2010年4月3日土曜日

群馬県桐生市村松沢(6)

枕状溶岩の断面を少し拡大してみました。風化していて比較的柔らかくなってしまっています。山林の手入れがあまりなされていないので、落葉が溜まっていて地面を仔細に観察する事が難しい状態になっています。
尚、人里から近い場所ではありますが、足尾山塊にも繋がって居る関係上「熊」が出没する危険性も有る様なので笛や鈴などを携帯して注意するようお勧めします。村松沢の露頭はこれで終わりです。
私が写したものではありませんが、此処から更に山に入った部分にも枕状溶岩が有ります。次回はそれをご紹介して次は埼玉県の露頭に移りましょう。

2010年4月2日金曜日

群馬県桐生市村松沢(5)

兎に角、この沢にはとても良い形状の枕状溶岩が在るとお聞きしていたので何度か昇り降りをして、やっと急な登り坂になる少し手前の、登山道から沢が分かれている場所の足元に、この枕状溶岩の一部分を見付け出しました。枯葉に覆われていましたが、偶々フット眺めた時に、枯葉の間から少し異質なものが見えたのでやっと気付きました。大型の枕状溶岩によく見られる外周部の放射状節理の部分ですね。
これまでの画像の地域別開始日のインデックスです。
興味を引かれる地名が有りましたらご覧頂ければ幸いです。
2009年 9月 8日:千葉県鴨川青年の家
2009年 9月11日:石川県能登町九里尻川河口付近
2009年 9月13日:群馬県南牧村磐戸橋附近
2009年 9月19日:茨城県北茨城市磯原うぐいす谷温泉
2009年 9月23日:京都市右京区北黒田町桂川
2009年 9月25日:京都市右京区北芹生寺子屋橋
2009年 9月28日:埼玉県曽沢川上流
2009年10月 1日:千葉県鴨川青年の家
2009年10月10日:群馬県川原湯久森トンネル
2009年10月16日:埼玉県皆野町浦山の蛇紋岩露頭
2009年10月20日:群馬県神流町万場高校附近・番外編三波川・御荷鉾の変成岩
2009年10月30日:群馬県神流町東御荷鉾山
2009年11月 3日:番外編:シールド工事
2009年11月 5日:群馬県片品村戸倉片品川河床
2009年11月10日:群馬県渋川市小野上岩井堂
2009年11月20日:長野県真田町菅平口
2009年11月26日:長野県上田市霊泉寺
2009年12月 5日:長野県上田市虚空蔵
2009年12月14日:長野県須坂市井上・大柳
2009年12月18日:神奈川県横須賀市平作
2009年12月24日:神奈川県葉山町水源地橋
2009年12月29日:京都鞍馬寺
2010年 1月 6日:茨城県袋田の滝周辺
2010年 1月17日:新潟県糸魚川市根知農村公園
2010年 1月25日:福井県越前町尼御前トンネル附近
2010年 2月 1日:福井県越前町河野大橋附近
2010年 2月11日:福井県三国町松島海岸付近
2010年 3月 9日:群馬県桐生市トンビ岩附近
2010年 3月29日:群馬県桐生市村松沢

2010年4月1日木曜日

群馬県桐生市村松沢(4)

沢を登っていると2箇所でこの様な岩があります。これも枕状溶岩だと思うのですが流れの方向が手前から先へ延びている場合は時々判断に迷います。後姿は判り難いのです!
それにしても、この沢にはもっと判り易い形状の枕状溶岩が数箇所に在った筈なのですが、中々見付かりません。この日は確か2度目の訪問の時で、悔しくて沢を三往復し、やっと足元の枕状溶岩を見つけました。それが次にご紹介する画像です。

2010年3月31日水曜日

群馬県桐生市村松沢(3)

前の画像からもう少し奥に入った場所の石垣です。これは枕状溶岩に間違いないでしょ!中央の大きな奴と、そのやや右下のものです。やや右下のものは、急冷縁の様なものが岩の右下方向に見えませんか?この沢には間違い無く枕状溶岩が分布して居そうです。

2010年3月30日火曜日

群馬県桐生市村松沢(2)

神社から村松沢に向かう途中の奥まった場所に数軒の家が立ち並んでいます。その内の幾つかは恐らくこの附近の河原殻持ってきたであろう岩石で石垣を築いています。この石垣は比較的小型の転石を積んでいますが緑色岩が殆どです。枕状溶岩と判るような形状のものはそれ程見当たりませんが、一番上の段に詰まれた比較的大きな岩にはひょっとしてそうかも知れない!と思いませんか?

2010年3月29日月曜日

群馬県桐生市村松沢(1)

トンビ岩よりももう少し先の「八坂神社」の先から「村松沢」を経由して吾妻山に登るコースが有ります。八坂神社の先で人家が無くなったあたりに熊用の檻なんかが在って一瞬どきりとします。是非「楚巒山楽会:そらんさんらくかい」のHPでコースを確認して歩いて下さい。勿論、トンビ岩から吾妻山に登りこの「村松沢」経由で下ってもそれ程の時間が掛かる訳でもありません。今回はこの村松沢の枕状溶岩のお話ですが、まず目に付くのがこの様なチャートです。
実にこの附近の山腹にはチャートが広く分布しています。

2010年3月28日日曜日

群馬県桐生市トンビ岩周辺(15)

吾妻山の登山は市民にとても親しまれている事は既に書きましたが、それは一つにアクセスの良さと、足場になる駐車場がある事が上げられます。勿論、私の様に外から訪れるものにはJRの駅からでも歩ける範囲内ではあります。これは、枕状溶岩かどうかは判りませんが、この附近の石垣に使われている比較的大きな円礫にはこの様に少し平らな枕状溶岩の様な形をしたものが多いな!と思って写しておいたものです。以前、武蔵五日市附近を歩いていたらやはりこの様な石垣がありましたが、お聞きすると「この形の円礫の石垣は群馬産だよ」と言われた事があります。
山口県の美祢市では石垣の石に石灰岩が使われていましたし、横須賀では房州石に似た大きな軽石が含まれた凝灰岩が使われていました。竹橋の東京国立近代美術館附近の石垣はには円形に分布した気泡を含むものがあり、真鶴石だそうですが、石垣の石の観察も興味深いものですね。