2011年7月30日土曜日

丹沢湖玄倉のピカピカの露頭_41

長い間お付き合い頂いた丹沢湖玄倉の露頭画像も今日でやっと終った。
明日からは小生が今までに出会った中で一番好きな焼津市虚空蔵の露頭画像をこれまた延々とご案内する予定。150枚ほどの画像から60枚は少々やり過ぎかもしれない。
最近このブログにアクセスして下さる方々がじわじわと増えて来ている。毎日少なくとも40人の方(もう一つのブログを併せると60人以上)がアクセスして下さるのは嬉しい。一昨日は、なんと一日で326名の方が来訪下さった。話題によって大きなピークがあるのも嬉しいものだが、MLと異なり閲覧数がはっきり判るのも面白いものですね!こんなブログにお付き合い頂き有難う御座います。
明後日から新潟県内の露頭を歩く予定だったが、宿泊予定の長岡や燕三条附近は、道路が冠水している様だ。どうせ足場の悪い場所を歩かねばならないだろうから延期する事にした。残念!でも8月中には実現したいと考えています。明日は、早起きして博物館のボランティア。内房の海岸で礫層から採集される礫の名前を参加者の皆さんにアドバイス(?)係。頼りないけど頑張るぞ!

露頭情報:No_130;大社町宇竜

1/50,000 「大社地域の地質」の10-25,53-58頁に「大社地域の地質: Ⅲ.2. 成相寺層 第9図 日御碕及びその東方海岸付近の成相寺層流紋岩の産状を示す地質図  54頁 第Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ図版 成相寺層の流紋岩枕状溶岩  玄武岩の枕状団塊と異なって明瞭な急冷殻を持たない 枕状溶岩に近い基底部では溶岩流からひきちぎれ転動してきた枕状団塊が多く認められる」。更に引用させて頂くと「 目御碕から桁掛半島を経て鷺蒲に至る地域では,目本海に面した海岸に沿って溶岩ドーム・溶岩流など流紋岩の様々な産状を見ることができる(第9図).・・・一部省略・・・ドームの内部や周辺には幅10cm-200mのガラス質流紋岩浅所貫入岩が多数分布する.大きなものはドームの上方に延びてドームを貫いている.またそれらと平行に舌状に延びる巨大な貫入岩は水冷破砕された流紋岩に貫入し,その延びと直交する断面に閉じた流理が認められる(第11図).これら流紋岩水底火山体内部の頁入岩は流紋岩マグマの通路とみなせよう.目御碕東方およそ1㎞の入江では宇竜周辺の流紋岩塊状溶岩から移化した水中溶岩が広く分布し,その上部は枕状となっている(第Ⅱ、Ⅲ図版). 枕状団塊(pillow)の径は30cm-1m.内部はガラス質で,放射状節理が認められ,また,縁辺部には多数の気孔とジグソーパズル様の水冷破砕構造が認められるが,玄武岩の枕状団塊と異なって明瞭な急冷殻を持たない.表面には流動方向に延びたしわと節理がある.大きな枕状団塊から押し出された,あるいは垂れ下がった溶岩はそれより小さな枕状団塊を作りながら前進する(第Ⅱ,Ⅲ図版).枕状溶岩は枕状溶岩片を含むハイアロクラスタイト(Fisher and Schmincke,1984)に移化する(第9図,第Ⅳ図版).その漸移帯には孤立した枕状団塊が点々と分布している.
それらの表面にはハイアロクラスタイトや枕状溶岩の岩片がへばりついており(第Ⅳ図版),枕状団塊を作りながら前進する溶岩流の前面にあるハイアロクラスタイトの上に千切れた枕状団塊が転動してきた事をうかがわせる。」下記の東側にある二つの半島が枕状溶岩で形成されているようだ。(第9図に地質図有)道路が在るのか?判らなかったので諦めた。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=352601&l=1323846

露頭情報:No_129;佐伯市本匠小半

「小半」と書いて「おながら」と読む。小半鍾乳洞がある場所から東に2km程度の場所に露頭が在るらしいので、下記付近か?
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=325656&l=1314619
資料は、1/50,000地質図「佐伯地域の地質」。南部秩父帯の床木層(ジュラ紀後期から白亜紀前期)の石灰岩に伴っているようだ。
解説書には「床木層は主として含礫泥岩・石灰岩・塩基性火山岩・チャートからなり,泥岩・砂岩・礫岩を伴う.床木層の北半部には厚い層状の石灰岩や塩基性火山岩がある.小半から風戸北東まで追跡される2層の石灰岩は厚さがそれぞれ100mに達する.一方,南半部では含礫泥岩中に長さ数kmに達する石灰岩・チャート・塩基性火山岩のレンズ状岩体が含まれており,これらは異地性岩体と考えられる.石灰岩には白色スパーライト質のものが多く,化石に乏しい.また,チャートノジュールを含んだり,チャートと互層をなすことがある(第14図).石灰岩は塩基性火山岩とも互層をなすことがある.塩基性火山岩は溶岩・凝灰岩などで,宇津々南西では枕状構造が観察される(第15図).凝灰岩は石灰岩の礫を含むことがある(第16図).小半から風戸北東にかけ,厚い2層の石灰岩に挟まれて分布する塩基性火山岩は,最大層厚が200mに達する.これには,塊状の溶岩が多く,宇津々では一部にアンカラマイトと呼ぺる単斜輝石・かんらん石(仮像)の斑晶を多く含むものがある.」と記されている。解説の記載から行くともう少し下流側でも良いのかもしれない。
地質学雑誌 第110巻 第4号222-236頁に「九州・四国の三宝山付加コンプレックスの玄武岩の起源」と言う論文が掲載されている。この225頁 図表3-Aに番匠川流域の地質図が有り、その位置は224頁の図2-Bに記されているので照合すれば結構多くの露頭に出会えそう。河床を歩かないと駄目でしょうね。この資料は露頭探訪に大変参考になると思う。
出来るだけ同じ地方の露頭情報をまとめてご紹介したいが、余り整理番号が飛び過ぎるのも・・・と思うと中々思う様には行かないものですね。

2011年7月29日金曜日

露頭情報:No_131;鰍沢月見橋

「地学のガイド 山梨県」174-182頁附近に情報がある。この川の流域には結構見所が在る。
場所はこの小丘。かなり風化しているので余りお勧めしないが、間違いなく枕状溶岩。むしろ上流の鹿島の方が、駐車も出来るし一応堤防上から小道が繋がって居るので、観察もし易い。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=352954&l=1382657
一応、天然記念物。画面を下にスクロールすると「山梨、露頭画像」があるのでここから参照して下さい。
どうせなら鹿島等の露頭の方が枕状溶岩の流れの構造も判るのでお勧めします。

露頭情報:No_128;甲府市日陰山右左口峠

右左口峠は「うばくちとうげ」と読むらしい。現在は左右口トンネルがあるので、旧林道は閉鎖されているとの事。日陰山とその南の芦川流域は豊富な露頭がある。
旧林道の恐らくこの附近に旧中道町の天然記念物の看板があるらしい。但し、閉鎖されていると言う情報も有るので無理しなくともこの付近には多数の露頭があるので、そちらをご覧ください。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=353316&l=1383548
画面を下にスクロールすれば「山梨、露頭画像」のラベルがあります。これをクリックして下さい。

2011年7月28日木曜日

露頭情報:No_127;岩手県山形町茅森

地質学雑誌 第85巻 第6号に「北上外縁帯の緑色岩類 層序的位置と層序」と題された論文がある。290頁 B。沢山川層の緑色岩類に「沢山川層は主に火山噴出物からなる地層で、一般に下部は輝石安山岩質の暗緑色塊状~暗紫色枕状溶岩・凝灰角礫岩・集会岩が、忠・上部は凝灰角礫岩・凝灰岩が卓越する。とされる。
図版の説明文の1と4に茅森川中流域と書かれているのでこの付近を想定。採集場所は明記しない論文がオオイッス・ネ!
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=400907&l=1413805

丹沢湖玄倉のピカピカの露頭_39

転がっていた岩片。上に少し色調が濃い部分があるので、これも枕状溶岩の仲間と考えて良いでしょう。ちょっとこの周辺に在るのとは雰囲気が異なるので、上流から流れて来たのかもしれませんね。今回は、上流までは足を伸ばせません。
丹沢山塊は千葉県からのアクセスは余り良くないので、宿泊しなければゆっくりとした時間が取れません。

露頭情報:No_126;盛岡市

地質学雑誌 第108巻 第2号 114-122頁に「早池峰緑色岩類中の赤色チャートから得られた後期デボン紀コノドント年代」と言う論文が掲載されている。当然、ネットで閲覧出来る。
この論文の基となったチャートが採集されたのは下記の川目採石場なのだが、此処に枕状溶岩が在るとは書かれて居ない!のだが緑色岩が露出していると書かれている。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=394037&l=1411703
118頁からの「緑色岩の化学組成」には「盛岡市東部~南東部の早池峰帯中の11地点から得られた層状含マンガン鉄鉱床の母岩を含む塊状~枕状の玄武岩溶岩16資料について、主成分元素および微量元素成分の分析を行った。」と記載されている。
16資料の内、アルカリ玄武岩は
“H”地点:盛岡市上米内畑井野沢(かみよない、はたうちさわ)この付近だろうか?
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=394430&l=1411246
“I”地点:綱取りダムは、対象が広過ぎるが、渓流沿いだろうか? 
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?meshcode=59414155
“J”地点:盛岡市下米内一本松(しょもやない、いっぽんまつ)は、綱取ダムの下流側のこの附近。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=394301&l=1411124
“K”地点:盛岡市上米内松木平(かみよない、まつのきだいら)は、
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=394436&l=1411133
詳細が判れば分割する積り。

露頭情報:No_125;小笠原父島・夜明け道路

「地学のガイド 東京都」を参照して下さい。260-262頁に記載が有ります。「夜明道路  父島を周回する夜明道路を登って行く途中に所々、デイサイトの枕状溶岩が露頭として見られます。風化し江いるので良く見ないと気が付きません。ループ状のトンネルを抜けた所には枕状熔岩の案内板があります。」
と書かれているので、露頭はそこいら中にある様です。場所は下記か? あるいはもう一方のトンネル口か?何れかでしょうが、前方注意!しながら露頭観察をどうぞ!
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=270554&l=1421253
「夜明け道路」と「枕状溶岩」のキーワードで検索を掛けてみたら、暫く無る事が出来なかった金沢大学の海野進氏のHPが先頭に出て来ました。この地質図はお勧め!
http://earth.s.kanazawa-u.ac.jp/~umino/Bonin/Geology_Bonin3b.htm
と言う事は当然、2004年に海野進氏が書かれた「小笠原諸島の地質ガイド」がお勧めです。
http://earth.s.kanazawa-u.ac.jp/~umino/Bonin/BoninFieldguide.pdf
東京都発行の「小笠原諸島の自然」等も海野氏が画像などを提供したようですね。これは小生も手元にあります。

2011年7月27日水曜日

丹沢湖玄倉のピカピカの露頭_38

さて、少々変わった岩相の画像もそろそろネタ切れになりそう。この露頭の画像も後3枚で終る。

次は、中々画像の選別が出来ない静岡県焼津市虚空蔵の露頭画像に入る事にしましょう。152枚の画像から何とか60枚まで絞り込んだので9月一杯はこの画像で食い繋ぎ、8月に新潟方面の露頭を少し回って(位置情報がハッキリしない場所が多いので回れるか判らないけれど)画像も補充出来るだろうが、年内位でこのブログも終止符を打つ事になりそう。
これまでに二つのブログで画像データだけで1257枚、483MBを紹介してきた。同じ露頭の様々な岩相の画像を出来るだけ大きな画像でご案内して、見ようと言うこの試みも当初の1年計画が2年にもなってしまったが、正直な話、66歳になってしまって急に気力が萎えて来てしまった。一人で山を歩き露頭を探していると、以前はどんな藪の中でも踏み込んでいけたが、最近は「ここも駄目か!」とフット思ってしまう。素人のやれる事は限られている。もっと若いうちからこのテーマに踏み込んでいれば良かったナ!などと老人の繰言が出てくるようじゃ、・・・

露頭情報:No_122;ルーランの車石:放射状節理

本来はこのデータベースから除外するものなのだが、「車石」と言うネーミングに引かれてついつい収録。ナニ!何処かさんのフィールドミュージアムでは放射状節理を示すフィーダダイクらしきものを「世界最大の枕状溶岩」だなどと惚けた事を言っているくらいだから、放射状節理も良いか!と言ったノリの露頭情報。
現在は崩落でこの近くの道路も閉鎖され観に行くのは大変らしいのだが、「濃昼山道」と言うパンフレットも発行されているらしい。場所はこの附近でしょう。立入禁止区域らしいので辞めた方が良いかも!
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=432715&l=1412427
下記パンフレットの地図を参照して下さい。
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/f9/e67be20273efafd71a9c396139e6bb4e.jpg
このブログを少しスクロールしていくと「7 ルーランの車石」の項目と小さな画像があります。これの事です。北海道大学のこのブログにも探訪記と画像があります。
http://rock.eng.hokudai.ac.jp/fujii/sakanayama/result.htm

2011年7月26日火曜日

丹沢湖玄倉のピカピカの露頭_37

露頭情報:No_121;大社市鷺浦

「大社地域の地質」10-25及び53-56頁を参照「Ⅲ.2. 成相寺層  流紋岩 53頁 第Ⅰ図版 水中に噴出した成相寺層流紋岩熔岩とその水冷破砕構造 基底部は水冷破砕が著しいがその上では塊状熔岩」
場所は下記。残念ながら此処は回る時間が無かった。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=352636&l=1324117

2011年7月25日月曜日

丹沢湖玄倉のピカピカの露頭_36

もう数枚、似た様な岩層の岩体の姿を見て頂く。

露頭情報:No_120;平田市猪目海岸

1/50,000 「大社地域の地質」を参照。「Ⅲ.3. 牛切層 流紋岩 21頁 第18図 水冷破砕された牛切層安山岩熔岩:岩片や基質はガラス質, 23頁 第22図 猪目東方海岸に見られる牛切層流紋岩の産状  24頁 第23図 猪目海岸の牛切層流紋岩のローブの断面 滑らかな閉曲線を描く 57/58頁 第Ⅴ&Ⅵ図版 牛切層の流紋岩枕状溶岩 枕状溶岩ローブ」とある。場所は湾の東側。西側は大きな洞窟が天然記念物。 
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=352631&l=1324240
2010年夏に此処を歩いたが、残念ながらもう少しの処で水位が高く、砂浜から先に行けなかった。どうやら此処は画像を紹介するのを失念していた様だ。この突き出した部分は泳がないと行けないのだが、この先の辺りがいい露頭かなと思っている。流紋岩の隙間にはメノウが生成していて美しかった。念の為地質図の記載を少し引用する。
「猪目から河下にかけて分布する流紋岩(第20図)は、それが水中に噴出した事をものがたる見事な産状を示している。(第21、22図)。すなわち、水冷安山岩溶岩の上にガラス質軽石様岩片に富む火山角礫層、枕状溶岩、枕状溶岩片、ハイアロクラスタイトに富む層、正常級化または逆級化し成層した火山角礫層が順次重なる。
 基底部の火山角礫層中の軽石様岩片は気孔に富み、ジグソーパズル様の割れ目が発達する。枕状溶岩は舌状の塊状溶岩から漸移する(第22図,第 V 図版).枕状団塊はガラス質で径数10cm内外(第 V 図版).内部に放射状節理が(第 V 図版),表面には流動方向に延びたしわと節理が認められる(第 V 図版).
しわは特に枕状団塊と枕状団塊の間のくびれで明瞭である.節理はそれとほぽ直交する方向にもあり,あたかも熱した飴をひきずるようにその割れ目を境に分断された枕がくびれを作りながら前方にせり出している例が多い(第 V 図版).枕と枕の間にはガラス質の破片がつまっている.
枕状溶岩とその上の枕状溶岩の破片やハイァロクラスタイトの中には最大径5~6m位のガラス質溶岩の塊が認められることがある(第21図).その根元は見えないが,恐らく溶岩から分岐し浅所貫入してきたいわゆるロープであろう.主体は流理の発達したガラス質流紋岩(第 V 図版)でそれを厚さ1~1.5mの黒色真珠岩の皮殻が取り巻く(第23図,
第 V 図版).内部のガラス質流紋岩のうち縁辺部の幅50~60cmのところでは径数mm~20cmのめのうに充填された気孔が多数認められる.ロープの延びの方向と直交する断面で流理を見ると外形に平行な閉曲線をなしていることが分かる(第 Ⅳ 図版).
枕状溶岩の破片やハイアロクラスタイトを主とする層は枕状溶岩と漸移関係にある.また,これに童なる正常級化又は逆級化した層は,火山角礫一火山礫を主とし淘汰が悪く,細粒物や異質物をほとんど含まないことから,直下のハイア回クラスタイトや枕状溶岩片などが移動・再堆積したものだといえよう.」

露頭情報:No_119;出雲市日御碕追石鼻

「島根の自然をたずねて」の41-49頁を参照。小生はうっかりこの場所を通り過ぎてしまって露頭を歩いていないのだが、図5-4「追い石鼻から笹子にかけて細粒化する流紋岩火砕岩の岩相変化」
に掲載された追石鼻の柱状図最下部に「枕状溶岩」の記載がある。日御碕は小さな柱状節理が織り成す岩壁の風景が見事な場所。 「島根の自然をたずねて」の前述の図には、「追石鼻周辺の枕状溶岩②と赤石鼻岬-笹子島間の海岸道路③」と書かれているので、周遊道路があるのかもしれない。 場所は下記。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=352505&l=1323726

2011年7月24日日曜日

露頭情報:No_118;松江市佐波港

「島根の自然をたずねて」の30-37頁に、関連記載がある。また、1/50,000「境港地域の地質」の高渋山層に関する資料を参照。(P25-30 + 第Ⅱ図版参照)但し、此処に行く道路は狭い。現在は少しは改良されたかもしれないが、山陰を訪ねた時の訪問予定地だったが、道路が狭くて離合に苦労したので諦めて飛ばしてしまった。山陰には良い露頭が多いのだが道路が難点。船で海岸線を回れる場合は利用をお勧めする。(加賀の潜戸の観光船は素晴しかった)港の西側の防波堤の先らしい。(佐波経由笠浦へ行くバスが有るらしいから私は道を間違えていたのかもしれない)
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=353440&l=1330358
この佐波港附近のちしつについては松江地域のジオサイトとしてpdfファイルで「佐波海岸の海底火山」と言う親切な資料が公表されているのネットで検索する事。此処まで行くのなら序に「笠浦海岸のいろいろな火砕岩」と言う資料も探すと良いと思うよ!何れも島根大学のジオパーク関連資料。「山陰・島根ジオサイト 地質百選」から入れば何れもA4印刷に適したpdfファイルが入手可能です。
http://www.geo.shimane-u.ac.jp/geopark/geosite.html

露頭情報:No_117;三好市京柱峠

資料は「徳島県祖谷川上流地域の御荷鉾帯と秩父帯 地質・地形の総合的研究」。徳島大学総合科学部自然科研究(2007)の47-64頁に掲載されている。場所はこの附近らしい。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=334927&l=1335143
日本地質学会の1999年の論旨集に「現地性緑色岩含有層に伴われる赤色頁岩の起源について:後期白亜紀牟岐累層を例として」に簡単に触れられている。 阿波学会紀要 第53号(2007)第1-12頁の論文「徳島県祖谷川上流域の御荷鉾帯の地形と地質」の第2頁には「塔丸北斜面から名頃-菅生のオコヤトコ北方から京柱(きょうばしら)峠として画像が有り、第4頁の図2「御荷鉾緑色岩体(京柱峠林道)、C;京柱峠として枕状溶岩の画像も含まれている。