最初の画像は両岸が切立つ片品川の渓谷風景。
意外な場所にも枕状溶岩が在る。等と言っても、大体これだけ多くの場所に枕状溶岩が存在していた事さえ知らなかったのだから、全てが「意外!」とも言えるのだが、今回は尾瀬につながる片品川の戸倉附近。
蛇紋岩の至仏山への入口でもある。
但し、少々アプローチに難が在り過ぎて危険なので、観察場所としてはお勧め出来ない。
地図を見ながら迷ったが、行って見なければ状況が判らないので、一応、5月の連休に岩鞍高原で水芭蕉を見がてら駄目元とペンションに泊り水芭蕉を楽しみ、戸倉まで足を伸ばしてみた。戸倉には尾瀬入山のバス・タクシーへの乗換用大型駐車場があるが、附近から片品川の河床に下る事が出来ない。全体が尾瀬林業の管理区域らしい。多分今頃はバスセンターが出来上がっている附近から降りようとしたが制止されたので、下流の民宿にお願いして裏から河床まで下りてみた次第。
緑色岩となった転石の枕状溶岩とピローブレッチャを含む岩体が幾つか観察された。文献によるとかなり典型的な形状の枕状溶岩が分布しているらしい。
データNo.247. ウオッ地図のアドレスはhttp://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.aspx?b=365013&l=1391447
参考文献は、「片品帯,戸倉オフィオライト岩体」著者は佐藤昇氏と小松正幸氏の共著。137頁に「片品川・戸倉~戸倉ダムルートマップ」が掲載されている。1985年。
他にも「戸倉オフィオライト」で検索すると論文要旨が幾つかみられる。
冬の渇水期にゴムボートでも使って戸倉ダム下流から下りながら観察したのだろうか?他にも何箇所か川沿いの道路から河床に下ろうと試したが、急傾斜過ぎて道路から河床に下る事は出来なかった。河床を遡る事も出来ない。
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