2009年9月16日水曜日

群馬県南牧村磐戸橋附近左岸(1)

枕状溶岩の特徴のひとつに周辺急冷層があります。海水などに触れることで急冷されガラス質の薄い層が形成されます。変成した枕状溶岩ではこの部分は無くなって居ることが殆どです。このケースでは周辺の濃い紫色の部分は完全なはガラス質では有りませんので、周辺急冷層ではないかもしれませんが、この様に鮮やかに岩の色が表面と内部で異なるケースが時に観察されます。
この附近の全ての枕状溶岩がこの様な構造を持っている訳ではありません。又、この枕は非常に緻密で、気泡らしきものや杏仁構造も見出せません。
同じ万場層に属す付加体地質であるにも係わらず万場高校附近とは全く色が異なるのも興味が沸きます。
薄片を作って観察してみたいですね。

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