2011年11月12日土曜日

露頭情報:No_282_延岡市熊野江町鏡山

出典は「熊田地域の地質」と「蒲江地域の地質」の両方。山の場所は此処。牧場内らしい。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=324202&l=1314527
17頁 Ⅲ.3.2.槙峰層  第21頁 (1)上下限を低角度の断層で境され,槙峰層の泥質岩層中に挟まれる大規模な塩基性岩で厚さ500m以上に達する.
⇒ 第22頁:(1)のタイプの塩基性岩は主に枕状構造を持つ玄武岩溶岩と塊状の溶岩及びドレライトから構成される.鏡山・森山・深島・津島畑山・愛宕山の各岩体が(1)のタイプに相当し,それぞれの山頂部を構成している.
最大層厚は鏡山岩体で500m,森山岩体で450m程度と推定され,途中に頁岩や赤色頁岩を挟む。枕の重なり方から判断して,地層の逆転は認められない.走向方向に追跡すると,短距離で上下限を境する断層が接近するため塩基性岩も消滅する.」と書かれています。
前項同様に産総研のネットで閲覧できる地質図を参照して露頭位置を確認して下さい。
鏡山・丸野山の山頂から稜線付近は“b”玄武岩系列の岩石が覆っている様ですね。
尚、この付近の地質については鹿児島大学理学部紀要1984年「宮崎県延岡市北東部の四万十累層群の層序および地質構造」と言う文献がネットで入手出来るので参考になると思います。

露頭情報:No_279-281;延岡市北川水系・下赤・宗太郎・下塚

地名だけは判っているが詳細の露頭位置についての情報が無いので、地質図を見ながら探すしかない露頭が北川水系の表記に三か所在るようです。
出典は1/50,000 地質図の「熊田地域の地質」23頁。
「Ⅳ.2.1.槙峰層 塩基性火山岩;塩基性火山岩としたものには,玄武岩溶岩,玄武岩凝灰岩,ドレライトが識別され,赤色泥岩及びチャートに近接して産することが多い,
規模の小さいものはほぼ全域の槙峰層中で見られるが,規模の大きいものは,北川沿いの下赤南方,宗太郎,から下塚,鏡山から続く山地及び飛石北東方に見られる。
大規模のものでは枕状溶岩(第21図:27頁)が観察出来る。」とあります。
産総研の地質図はネットで閲覧できるようになっていますので、よく確認してお出掛け下さい。私はもう此処まで足を伸ばす事は出来そうにありません。
1/25,000 地形図で夫々の地名の場所は下記となります。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=324454&l=1313742
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=324706&l=1314223
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=324604&l=1314504

露頭情報:No_278:佐伯市横島北部

残念ながら詳細な露頭の位置は示されていないが、大きな島では無いので渡りさえする事が出来れば、露頭は簡単に調べる事が出来るでしょう。
「日豊海岸地域の地質」の30頁にはこの様に書かれています。「10.横島・沖黒島・屋形島・深島の地質構造 (1)横島 色利構造線より北方にあり、浦代帯に属する。・・塩基性の火成岩類は変輝緑岩と変玄武岩である。横島で特筆すべき事は。みごとな枕状溶岩があることである。島の北側にあり、直径が30~50cmの枕状溶岩が多数露出している。約30度の傾斜を持ってチャートと境を接している。・・・  32頁:採集岩石の特徴 参照 33頁 図4:横島北西部の枕状溶岩写真」
「島」なので、対岸の米水津あたりから漁師さんにお願いして船を出して頂かなければ渡れない雰囲気です。
島の場所はhttp://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=325508&l=1320245 
久し振りに「露頭情報」を再開出来ます。頑張って出来る限り早い時期にこのブログを終える様にします。