2011年9月24日土曜日

露頭情報:No_229;佐伯市米水津間越

この出典は5万分の1地質図「鶴崎地域の地質」だが、位置情報は余り確かでは無い。四万十層群槇峰層。
取り敢えず間越(はざこ)付近の192m峰に座標を置いたが、この一帯を歩いてみなければ判らない。近くに「ワルサ山」と言う名称の264.7m峰が在るが、こんな地名は枕状溶岩的である。
枕状溶岩の分布地域は台風の時に山崩れや地滑りで名前が上がりやすい。アテにはならないがこの付近一帯を探せば分布はしている筈であると言う程度の位置情報。この地域は他には文献に出会っていない。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=325623&l=1320218

露頭情報:No_227;佐伯市波当津浦南西

出典は5万分の1地質図;蒲江地域の地質。同様に槇峰層。このⅢ.3.2. 槙峰層に「13頁 第13図:蒲江地域の構造区分図。 25頁 第22図:蒲江町波当津南西の塩基性岩の柱状図」が掲載されている。
場所はこの付近を想定している。河床の方が確立は高いかもしれない。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=324432&l=1315121
地質図が手に入らない(難しい)場合は産総研のHPから「地質図のホームページ」 http://geodp.gsj.jp/geomap/ 
を開いて、オンライン地質図からこの地域の地質図を確認して下さい。この地域の枕状溶岩分布を調べた時には地質図のカラーコピーが許可されていなかったので位置情報を正確にチェック出来なかった。
勿論、素人が全国の地質図を揃える事なんて出来る事ではないので、産総研の地質図ライブラリーに休暇を取って通い、地質図を閲覧しながら作成したメモに頼って自宅で位置の推定をしていました。一応、国内の1/50,000地質図は全冊目を通しました。今はオンライン地質図が使えるし、つくばに行けばカラーコピーも1枚70円だが許可される。高い様にも思えるがコンビニでのカラーコピーが申し合わせたように1枚80円より良い。以前よりもっと正確に位置確認が出来る様になった。位置情報の見直しをしようと思った時期もあるが、私の場合はもともと露頭を歩く事が目的で全国の分布を調べる事が目的ではないので、660件の情報の見直しは必要ない。旅行計画を練る時に再チェックしている状況です。不確かな情報で申し訳ないが、こんなマイナーな枕状溶岩をやってみようと思われる方々はこの程度の情報からでも探し出せるだろうからご案内している。「枕状溶岩」と言うと物好き!分野だが、「付加体地質学」や、「日本列島の地史探求」ならメジャーに浮かび上がれるかも!          

2011年9月23日金曜日

露頭情報:No_226;延岡市北浦町洞

出典は5万分の1地質図「蒲江地域の地質」同様に槇峰層。「 Ⅲ.3.2. 槙峰層  23頁 第24図:洞岩体(塩基性岩)の柱状図 第21頁 (2)上位或いは下位にチャートや赤色頁岩,緑色凝灰岩を伴い泥質岩中に挟まれ,走向方向に数km-10数kmにわたって追跡されるもの⇒第22頁 (2)のタイプは多量の赤色頁岩や塩基性凝灰岩,チャートを伴う塩基性岩で洞岩体や西野浦南方,直見南方のものを含む.第24図に約3km離れた2地点の柱状図を示す.この図から分かるように,洞では下部に塊状溶岩が多く,上位に向かって枕状溶岩の凝灰角礫岩を経て凝灰岩・赤色頁岩及び層状チャートが重なる.」
更に洞(ほら)岩体は「塩基性岩:洞では下部に塊状溶岩が多く,上位に向かって枕状溶岩と凝灰角礫岩を経て凝灰岩・赤色頁岩及び層状チャートが重なる.」とある。尚、第24図:洞岩体の柱状図に示された「奥川内北西」の奥川内は「小川」下流にあたる。諸塚層群・槇峰層:洞岩体。場所は大体この付近か?
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=324735&l=1314860

2011年9月22日木曜日

焼津市虚空蔵:No.037-38B

枕状溶岩の自重でこの様な亀裂が発生するのでしょうか?海蝕洞の付近は特にこのような亀裂・断層(?)が多いようです。でも、枕状溶岩の個々のブロックに注目すると亀裂の両側に分割された一つの溶岩が横ずれしていない様に見えます。引っ張り応力での割れ目なの?飽きない眺めです。

露頭情報:No_225;延岡市北浦町野々水流

出典は5万分の1「蒲江地域の地質」の前項同様「槇峰層」「24頁 第25図:チャート及び赤色岩を伴う塩基性岩の柱状図 第26図:第25図に示す蒲江町野々水流における枕状溶岩の産状」が記載されている。
場所はこの付近でしょう。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=324629&l=1314906

2011年9月20日火曜日

露頭情報:No_223;佐伯市小蒲江南方

出典は5万分の1地質図「蒲江地域の地質」この「Ⅲ.3.2.槇峰層」の中に、「22頁 第22図:槙峰層におけるチャートと塩基性岩の産状(蒲江町小蒲江南方海岸)「塩基性岩は玄武岩溶岩及び同質凝灰岩,粗粒玄武岩・斑れい岩からなり,・・・塩基性岩は主に枕状構造を持つ玄武岩溶岩と塊状の溶岩及びドレライトから構成される.鏡山・森山・深島・津島畑山・愛宕山の各岩体・・・それぞれの山頂部を構成している.最大層厚は鏡山岩体で500m,森山岩体で450m程度と推定され,途中に頁岩や赤色頁岩を挟む。枕の重なり方から判断して,地層の逆転は認められない.走向方向に追跡すると,短距離で上下限を境する断層が接近するため塩基性岩も消滅する.」
場所はこの付近を想定。道路は無さそうなので天候の安定した引き潮の時にトライしてみて下さい。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=324727&l=1315420

露頭情報:No_224;佐伯市小向南方(柱状節理)

出典は5万分の1地質図「蒲江地域の地質」前項同様に「Ⅲ.3.2.槇峰層」の項目。「24頁 第25図:チャート及び赤色岩を伴う塩基性岩の柱状節理」同じ槇峰層でありながらこちらは柱状節理なので、比較するのに興味深いかとリストアップしたもの。場所は下記を想定。佐伯市は海岸線の露頭が殆どなので余程潮位に注意しないと観察出来そうにない。他の露頭ポイントも同様だが高波や波浪などにも十分注意して歩いて下さい。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=324734&l=1315505

露頭情報」No_222;佐伯市福網代南東方

出典は5万分の1地質図「佐伯地域の地質」この「槙峰層」に関する記述の中に「写真:48頁 第52図:槙峰層の枕状溶岩の産状(蒲江町福網代南東方)写真左上が上位 53図:槙峰層の枕状溶岩とその上位に重なるチャート・泥岩(蒲江町福網代南東方)」がある。露頭スケッチ有。場所はこの付近だろうか?前にもご案内しているがこの付近には露頭が多い。下記の地形図周辺にも「江武戸鼻」や「下り松鼻」にも露頭情報が在る。
 http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=325108&l=1315718

2011年9月19日月曜日

露頭情報:No_221;池田町足羽川上流

出典は「福井県の優れた自然DB」この地点番号61に「池田町田代南の珪質頁岩と緑色岩類」が登録されている。この珪質頁岩中に断層面を伴わずに厚さ数m 以上の枕状溶岩層が露出する.枕状溶岩の上面はゆるい曲線を描き,火山礫凝灰岩の薄層により被覆され,さらに珪質頁岩により覆われる」とある。春日野層・中生代:ジュラ紀中期?場所は下記。国道との交差付近。前記資料には地図情報が含まれています。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=354814&l=1362444

露頭情報:No_220;徳島市八多町八多川

徳島市消防団津田分団のHPに「さまざまな散策日記」のコーナーがあり地質情報が含まれていましたが、いつの間にか見る事が出来なくなってしまいました。場所はこの付近です。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=335924&l=1343019

露頭情報:No_219;吾野鉱業所

出典は「日本の変成岩」で「第2章:緑色岩から角閃石まで」の第2.1.緑色岩に「玄武岩のような苦鉄質の岩石が比較的低い温度の変成作用を受けると・緑泥石・緑廉石・・緑色の鉱物が生成」と書かれているが、この17頁に「図2.Ⅰa に枕状溶岩。ひしゃげた玉が多数つみ重なったようにみえる。これは古生代のもので,今は緑色岩になっている。埼玉県飯能市吾野鉱業所内に露出しているもの」とある。
従って露頭場所はこんな処かな?もっと低い場所化もしれないが何れにせよ見学は難しいと思う。以前、大手建設機械メーカーに勤務するこの企業に伝手のある知人が交渉して下さったらしいが駄目だった。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=355419&l=1391300
参考文献としては「学術研究 第53号」に掲載された「関東山地北縁部小川町~神泉村地域の緑色岩メランジェ」や「岩鉱 第86巻」に掲載された「関東山地越生地域の御荷鉾緑色岩および吾野地域の秩父帯緑色岩の残留単斜輝石」等。岩鉱はネットで検索すれば閲覧できます。
付近の河原には破片が時に見られるので、何処かに枕状溶岩の崖でもあるのでは無いかと思っているが、まだ探し出せていない。高麗川には河床に沢山の露頭があるので、水量の少ない時期に河床を歩いてみては如何でしょう。
このブログの2010年4月27日から5月5日までの「東吾野駅前河床」等もご覧頂ければ幸い。

露頭情報:No_218;汗見川冬瀬下流

イマイチ場所がまだハッキリしていないが、高知県のHPにある「土佐の自然 No_77 本山町」編に掲載された「本山町は変成岩の宝庫」が出典。
http://www.pref.kochi.lg.jp/~junkan/tosa/1000-77.htm
6頁に汗見川の観察ポイントが書かれているので参照して下さい。多分この付近まで行けば判るのでしょう。室戸ジオパークスタッフblogにはこんな記事があります。高知県の天然記念物指定地域は「長岡郡本山町瓜生野字鍵山658地先」です。
http://www.mgpm.sakuraweb.com/?p=1824
「本山町は変成岩の宝庫」から推定した露頭場所は下記。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=334900&l=1333320
画像はこの場所かどうかは確認しなかったが、F氏に頂いた汗見川地域の枕状溶岩のもの。最近、このブログの画像表示方式が勝手に変わってしまったので、トリミングして掲載させて頂きました。
この辺の論文も参考になりそうでしょうか?

2011年9月18日日曜日

露頭情報:No_217;横須賀市野比海岸;玄武岩だけど・・

玄武岩が存在する事は間違い無さそうなのだが、枕状溶岩としては疑問符。この地域の蛇紋岩については論文があるが、もし枕状溶岩ならば言及があっても良さそうな気がする。此処に枕状溶岩が在ると記載していたHPは閲覧が出来なくなりました。オット!こちらに移動していました。掲載されている画像だとピローブレッチャの雰囲気が在りますが、私がこの付近を歩いた時は探し出せなかった。前はこの画像が無かった様に思うのだが・・・
http://nobikame.sakura.ne.jp/html/shizen-html/geology_html/geology.html
蛇紋岩については下記HPを参照下さい。沖合の岩礁は玄武岩と書かれています。これは三浦半島地盤研究会HPの「市内の観察ポイント」⇒「野比海岸の蛇紋岩類」
http://nobikame.sakura.ne.jp/html/shizen-html/geology_html/geology.html
尚、蟹江さんが案内者を務められた「三浦半島活断層調査会」の野比海岸巡検会の報告にも枕状溶岩の記載が無いですね。
2004年に開かれた日本地質学会学術大会の講演要旨には、蛇紋岩について触れられた「三浦半島・野比海岸に産する蛇紋岩類の岩石学的特徴とテクトニクス上の一考察(7.伊豆-小笠原弧と大陸地殻形成)」が在るが枕状溶岩については全く触れられていない。この著者なら周囲もじっくり調査しているだろうから見ていれば一言加えそうな気がするけど・・・
この付近は断層が今も進行しているのか擁壁が崩れている場所もあり、一度は道路工事で海岸を歩けなかった事もあり、近いのでもう一度行ってみるか!画像は「沖合の岩礁」凸凹に見えるのは「鵜」が一休みしているからです。
別の機会に同じ岩体を望遠で捉えました。
海岸にはこんな断面を見せる岩片もあるのですが・・・放射状節理も無いし、でも周辺が変質してるな・・・エー!砂岩ですか?この日はハンマー持っていなかったからなー!

露頭情報:No_216;都井岬黒井港のトセンバイ

「地質学雑誌第94巻第10号: 南九州・四万十帯の都井岬オリストストローム」の735頁 第2図:都井岬オリストストローム周辺の地質図;地質図内にトセンバイの枕状溶岩の記載有」 宮崎応用地質研究会HPに写真が掲載されていた時期が在ったが、現在は掲載されていない様だ。場所は下記だが、遊泳禁止なので、船が無いと観察出来ない。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=312304&l=1311735
参考文献は地質学雑誌11号にも論文の続きが在るのでご覧下さい。第一部は「崩壊前の堆積環境と層序の復元」第二部は「巨大海底地すべりによる変形構造とその形成過程」に分かれています。
尚、下記(宮崎県のHP)には「トセンバイ」は玄武岩溶岩と書かれています。
http://www.pref.miyazaki.lg.jp/shoukou/kougyou/m-geo/4th-n/4x18.htm
9月19日追記:宮崎応用地質研究会のHPに有用な情報が数多く在る事を書き忘れていました。
下記をご覧ください。画像集も豊富で、宮崎県の地質図も外部リンクから閲覧できます。
http://moyo2006.web.fc2.com/index.html

露頭情報:No_215;奄美大島瀬戸内町嘉徳東方

参照文献は5万分の1地質図「湯湾地域の地質」「Ⅳ.3.3. 名瀬ユニット 36頁 第28図:名瀬ユニットの岩相を示すルートマップ;住用村タカバチ山周辺の林道の切り割。 38頁 第31図:名瀬ユニットの枕状溶岩 瀬戸内町嘉徳の東方約1kmの林道沿い。」と記載されている。場所はこの付近か? 「嘉徳から1km」の起点が判らないが、林道沿いに露頭が在るのが判っているのだから気が楽に探せる。但し雑草の繁茂に注意が必要。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=281135&l=1292451
但し、36頁に掲載された名瀬ユニットの岩相を示すルートマップのルート形状から行くと、1kmをだいぶ超えたこの付近かもしれない。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?longitude=129.42275&latitude=28.194828
参考になりそうな文献としては1993年に日本地質学会での口頭発表の下記が在るのみ。
「現地性緑色岩含有層に伴われる赤色頁岩の起源について:後期白亜紀牟岐累層を例として」がネットで入手可能です。