2009年10月25日日曜日

群馬県神流町万場高校附近(6)

さて、この画像は隅々まで良く観察して頂きたい。但し左上の規則正しい礫状の部分は石垣。実はこの直ぐ上に道路が走り、画面からは外れたが白いガードレールがある。
まず、画面右側の流水に近い緑色の岩体は最初に紹介した岩体と類似の岩質の転石。勿論これは枕状溶岩に間違い無い。中央を左下がりの斜めに厚い熔岩が流れている。これはシート状熔岩と考えて居る。石垣の左手のやや暗い部分が下に凸で丸くシート状熔岩付近まで下りている。その熔岩とシート状熔岩に挟まれた左側のややくさび状の部分。少し明るい緑色だがこれは明らかに枕状溶岩が折り重なっている。
更に、シート状熔岩の下にも、枕状溶岩が観察出来る。シート状熔岩の下の方にも所々、枕状溶岩と思える形状がある。実の所、双眼鏡は車の中で、望遠でどうも変だぞ!と思いながら数枚を撮影し、帰宅後改めて確認し地団駄踏んだ次第。残念ながらこの日の時間の制約で右岸に戻ってこの露等を確認出来なかった。
熔岩の噴出量が変化し、一時的に大きな噴出量の時にはシート状となり、まさにその先端で枕状溶岩が分岐して出来ている状態が想像される。もう一度ゆっくりと観察したい露頭

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