2011年8月13日土曜日

焼津市虚空蔵:No.037-5

まずは海岸の礫浜に面した場所の露頭から見て行きましょう。直径は1m。これは5年前に撮影したのだが未だハンマーを持っていない時期でスケールを当ててみたが、大きく拡大しないとスケールの目盛を読めない事に気付いていなかったのだから笑止!。

露頭情報:No_152;曽沢川二の瀬橋上流

この露頭はお勧めなのだが、古い遊歩道は崩れたままなので川に沿って遡る必要が有り、水量の多い時や、藪漕ぎがキツイ時期はお辞めになった方が良い。2011年に入った時はかなりきつかった。けれども興味深い露頭が多い。
蛇紋岩の露頭も在るようなので、今度行ったらじっくりと観察したい。秋が一番良いかもしれない。
「日曜の地学、埼玉の自然をたずねて」に詳しい。 63頁 図1:露頭附近説明図  丸山鉱泉から約1.5kmで二の瀬橋に辿り着く。以前はここから花の山道に抜けるハイキングコースが有ったが現在は廃道。途中の崩落が激しい。沢の石伝いに遡上するしかない。この附近か、もう少し奥かも知れない。(どうも距離感が取り難くてはっきりしない)
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=355933&l=1390733
私のブログでは、2009年9月28日から30日までに3枚の画像が有ります。
今年の新しい画像もあるので、現在連載中の画像がひと段落したら少し掲載する予定です。

露頭情報:No_151;埼玉県栗山(笠山山麓)

日曜の地学「埼玉の自然をたずねて」の158-160頁にこの露頭についてのガイドと地図が掲載されている。「東武東上線・八高線小川町駅で下車。皆谷(かいや)又は白石行きバス、切通し下車。栗山集落を過ぎ道が左に折れ曲がり民家の先をこえた辺りから緑色の岩石(みかぶ緑色岩)が出てきます。栗山集落をすぎたところで枕状溶岩が観察出来ます。」と書かれている。
この附近は行けそうで中々チャンスが無い。バスで奥に入ると言うのは中々億劫ですね。場所は多分この附近でしょう。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=360135&l=1391143
笠山と堂平山の鞍部の露頭は既に、露頭情報:No_104でご案内済み。この附近には他にも2箇所の露頭が知られているようだが、露頭情報:No_307, と485なので、ご案内はまた何時か!

露頭情報:No_143;都幾川町大羽根川上流

資料は「地学のガイド 東京都」 場所は恐らくこの附近 
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=355853&l=1391212
この附近は露頭情報も多いので、時間が在ればゆっくりと谷川を遡上してみたいと思いつつ、体力の減退で願いは適いそうには無い。

露頭情報:No_145;埼玉県浦山;蛇紋岩を見誤った間違い情報

あるHPで、枕状溶岩の露頭が在るとの情報を見付けて、1/50,000地質図の「寄居地域の地質」を精査してみたがそれらしい情報は記載されていない。火山の仲間達で群馬の露頭を訪ねる巡検の際に、駄目元で行き掛けの駄賃だ!と立ち寄って見た。
そのHPには詳細な地図が添付されていたのだが、玄武岩の露頭とされた場所はボコボコに風化していて、やっと見付けた場所はどう見ても「蛇紋岩」の露頭だった。HPの画像と照合したが間違いない。場所は此処!少し下った場所は採石場が多くあり狭い道をダンプカーが行き交っていた。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=360655&l=1390248
2009年10月16-19日のブログにこの露頭の画像があります。
この日に歩いた万場などの画像をその後に収録しています。

2011年8月12日金曜日

焼津市虚空蔵:No.037-4

折角、ブログにUPしようと選りすぐった画像のフォルダーが破壊されてしまったので、元の画像データから少しずつ重複しないようにUPさせて頂こうと考えています。最初は堤防よりも手前の海岸の礫浜付近で観察出来る部分です。これが「ドカ!!」と鎮座ましまして、一番大きな雰囲気の枕上溶岩で冷却摂理も外周側と内部とはその出来方が明らかに異なるお手本的な断面ですね。スケールに置いたハンマーのサイズからもその大きさがお判り頂けると思います。

明日と明後日は博物館のボランティアで早朝から出掛けるので更新は夜になるかもしれません。ナンセ!現状ではパソコンが立ち上がるのに30分は「暖気運転」が必要なのです。千葉県立中央博物館では千葉県内の「出羽三山」信仰に取材した「出羽三山信仰と山伏」展を開催中。
千葉県には在家の山伏が今も多数居られて、展示を見学に来られる方々の中には、「これから三山詣でに行くのでその前に展示を見に来た!」と言われる方が結構沢山居られます。月山・鳥海山は数十回歩いていますのでつい、ボランティアを志願した次第。展示解説とクイズの採点係りを務めています。

露頭情報:No_142;小笠原父島宮の浜

基本情報は同様に「地学のガイド 東京都」だが、この露頭についての詳しい記述は無いけれど海野進氏の「小笠原諸島の地質ガイド」が、この地域についても優れた資料である事には違いない。場所は 
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=270618&l=1421136
参考資料としては岩石鉱物科学第30巻(2001)に前項の資料と同一だが、「小笠原諸島父島に産する高Caおよび低Caボニナイト」があるので参照をお勧めする。ネットで検索し閲覧可能。

露頭情報:No_141;小笠原父島釣浜

もとの情報は「地学のガイド 東京都」の260-262頁に記載があるが、小笠原については7月28日にご案内させて頂いた露頭情報:No_125にも記した、海野進氏の「小笠原諸島の地質ガイド」が最も優れたガイドブックだと思います。 11頁に釣浜では無人岩(ボニナイト)を観察出来る事が書かれています。古銅輝石の濃緑色の大きな結晶が見えるというのですから素晴しいですよね。釣浜の位置は此処ですね。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=270618&l=1421217
静岡大学地球科学研究紀要(2000)に「小笠原諸島,父島北部の石英含有無人岩:無人岩と石英デイサイトのマグマ混合」と言う文献や、岩石鉱物科学第30巻(2001)に、「小笠原群島父島に産する高Caおよび低Caボニナイト」と言う文献もあります。

2011年8月11日木曜日

焼津市虚空蔵:No.037-3

防波堤から虚空蔵山の全景を眺めたものだが、これは防波堤の中間くらいから眺めたものの様だ。恐らくは数え切れないほどの噴出により形作られたこの小さな「山」はそのホンの一部分でしかないのだろうけれど、斜めに貫入するシルに断ち切られていたり、海蝕洞付近には幾つかの滑り面らしいものも作られている。

露頭情報:No_140;芦ヶ久保外谷沢:観察出来ない!

「地学のガイド 埼玉県」には、現地ぼ案内図「図5-31」が示されているが、国道から沢に入る地点に個人の住宅が有り入れない。大きく上流側から回り込んでこの沢には辿り着いたが縦横に猪除けの網や柵があって自由に歩き回れないので諦めてしまった。上流には「溶岩チューブ」等も在るように書かれているが、生野谷(しょうのかい)附近まで遡ったが判らなかった。途中公園が在って怪しい緑色岩を見たが違っていた。
「地学のガイド」の案内文を一部引用すると
「観察 3 苅米(かりごめ)林道に向かうハイキングコースが沢を越えると(此処が公園のある場所だと思うのだが),すぐ右手(左岸)に大きな露頭が見えます。暗緑色をした玄武岩質の塊状溶岩が4枚見られます。成因は岩床状溶岩流と呼ばれ,周辺は枕状溶岩およびハイアロクラスタイト質角礫岩でおおわれています。溶岩の厚さは全体で4~6mに達しています。溶岩に近づいてルーぺで観察してみましょう。中央の部分と周辺の部分を比較観察すると溶岩の造りの違いがわかります。中央部が粒が荒く,周辺部が細かい粒でできています。溶岩の下位は角礫質枕状溶岩からなります。(あるいは公園の造成で露頭が削られたのだろうか?)
「観察 4」観察3から上流,約100m行くと暗緑色を呈した枕状溶岩と角礫質枕状溶岩が分布しています。枕の大きさはO.6~1mで,長さが2~3mあり,横に延びています。枕状溶岩の一般走向はN20W-6°Sを示します。さらに,ゆるやかな沢を少し登ると両岸にほぼ円形を示す,溶岩のトンネル(歯磨きチューブのようなマグマの通路)が出現します。本溶岩は,緑灰色~緑色を呈する粗粒玄武岩からなり,形は長径約3mの円筒形で,チューブの方向はEW~N2°Wを示します。周辺は枕状溶岩と塊状溶岩からなり,これらの溶岩群を供給した主要通路であったものと考えられます。」
何れもう一度トライしたいと思っているが、此処までいくなら二の瀬橋上流の蛇紋岩や枕状溶岩の露頭をもう少し詰めて見たいと言う気持ちが強くてそちらに行ってしまっている。この沢で間違い無いでしょう:
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=355845&l=1390750

露頭情報:No_139;横瀬町芦ヶ久保関ノ入沢

「地学のガイド 埼玉県」には「関ノ入沢上流に沿って(C) 二反沢地区に出て舗装された林道を東に行くと,約500mほどで丸山林道との丁字路に当たります。丁字路を左に曲がると約600mで関ノ入沢にかかる橋に出ます。関ノ入沢に沿ってゆっくり登りましょう。」と書かれている。
小生が此処を歩いた時は、前年の台風で関東各地の河川や沢が大きく破壊去れた直後で、橋の直ぐ上から大きな岩塊で全く前に進めない状態だった、橋の袂から少し巻いて上流側に行こうと試みたが残念ながら諦めた。
露頭位置は図5-53に示されているが、「観察2」はその先まで歩いたが見落としたのだろうが良く判らないまま引き帰した。図の「T字路」と「関ノ入沢」の中間附近の山側に大きな枕状溶岩の岩体が在る。
2010年5月22日の画像は日和山から見たこの岩体の画像。秋から冬がお勧め。一度夏に此処を通ったので画像を補充しようと思ったのに藪が酷くて見えなかった。6月3日まで10枚の画像があります。6月1日の画像が関ノ入沢の橋の部分の画像。「蛇籠」が沢を閉塞させていた。場所は此処 
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=355931&l=1390833
道路沿いの大きな岩はこの附近 
 http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=355922&l=1390828
少しT字路側に戻った所に、野外活動センターへの遊歩道の入口があり、道幅が急に広がって駐車スペースも充分だ。遊歩道を入って右側に注意して歩くと、僅かな痕跡程度の細道が分岐していて、この岩体の石塔のある頭部に出る事が出来ます。

露頭情報:No_138;あきる野市金掘沢

「地学のガイド 東京都」には「五日市の盆堀川沿は,「小仏層」の名で古くから知られていました。堆積岩であるのに,化石がまったく発見されなかったことも大きな特徴とされてきました。・・・微化石の研究により白亜紀に堆積したことが判明してきました。さらに,小仏層は海洋プレートが大陸プレートの下に沈み込む海溝付近や海溝斜面で作られた地層であると考えられてきています。盆堀川沿いは小仏層がよく観察できる地域です。」と書かれています。残念ながら此処はまだ確認していません。露頭の位置に関しては「金堀橋から左に入り,沢をさかのぼります。砂防ダムを二つと,3mほどの高さの滝を越えると緑色の岩石が出てきます。この中に薄い紫色をした「枕状溶岩」があります。」と書かれているので、この附近でしょう。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=354143&l=1391141

露頭情報:No_137;和寒町東和

「士別の地質」と言う素晴しい地質のHPがあります。この中に露頭の画像と大体の位置関係が書かれています。「露頭は国道40号線から剣淵温泉に向かい,温泉を通り過ぎて1Kmほど走ったあたりの左手にあります.」従って、この附近だと思います。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=440526&l=1422628
他にも、この弥榮川沿いには幾つか露頭が在るようで、この「士別の地質」には下記の露頭紹介もあります。 
http://www.geocities.jp/geo_shibetsu/tanken91.htm
この地域の枕状溶岩については今の所文献などは探し出して居ないが、北海道地質研究所の地質図「剣淵」(1977年)だろうか?中々北海道まで足を伸ばす事が出来ないので(最近の体力の衰えを思うと、行く機会は無いかもしれない等と考えている部分もあるので)、少々、文献調査が疎かになって居るのかも知れない。