2011年4月5日火曜日

露頭情報:No_006;伊平屋島の誤報


ある地質系のHPで伊平屋島に枕状溶岩が在るとの情報と画像が掲載されていた。なんとなく胡散臭い画像だったけれど、地質コンサルタントだと言うHPオーナーの情報なのだから!と思っていたが、念の為に「1/50,000 伊平屋島地域の地質」を調べて見た。
Ⅳ 岩脈(レータイト)(P12)の項に、「分布」 伊平屋島の腰岳の西方山麓が海岸に接するところから海岸線に沿って南西方向に,約360mにわたって点在する(第10図)層状チャート中に貫入した岩脈と考えられる。
「岩相」 露出している幅は最大5m前後で,その南東側は, おそらく層状チャート中に貫入した際にブロック化し,その後の風化で一見したところ枕状溶岩のような産状を示す。(第11図)。しかし枕状溶岩特有の組織は認められない。隣接するチャートへの熱的影響は肉眼では確認できない。とある。現物を調べた訳でもないけれど、やはり産総研・地質調査センターの地質図を信用したい。
久し振りにネットで検索するとまだそのHPは健在で似たような記事が増えているので念の為そのHPの画像を品の無いやり方だけれど、勝手に引用して紹介させて頂く。
遠景はやや似た雰囲気も在るが、近接撮影した画像の方(下)は亀甲石に似ていて、とても枕状溶岩の冷却節理とは言えない。

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