断崖の少し手前にはこれはチャートだったと思いますが、クリープしている部分があります。非常に硬いチャートは時々この様にクリープして居る事が有ります。折れずに曲がってしまうのが不思議です。チャートが在れば枕状溶岩は近いと思ったので、前の画像の崖を何とかして渡りたかったのですが、落葉に隠れた丸太がもし折れたら!と思うと手掛かりの無い急な崖を渡る恐怖には勝てませんでした。官沢の別稿に記載した通り、露頭は山の下のバス停のやや南にあります。ここまで登る必要は在りませんでした。
原則更新を停止します。 このブログは地質の素人の現70歳の素浪人が、地質図・論文・websiteを閲覧して露頭情報を収集し、その情報と主に足で稼いだ露頭画像を御紹介してきたブログです。素人故の恐れ知らずで取り組んでしまいましたが、残る人生の短さと現在の体力を歩き残した露頭の余りの多さとを天秤に掛けるとそろそろ「撤収」を考える時期だと思い至りました。 火山カメラの映像をUPしてまでこのブログを維持するのも如何かと思い至りましたので、このブログの更新を停止する事と致しました。 枕状溶岩関連記事についてはそのまま残そうと考えています。2年程度の心算で、2009年9月8日に始めたこのブログがここまで続けられるとは思って居ませんでした。 長い間お付き合い頂き有難う御座いました!
枕状溶岩探しは何時も順調と言う訳には行きません。ここの枕状溶岩は当初「入遠野官沢」と言う地名だけが判っていました。でも「官沢」の何処なのか?全く判りません。でもある事だけはハッキリしていました。立派な放射状節理が発達した画像もあるのです。有る事が判っているなら行くしかない!と思って、「官沢」が流れ込む「入遠野川」から探し始めました。両方とも護岸工事が終っていて石垣が組まれていて一番有りそうな場所は確認出来ないので、諦めて沢を登り始めました。この辺りは御斉所変成岩類で有名な場所です。左岸の登山道は途中砂防尾ダムで往く手を阻まれて右岸を登り直しましたが、何処まで行っても結晶片岩ばかりです。間も無く峠道に差し掛かる頃だな?と思った時に視界が開けてこんな風景が飛び込んで来ました。絶壁です。ナタで切った様な断崖に、枯葉で隠れていますが、丸太が一本通されています。流石にこの場所を通過する事は諦めました。
明覚の南に越生があります。バス便が有りましたので移動してみました。時間は掛かりますが鉄道と異なり意外な風景と出会う事があります。これは越生駅前のお寺さんに有った枕状溶岩です。画面右下に少しだけ移っているのは小説「死都日本」横幅が135mmです。越生附近から黒山三滝に掛けては緑色岩・玄武岩が多く存在します。ゆっくり歩いてみたい場所ではありますが中々機会がありません。このブログを開始して早いものでそろそろ10ヶ月になります。まだ静岡県には触れていませんがこの様子では1年経っても完了出来そうにありません。サテ明日からは何処をご紹介しましょうか?