政治の変換で建設中止の方向が話題になっている群馬県の八ツ場ダムが完成したら水没する筈だった枕状溶岩です。残念ながら取り付いてハンマーで叩いて見る事は出来ません。
この附近では岩脈が大変多く、川原湯岩脈群として知られています。昇竜・臥龍の岩脈近くに久森トンネルがあり、やや上流の臥龍岩脈の傍に駐車スペースがあります。
久森トンネルを構成しているのが枕状溶岩です。一応、歩道がありますが、残念ながら河床に下る道が在りません。又、これについて記載している文献も探し出せなくて残念ですが、枕状溶岩には間違いない様です。
昇竜・臥龍以外にも大変に大きな岩脈もありますが、岩脈があると言う事は少なくともその岩脈が貫入した時期にはその最高点以上に地表面は高かった訳で、現在の河床附近に存在する枕状溶岩がそれらの岩脈と同時期に誕生したとは思えません。
付加体として此処に定置したのか?(可能性は小さいと思っています)岩脈が貫入後数万年を経て附近が侵食後に何らかの事由で附近に湖水が溜り、其処に貫入したマグマが水中熔岩として噴出し枕状溶岩となったのか?興味深い露頭です。(鮮新世後期の貫入岩体である事が確認出来ました)
川原湯岩脈群は国指定天然記念物「臥龍岩」の解説板によれば、「約230万年前の輝石安山岩の熔岩」と書かれています。この下流の小野上にも枕状溶岩があります。小生のデータNo.014. 場所は
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.aspx?b=363255&l=1384146今日は、箱根の博物館で日本火山学会の大会が開かれていました。勿論素人の私は火山学会の会員ではないのですが、「日本火山の会」と言うweb上の火山が好きな人々の会に参加していて、火山学会のご好意でポスターセッションに展示し、PRをさせて頂ける機会が在りましたので、その説明員を勤めさせて頂きヤット帰宅しました。楽しい事が沢山在りましたが、何れそんなお話もしてみたいと思いながら、何とか自分に課している「一日一回はこれを書く」事が何とか今日も守れたな!とほっとしています。