2012年8月23日木曜日

露頭情報:No.578;慶良間諸島座間味島北東海岸

出典は前項同様「岩石鉱物科学」第33巻(2004)に掲載された「琉球列島四万十帯中の現地性緑色岩の産状と化学組成」。この論文には沖縄県内の多くの露頭が示されていて、このデータベースでも既に数回引用している。
この露頭は210頁の図2b に記載された“ZA-1,ZA-2”の地点である。引用文献には、209頁 第1図:関係地域概略地質図,210頁 第2図:沖縄本島北部西岸および座間味島のルートマップ,211頁 第3図:各露頭の状況写真,213頁 第1表:全岩化学組成
216頁 Ⅶ. 考察 1.産状から見た緑色岩の形成場,218頁 第9図:四万十帯の現地性緑色岩の分布と付加体形成年代等が記載されています。
尚、この露頭の岩石については、212頁「Ⅲ緑色岩の産状」中、右下の「2.慶良間層中の緑色岩」を参照の事。前頁の図3(h)を見るとシルとも色調が同じで見分けが簡単に出来るか?
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=261443&l=1271915

露頭情報:No.577;名瀬市源河

出典は「岩石鉱物科学」第33巻(2004)に掲載された「琉球列島四万十帯中の現地性緑色岩の産状と化学組成」。この論文には沖縄県内の多くの露頭が示されていて、このデータベースでも既に数回引用している。
この露頭は210頁の図2a に記載された“FIG.3g”の地点である。引用文献には、209頁 第1図:関係地域概略地質図,210頁 第2図:沖縄本島北部西岸および座間味島のルートマップ,211頁 第3図:各露頭の状況写真,213頁 第1表:全岩化学組成
216頁 Ⅶ. 考察 1.産状から見た緑色岩の形成場,218頁 第9図:四万十帯の現地性緑色岩の分布と付加体形成年代等が記載されています。
尚、この露頭の緑色岩については「源河から名護市東江に緑色岩体が存在:伊差川層に相当。主部はハイアロクラスタイト・塊状熔岩・枕状溶岩と思われる緑色岩類であるが、片状あるいは千枚岩状に変形し源岩を識別するのは困難である」とも書かれている。(212頁 左中)
座標はこの付近と思われます。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=263858&l=1280504

露頭情報:No.576;積丹岬 野塚海岸

出典は「余別および積丹岬地域の地質」。この「新第三系 V.2.:尾根内層 V.2.1 :硬質頁岩凝灰岩互層」の項。16-19頁を参照下さい。 第17図:俵状節理の発達する流紋岩熔岩(野塚)」の記載が在る。図は残念ながら暗すぎて補正しても俵状構造を判別出来ない。。
「野塚海岸の流紋岩は灰白色~淡緑灰色で塊状あるいは角礫状を呈する。塊状の部分は柱状或いは俵状節理が良く発達し(第17図)流理構造が認められる。附近の海岸野塚から南方向の海岸沿いに流紋岩が続いている。」
著者は、当時北海道立地下資源調査所技術吏員であった山岸宏光氏。 1979年の発行である。地質図も公表されているので閲覧して下さい。赤色の「パーライト質流紋岩溶岩:Pr(記号は残念ながら読み取れない)」
尚、24頁にはキナウシ岬の尾根内層火砕岩部層の水冷破砕岩中の巨大な“にせピロー”の画像が車両の一部をスケールに取り込んで掲載され(第21図)、付近のスケッチらしいものも添付されている。座標はパーライト質流紋岩溶岩が海岸沿いに分布している中央部付近の岩礁地帯。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=432018&l=1402658

2012年8月22日水曜日

露頭情報:No.575;住用町城(ぐすく)東方

露頭情報:No.574と同一著者による別論文が出典。殆ど同じ地域の100m程度離れた現地性枕状溶岩露頭の論文。露頭位置図は全く同一だが、露頭位置が異なる。
出典名は「奄美大島名瀬層中の in-situ 緑色岩」。月刊地球 第16巻(1994年) 第8号。459頁 第一図:奄美大島の地質概略図,460頁 第2図:城(ぐすく)東方の海岸部のルートマップ;御崎西側のC点(図内に枕状溶岩の露頭状況説明図有),462頁 第4図: in-situ 緑色岩包含層の年代-距離は中央構造線に投影した相対的な位置を示す。(奄美大島-九州-四国-紀伊半島-赤石山地)。前記露頭情報同様に本論文は無償公開されていない
1/25000では表現出来ない微地形が便りなので、論文のルートマップを参照して下さい。取り敢えず座標は城(ぐすく)東方の小岬に置いた。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=281748&l=1292746

2012年8月21日火曜日

露頭情報:No.574;奄美大島 住用町城(ぐすく)東方

論文に掲載の露頭位置図(1/2000) と 1/25000地形図の縮尺が余りにも異なるがので、描かれた微地形が合わないのだが、場所的には間違い無さそう。次項の露頭とは150m離れている。詳細を記載した論文が異なるので別項とした。参照する地形図は同一座標である
名瀬層 MORBだが砂岩や黒色泥(頁)岩などの陸源性砕屑岩の堆積場で噴出したとされている。
出典は「奄美大島の四万十帯名瀬層中の現地性玄武岩-玄武岩の産状と珪化頁岩の化学組成」。地質学論集,第52号139-150頁,1999年に掲載されている。140頁 第1図:奄美大島の地質概略図,141頁 第2図:城(ぐすく)東方の海岸部のルートマップ;地点1,第3図:枕状溶岩の露頭写真,142頁 第4図:地点1の詳細図,知念他によるAM-1に相当 本論分は無償公開されていないので、私も産総研で複写させて頂いた。
場所は恐らく此処だと思いますが、1/25000地形図と、141頁の“Fig2”とは、前記の通り少々符合しない。原論文を良く見て下さい。

2012年8月20日月曜日

露頭情報:No.573;網走市東網走西八線 採石場

出典は雑誌「火山」に掲載された英文の論文で“Trachyandesite Pillow lava from the Abashiri Area, Northeast Hokkaido, Japan”
第36巻の177頁 第2図:採石場での露頭状況スケッチ,178頁 図3:枕状溶岩の産状を示す写真 a) 断面形状 b) 表面の皺形状 c) 表面のコルゲーション d) 縄状の表面模様等が掲載されている。178頁の画像をご紹介しようと思ったが暗すぎてスキャン後のデータを補正しても旨くいかないので残念。
火山に掲載された論文としては珍しく“CiNii”でオープンアクセス。表題をコピペで探し出せるのでどうぞ!場所は恐らくこの採石場だろうと思われます。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=435731&l=1441506

露頭情報:No.572;萩市旧須佐町高山岬

出典は「岩鉱山」92巻に掲載された「山陰西部 山島火山岩の性状とK-Ar年代」。此処には「山口県北東部の須佐地域には高山の山麓および沖合いの小さな島々に時代未詳の玄武岩質安山岩および同質火砕岩が小規模に分布している」と記載されている。304頁 第2図:須佐地域の地質図,305頁 第3図:露頭写真,307頁 第4図:産状のスケッチ,308頁 表1:年代分析結果 :13.4±0.4Ma, 14.2±0.5Ma.
論文はネットで公開されている。岩鉱のデータベースで探して下さい。第92巻 302-315頁 1997年です。高山岬灯台までは道路が在る様だが標高120m付近を通っているので海岸に下れるものか?灯台も標高80m付近である。この半島は色々と地質学的に興味深いものがありますね。取り敢えず座標は高山(こうやま)岬に置きます。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=343959&l=1313646

露頭情報:No.571;日高町(旧三石町)三石川支流(ダム下流)ビラシュケ川沿い

詳細の露頭位置は不明だが下記ブログの記事からデータベースに掲載させて頂いた。
http://strati.sci.hokudai.ac.jp/cgi-bin/blom.exe?mkawa+sl+7e402fe3624fd119b795c8914a59c15894bf4e56
画像はクリックで大きくなります。記事として「.これは『蒼いピロー』です.三石町の“神居古潭帯”で撮ったもので,弘前大の植田さんに案内してもらったときのショットです.ほぼ非変形で,ピローが原型そのままにアルカリ角閃石(おそらくリーベック閃石)の晶出で青くなっています.ピローだけが青くなっているのは,Fe3+ のバルクコントロールだと思われます,たぶん.」
と書かれています。これも実は前項の川村信人氏のブログです。
座標は取り敢えず川の中流に置きました。文献を探しましたが見付ける事は出来ませんでした。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=422360&l=1423944

露頭情報:No.570;美瑛町神居ダム上流

美瑛町神居ダム上流(旭川市?)・オイチャヌンペ川中流部~丸子山間
少々古い情報かもしれないが、川村信人氏のHPに掲載されている。
そのまま関係部分を引用すると「オイチャヌンペ川中流部-丸子山で pillow basaltを見学.ここではpillowの上下判定に話題が集中し,逆転!(渡辺)という意見が出る.しばし,ロート状のpillow形態に目が奪われる.そうであれば変成度の逆転現象とも話が会うわけだが,そういう判断が可能なような露頭ではない(宮下)という声で不完全燃焼のまま,林道を降りる.」とある。
1991年の記録であるらしい。詳細な場所は不明なので丸子沢と丸子山の間に座標を置いてみた。林道沿いなのか?渓流沿いなのかも不明。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=433436&l=1421737