2009年10月5日月曜日

千葉県鴨川青年の家(7)

比較的滑らかな表面を見せている枕状溶岩。比較的柔らかな状態でスムーズに流れたものと考えられます。傾斜が充分だったのか?熔岩の供給量が充分だったのか?旨くバランスが取れていたのでしょう。
表面の形状は様々で、熔岩の流動に伴って破断された表面の殻の部分が礫岩の様に現れたものや、流れ方向に直角に縞模様が出来たもの、この様に細かい冷却節理はあるものの、滑らかに見えるもの等が有り、その流動状態と成因を考えると興味が尽きません。
ハンマーの柄の上にはその断面が現れています。ハンマーの鋭い側の先には「こぶ」状のふくらみが見えますが分岐した様子は有りません。ハンマーの右手の枕はその下の熔岩にめり込んで居る様に見えます。その間には薄い層があり、急冷時のガラス層と思われます。
尚、青年の家の建物周りには熔岩が使われていて、断面や表面が見えています。画像は省略しますがこの観察も面白いですよ。
この後は海岸の露頭に戻ります。

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