2012年6月2日土曜日

露頭情報:No.542;大社町鷺浦西方の鷹取山北方の海岸


陸上からのアクセスは困難と思われる露頭。しかし、流紋岩質の枕状溶岩となるとこれは珍しい例なので観たかった!
出典は1/50,000地質図の「大社地域の地質」。この「 Ⅲ.2. 成相寺層  流紋岩」の項に、第9図 日御碕およびその東方海岸付近の成相寺層流紋岩の産状を示す地質図」が有り、更に「14頁 第11図 成相寺層流紋岩のローブ状浅所貫入岩,流理が閉じた外形に平行。」とある。
「流紋岩および安山岩の熔岩には径1mm以下の気孔が多数あり、また、ジグソーパズル様に破砕された部分が認められる」とあるので、山陰を回った時に何とか行ってみたいと思ったのだが、諸般の事情で断念!場所は
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=352650&l=1324035
地質図のからの引用図

露頭情報:No.541;芦別川北支流


出典は前項同様に「北海道夕張-芦別地域に分布する空知層群・蝦夷層群の層序と堆積環境」。この「 1. 空知層群,(1)極楽平層(新称)」に記載されたルートマップ「芦別川北支流 ルート”5”」の柱状図を参照。 ピクライトないしピクライト質玄武岩の枕状溶岩・ハイアロクラスタイトを主体。としているらしい。
同一文献を出典とする537-540の露頭と同様奥深い山中なので、素人向きでは無い様な気がする。現地に入る場合は慎重に!露頭位置は下記付近を想定
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=431419&l=1421526

露頭情報:No.540;芦別市惣芦別川上流


出典は露頭情報の537-539と同じく「北海道夕張-芦別地域に分布する空知層群・蝦夷層群の層序と堆積環境」。この「 1. 空知層群,(1)極楽平層(新称),で、惣芦別川上流 365頁のルート図d「ルート”4”」ピクライトないしピクライト質玄武岩の枕状溶岩・ハイアロクラスタイトを主体」の部分。
前項の南側の沢になる。御茶々岳西方の沢。前項は極楽平の西方の沢。恐らく同じ岩体が沢で顔を出しているのだろう。大体この付近を想定している。詳細は柱状図をよく検討して下さい。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=431602&l=1421645

2012年5月28日月曜日

露頭情報:No539;極楽平(1248m)西方 惣芦別川 北支流


出典はNo.537,538同様「北海道夕張-芦別地域に分布する空知層群・蝦夷層群の層序と堆積環境」
同様に「 1. 空知層群,(1)極楽平層(新称)」の中の「惣芦別川北支流 ルート”3”」。同様に「ピクライトないしピクライト質玄武岩の枕状溶岩・ハイアロクラスタイトを主体」
惣芦別川 北支流 文献365頁の「ルート 3」。座標は最上流部を示したが、芦別川層との接触部、下流側に6箇所の枕状溶岩露頭あり柱状図参照。
座標は取り敢えず最上流部に置いた。添付図は引用文献の362頁のこの地域の層序説明図。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=431652&l=1421614

尚、著者には佐野晋一氏との共著の「きりぎし山の石灰岩が教えてくれること」(きりぎしは漢字!)
と言う興味深い論文も有りこれも公開されている。石灰岩と枕状溶岩は一対をなすものですから、是非ご一読を!

露頭情報:No.538;芦別市布部岳(1338m)西麓、尻岸馬内川上流


出典はNo.537同様「北海道夕張-芦別地域に分布する空知層群・蝦夷層群の層序と堆積環境」
この「 1. 空知層群,(1)極楽平層(新称) 尻岸馬内川(しりきしうまないかわ)ルート”1”,ピクライトないしピクライト質玄武岩の枕状溶岩・ハイアロクラスタイトを主体。」
と書かれた部分。柱状図(364頁)を参照すると、図示したポイントまでの途中に4箇所の枕状溶岩露頭あり。座標は取り敢えず沢の最上流部と思われる地点。かなり上流まで林道がありますね。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=431718&l=1421710

露頭情報:No.537;芦別市・富良野市境界 極楽平1248m 周辺


露頭情報で「周辺」等と書くのは、詳細が判らない場合と広大に分布している場合だが、本件は前者。論文を熟読すれば見えて来るでしょう!
出典は、「北海道夕張-芦別地域に分布する空知層群・蝦夷層群の層序と堆積環境」。地質学雑誌,第107巻,第6号,359-378頁,2001年。この文献はネットで閲覧可能。
高嶋礼詩氏が筆頭著者。この、360頁「 1. 空知層群,(1)極楽平層(新称):惣芦別川北支流上流の極楽平(151m)附近:芦別岳輝力凝灰岩層に相当,ピクライトないしピクライト質玄武岩の枕状溶岩・ハイアロクラスタイトを主体」と記載されている。
本件に関連しては同様に高嶋礼詩氏による「東京大学北海道演習林地域に分布する中世界空知層群および蝦夷層群の層序と地質」がある。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=431643&l=1421709

露頭情報:No.534;南丹市日吉町殿田東方の大堰川(桂川)河床

西向流れ部分(?)。日吉ダムの建設時期と図幅地域調査時期との関係から日吉ダムの下流と思われる。出典は「京都西北地域の地質」。この「Ⅲ.3. Ⅱ型地層群 Ⅲ.3.2. 灰屋ユニット」に関連記載が在る。16頁 第9図 灰屋ユニット緑色岩類の熔岩層頂部のスケッチ:大関川(桂川)の西向き流れ部分,16, 17頁 第2表 灰屋ユニット緑色岩類の化学組成。
尚、文献では「大堰川」(おおいかわ)とされているが、地形図は桂川である。第8図灰屋ユニットの緑色岩類の産状スケッチと第9図灰屋ユニットの緑色岩類の溶岩層頂部のスケッチを示す。