2010年5月2日日曜日

埼玉県高麗川流域東吾野駅前河床(6)

もう少しだけ、個々の枕状溶岩の形状を観ておきたいと考えます。外形はしっかりしているのですが、内部の冷却節理や表面のガラス質急冷層は良く判りません。冷却節理はどの枕状溶岩でも形成される筈なのに、どうしてこの様に個々の岩体で差が出てしまうのか?不思議ですね。
スーパーサイエンススクールで枕状溶岩の組織を研究テーマ取り組んだ高校が在ると聞きました。枕状溶岩の周辺部や中心部など冷却速度が異なる様々な岩片の部位から薄片を作り偏光顕微鏡で観察したのだそうです。以前からやってみたいなと思っていたテーマであり羨ましく思います。尤も私も現在偏光顕微鏡での観察の勉強をしていますが全く歯が立たず進歩の形跡がありません。顕微鏡での観察結果を聞くと納得出来るのですが、自分では鉱物の同定に自信が無い状態から抜け出る事が出来ません。昔から「色」に惑わされて人生を生きて来た集大成が美しいクロスニコルでの偏光顕微鏡像を観察する時にも現れている様です。

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