部分です。一番左手の縦に筋目が入っているものに注目下さい。偶々裂け目が少し開いているのか?空洞なのか?この画像から確める事は出来ないのが残念です。この頃はデジカメのデータ量が小さくて、まだカメラ用に1GBのメモリーなんて存在しない時代だったのです。この石は下がポコンと膨らんだ形をしていますが、私はこれは枕状溶岩の周囲の放射状節理の部分が2~3個剥れて脱落してしまった為にこの様な形状になって居るのではないかと考えています。縦の割れ目の上の方にこれと直交する筋と、斜め右上に走る筋が見えませんか?ある程度の大きさの枕状溶岩では、急冷による放射状の冷却節理は中央まで達しない事が多く見受けられます。枕状溶岩らしい形状をしていない部分もこの画像にはありますが、それは別に珍しい事ではありません。
むしろ、教科書の様な形態のものの方が実は少ないのです。

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