2009年11月8日日曜日

群馬県片品村戸倉片品川河床(4)

小型の枕状溶岩と言うよりはピローブレッチャというべきか。小型のこのような岩体が緑色岩化した火山灰様の物質に包まれた状態は、いろんな場所でも比較的良く観察出来る。このケースでは恐らく枕状溶岩そのものでは無くて、冷却過程かその後の移動状態で破砕されたピローブレッチャが細かい砕屑物に囲まれているのだろうが、何故この様に岩の部分だけが緑色岩化しないのか?不思議でならない。緑色岩化する際に外部から何らかの物質がもたらされてその物資との反応が必要なら想像も出来るが、そのような雰囲気でもない。しかも、包み込んでいる緑色部は大体流理構造に似た「流線」を持っている。三波川で見られる「片岩」とも異なる。
スケールを置かなかったが、横幅が10cm程度。表面が濡れているので反射で細部が見難いのが残念。

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