2011年7月2日土曜日

露頭情報:No093;松江市桂島対岸

地質News 1983年10月(350号):表紙及び表紙解説に記載された露頭。処が、2010年8月26日にこの地を訪問したのだが、残念ながら露頭に巡り合えなかった。実は、この近くから遊覧船(加賀の潜ヶ戸⇒大のお勧めポイントです)で海側から陸を眺められると知ってそちらを優先したので、この場所の露頭をゆっくり探す余裕が無くなってしまった。同じ湾内のもう一つの露頭は、その遊覧船の船着場から望遠レンズでチェック出来たのだが、「桂島対岸」と記すには余りにも遠いのだ。2010年10月8日から11日の画像を見て下さい。
地質ニュースで紹介していた露頭は多分、此処だと思うのだが、防潮堤があり、下に飛び降りられなかった。裏側(南)からは回り込めなかった。防波堤附近は14-16日の画像。特に16日の画像にはそれらしいものも入っているがこれじゃ確認した事にはならない。美しい海岸だったし船旅も実に楽しかったので、元気な内に再訪する積り。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=353348&l=1330311
地質ニュースの画像は産総研のHPから探して下さい。
この地点に関係する参考文献は「瀬戸内火山岩類の火山活動時期及び分布範囲について」火山第2集第25巻第3号、有名な(?)巽氏の論文。や「島根半島桂島の中新世水中溶岩ドームの縞状構造の形成過程再考」等も側面からの参考資料かな?

2011年7月1日金曜日

丹沢湖玄倉のピカピカの露頭_14

前の画像の端っこに写っていた部分のクローズアップが有りました。他の部分と少々雰囲気が異なっていまして、これはこの露頭のほかの部分とは異なり破片(ブレッチャ)かもしれませんね。柔らかく流動しているような雰囲気の中で少々「異彩」を放っています。スケールの硬貨の側に堆積構造の様な縞模様が見えますが、その左側はぐちゃぐちゃです。左側の淡い緑色の部分を叩いてその奥がどの様になって居るのか知りたい気持ちが有りましたが、思いとどまりました。

露頭情報:No_092;与蔵峠附近

今も京都大学に居られるのだろうか、山本順司さんのHPでこの露頭を知ったのだが、山本さんのあまりの行動力の凄まじさに煽られて、HPの記録を追っても車が通れるような道路が無い場所を突っ走っているので、時間経過から露頭位置を知ろうと思っても全く判らない。露頭の位置は山形,鮭川村:青沢層とだけ在る3枚の画像。1998年7月の記録だ。「相沢側川の十二滝」:
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=385518&l=1400225
と 「日向川支流の滝ノ沢に懸かる「玉簾ノ滝」の間を走り、今度は取って返して与蔵峠へ向う!
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=385035&l=1400518
余人の真似られるものでは無い。取り敢えず与蔵峠の座標を表しておく。
結局、詳細の露頭は判らぬままなのだが、与蔵峠からの降りに在る筈なのだが・・・画像が在るので取り敢えずこの項目は削除せずに残している。画像は山本順司さんの下記HPに、遥かな昔に読めた行動記録はプリントしているが今はHPで読む事は出来ない。 
http://www.vgs.kyoto-u.ac.jp/InetHome/jyama/web/photo/pillow.html

2011/12/28:山本順司さんから嬉しいコメントを頂きました。プロの眼に耐えられる内容ではありませんが、これからもデータの充実に努力していきたいと考えて居ます。

2011年6月30日木曜日

露頭情報:No_090;和歌山県美浜町煙樹ヶ浜

場所は多分この附近なのだろうと思うのだが、イマイチハッキリしない。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=335315&l=1350510
下記のHPに参考画像がある。四万十帯北帯日高川層群の露頭案内(和歌山県美浜町三尾~煙樹木ヶ浜)の中に枕状溶岩の露頭などの画像が在る。
http://www.p.s.osakafu-u.ac.jp/~ishii/kinki/mio/index.html
大阪府立大学理学部理学研究科の石井和彦氏のHP(野外実習ガイドを参照)らしい。

露頭情報:No_091;飯田市遠山川易老渡

飯田市美術博物館の「下伊那ふるさと散歩」自然観察ガイドHPに、「遠山川の枕状溶岩」としてこの露頭についての解説がある。
http://iida-museum.org/user/nature/sanpopic/makura.htm
地図と露頭の画像が掲載されている。

露頭情報:No_089;島根日御碕東方

2010年に山陰の枕状溶岩露頭を巡った時には近くまでは行ったのだが、道が判らなかったので「猪目」の海岸を優先してしまった。場所は多分この附近だろう。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=352647&l=1324206
基本文献は「大社地域の地質」 Ⅲ.3. 牛切層 安山岩 21頁 第18図 水冷破砕された牛切層安山岩熔岩:岩片や基質はガラス質 第19図 牛切層安山岩枕状溶岩 「熔岩は舌状に延びて写真の奥から手前に向かって流れ。」と記載されている。

2011年6月29日水曜日

No_088_長崎県面高半島西部

基本文献は「九州大学理学部研究紀要第16巻2号:長崎県西彼杵半島面高に分布する枕状溶岩の組織と化学組成」この露頭に関しては「地団研」と言う少々取り付き難い団体の「地団研専報」第33号の53-67頁に田島俊彦氏が「長崎県西彼杵半島北部~東彼杵地域における火山層序」-特に枕状溶岩とハイアロクラスタイトについて-と言う報告が記載されている。
地団研の資料は関係者以外は入手し難いが、産総研の図書室では閲覧出来る。この報文には詳細なスケッチが含まれている。
但し、先に挙げた九州大学の論文では、田島の述べた層序に異論を唱えている。特に152頁以下を参照の事。枕状溶岩は比較的広い範囲に分布するので、必ず上記文献を読んでから露頭に行く事をお勧めする。

2011年6月28日火曜日

丹沢湖玄倉のピカピカの露頭_11

岩体の向って左側の上から見たもの。
三日月形の断面を示しているものがある。流れの方向と上下関係に少しヒントが出て来た。

露頭情報:No_087;石垣島安良崎

基本文献は「石垣島東北部地域の地質」:第三章八重山変成岩類 3.2.平久保ユニット 5頁 第2.1図 石垣島東北部図幅地域の地質概略図 10頁 第3.5図 枕状溶岩の原岩組織を残すトムル層塩基性片岩 13頁 第3.10図 トムル層の地質構造図。安良岳東方安良(やっさ)村跡安良崎:あらざき。 枕状溶岩は形態が良く保存されピローローブの伸張方向に垂直な断面では50cm~1m程度の楕円形を示し,個々のピローローブを埋めるように重なり合っている  地層の逆転は認められない。 場所は大体下記附近か?
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=243338&l=1241923
地質ニュース第598号 68-71頁に掲載された「5万分の一地質図幅「石垣島東北部」の69-70頁に簡単に触れられていて画像も掲載されている。

露頭情報:No_086;奈良県川上村東川

基本文献は「地調月報」第47巻 第4号_223-244頁:紀伊半島三波川帯・秩父帯・四万十帯の地質 奈良県吉野地方及び三重県櫛田川地域。あるいは同じく「地調月報」第28巻529-559頁:本邦古生界地向斜玄武岩の希土類元素存在度とその地質学的意義が参考となりそう。
地団研大坂支部編著「大地のおいたち:神戸・大阪・奈良・和歌山の自然と人類」 13頁と同一露頭と思われる。此処には「川上村深山の小倉橋北詰から河床に降りた場所と記載」黒色・灰色の頁岩層中にチャート・玄武岩類石灰岩などの混在相。三波川帯・秩父帯の区別は保留、東川(うのかわ)層。場所はこの附近を想定。小倉橋がキーワード!
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=342227&l=1355635

2011年6月27日月曜日

露頭情報:No_084;徳島県那賀町坂州


基本情報は「地学のガイド徳島県」那賀町坂州(さかしゅう)発電所前河床らしい。
場所はこの附近で良いのでしょう。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=334919&l=1341803
かなり有名な場所らしく下記が参考になりそう。地質ニュース第229号1-18頁;地向斜玄武岩 ③フィールドからラボへ 地質学会論旨:四国東部秩父帯中の沢谷緑色岩岩体の枕状溶岩 徳島大学総合科学科自然科学研究第19巻19-29頁:四国東部の南部黒瀬川帯上部三畳系寒谷層と坂州不整合:層序,堆積層,フォーナ 同第21巻77-88頁:徳島県那賀川上流に分布する地すべり地形的特徴 画像はある博物館の展示品:木沢村の枕状溶岩としてあったので同じ場所かな?と思うのだが、写真は拙かったかな・・・でもこの立体形状を別の溶岩が埋めている様を想像するのは面白くて、つい・・・

露頭情報:No_082;兵庫県篠山町

基本情報は「園部地域の地質」: Ⅳ.丹波帯 Ⅳ.2.Ⅱ型地層群 Ⅳ.2.1.火打石ユニット 火打石西方では,数層の熔岩およびハイアロクラスタイトからなり、間に砂岩や黒色頁岩の薄層をサンドイッチ状に挟む,熔岩の直上には赤白珪石,更に赤褐色の層状チャート。多紀郡篠山町火打石北1km:火打石西方から鍔市ダム東方にかけて連続するものと,丹波町口八田辻附近から東方へ約3kmにわたって連続する岩体がある。:丹波帯・Ⅱ型地層群・火打石ユニット露頭はこの附近で探してみるか!
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=350626&l=1351609
参考資料としては、直接の記述は無いが、地質学雑誌第99巻巻第1号、29-38頁に、「兵庫県篠山地域の下部白亜系篠山層群の層序と構造」や、同8号675-678頁に「兵庫県西南部“上郡帯”上月層からの放散虫化石の発見と地質構造解析による層序の再検討」等がある。後者には「塩基性溶岩」の記述もある。

2011年6月26日日曜日

丹沢湖玄倉のピカピカの露頭_09

側面のヤヤ後方から眺めた。

露頭情報:No_081;美浜町日向湖

基礎情報は「福井県の優れた自然DB」:美浜町日向の海食地形と海岸露頭;東側では見事な枕状溶岩を含む緑色岩と少量の石灰岩・チャートが分布する.(中略)おおよそ球状で,周辺部が薄い膜で覆われ,内部は中心に向かって放射状の割れ目を持つ枕状溶岩が産出している. と書かれている。露頭の位置については「美浜町日向湖(ひるがこ) 笹田港東方(?) 日向湖につながる日本海側の入り江の東と西では岩石の種類が異なっている」と有るのでこの附近だろうか?
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=353651&l=1355322
DBのアドレスは下記
http://www.erc.pref.fukui.jp/gbank/tokusei/d00263.html
残念ながらこの地域の参考文献は無償では入手出来ていない(勿論、有償のものは探していない)