2009年11月2日月曜日

群馬県神流町東御荷鉾山(3)

順序が逆になってしまったが、これが露頭の一番それらしい雰囲気の部分。この右側に前の画像の露頭が広がっている。
道路が緩やかに左に曲がっているので見通しは良くない。峠から下り始めたら少しスピードを緩めてカーブに差し掛かりその左手が雑草や雑木ではなく、露岩だったら出来るだけ見通しの良い場所に車を止めて下さい。
普通の車なら充分にかわせるだけの道路幅はある。但し、観察中は見通しが悪いので注意する事。こんな場所に人が居るとは思わないらしく車は結構な速度でやってくる。
これだけ丸みを帯びた岩体がもっこりもっこり表情豊かに露出していれば、外側表面の観察には充分だが残念ながら、断面には恵まれない。でも詳細に観察すれば色々あるのでご紹介する。
只、この幾つかのふくらみについて、溶岩がどの方向から流れて来て、どの方向に流れていこうとしていたのか?を考えると少々納得のいかない部分が出てしまう。
只、普通の地層と異なり、枕状溶岩の場合は、鴨川の露頭写真でもお判り頂けると思うが、流れる角度と方向は自由自在に変わってくる。露頭で急角度で流れ方向が変わる事は多々あるので難しい。
それに先にご紹介した断面の画像とイマイチ流れの方向が一致しない様にも思えるので本当はもう少しこの枕状溶岩の前で議論したかったのだが、少々企画者の思惑以上に道路事情が悪く、時間が押してしまったのが残念。
この露頭を前にしてキャンプをし、酒酌み交わしながら熔岩の流れを議論すれば酒も進むだろうな!等と考えるのはやはり変わり者なのだろうと思うが、露頭をじっと観察するのは結構面白いと思う。

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