杏仁豆腐をご存知だと思いますが、何故か地質学では「杏仁」をキョウニンと呼ばせるようです。枕状溶岩には細かな気泡が有り、それをこの様に白い鉱物が埋めている状態を「きょうにん構造」と呼びます。実物を見た事はありませんが、アンズの白い種が語源になっているそうです。白い鉱物は沸石の場合と方解石の場合があります。同じ露頭のなかでもこの様に杏仁構造が発達する:気泡跡が白く埋められているものと、直ぐ傍でも全く埋めれれて居ないものがあります。熱水活動などの影響でしょうか?この写真では余りはっきりしませんが、内側と外側でその粒径や分布密度が異なるケースもあります。これは転石でしたが、右岸側には比較的杏仁構造が発達したものが多いように感じました。
僅かに入手出来た資料では右岸側に枕状溶岩が有る事は書かれていませんでしたので、初めは左岸側を観察していましたが、足元にも沢山の枕状溶岩が在りました。左岸に移動するには歩道橋があったのですが、2006年か2007年の秋台風で流失したままでしたので、下流から大回りして露頭に取り付く事になりました。
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