2011年12月3日土曜日

露頭情報:No.327;佐伯市米水津宮浦丸研ノ鼻西方

出典は「鶴御崎地域の地質」。ここに「槙峰層 塩基性岩には玄武岩溶岩,玄武岩質凝灰岩,ドレライト及び斑レイ岩が識別される。南西隣の蒲江地域におけるように規模と産状から次の3タイプが認められる。  (2)上位あるいは下位にもチャートや赤色頁岩,緑色凝灰岩を伴い数km連続するもの⇒丸研の鼻西方や鶴御崎の急崖に現れた巨大な露頭で確認出来る。500m以上にわたって連続している。」と記載されている。
丸研ノ鼻は1/25,000 地形図等では特定出来なかったが、環境庁自然保護局からの海域生物環境調査報告書(1994)の調査区域図に調査区番号217として示されていたので間違いないと思われる。
米水津は「よのうづ」と読む。場所はこの付近だが歩く事が出来るのか?

露頭情報:No.325;石垣市居原間トムル岬

出典は「石垣島東北部地域の地質」。この第三章八重山変成岩類 3.3. 伊原間ユニットには「5頁 第2.1図 石垣島東北部図幅地域の地質概略図、12頁 第3.9図 ピローブレッチャもしくはハイアロクラスタイトの原岩組織を残すトムル層塩基性片岩」等が記載されている。
地質ニュース第598号(2004)にこの地質図幅についての解説があるので参考になるかもしれない。場所はhttp://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=243154&l=1241831

露頭情報:No_324;瀬戸内町住用タカバチ山

出典は「湯湾地域の地質」。この「Ⅳ.3.3. 名瀬ユニット」の項目に、「36頁 第28図:名瀬ユニットの岩相を示すルートマップ(住用村タカバチ山周辺の林道の切り割り)、38頁 第31図:名瀬ユニットの玄武岩枕状溶岩(瀬戸内町嘉徳の東方約1kmの林道沿い)」等が記載されている。
場所は、第28図のルートマップに記載されているので下記で間違い無い様だ。
参考文献に1999年の地質学会講演論旨に「現地性緑色岩含有層に伴われる赤色頁岩の起源について:後期白亜紀牟岐累層を例として」がある。

2011年12月2日金曜日

露頭情報:No.323;東秩父村坂本槻川沿い

出典は「寄居地域の地質」。Ⅳ.3. 泥質混在岩ユニット [安戸地域]の項に、「45頁 ☆坂本の槻川沿いの玄武岩類は安戸地域では最も層厚で層厚10m以下の泥岩を2層挟む。一部に枕状溶岩がみられ・・・」とある。これもオンライン地質図と首っ引きで探すしかないですね。場所は大体下記でしょう。

露頭情報:No.322;日野沢川上流、小松

この付近はまだまだ歩けていない。出典は「寄居地域の地質」。Ⅳ.3. 泥質混在岩ユニットの項に下記の記載がある「45頁 第27図:泥質混在岩ユニットの玄武岩層のルートマップ(皆野町立沢,阿熊川沿い)、46頁 第28図:泥質混在岩ユニットの玄武岩質枕状溶岩 比較的発泡が良い(日野沢川上流,小松)」
不確かだけれど、オンライン地質図を参考にこの付近を探して見て頂きたい。第28図の様子だと枕状溶岩としては比較的整った形状なので判り易いかもしれない。

露頭情報:No.321;皆野町立沢

出典は「寄居地域の地質」。Ⅳ.3. 泥質混在岩ユニットの項に、「45頁 第27図:泥質混在岩ユニットの玄武岩層のルートマップ(皆野町立沢、阿熊川沿い)。第28図:泥質混在岩ユニットの玄武岩質枕状溶岩:比較的発泡が良い(日野沢川上流・小松)」等が記載されている。
場所はこの付近らしい。ここはひょっとしたら「日曜の地学」にも掲載されているかもしれない。第27図が頼りだ。やや上流に断層と石灰岩が分布している。ルートマップの雰囲気から川を歩かないと露頭は見えない雰囲気ですね。

露頭情報:No.320;五所川原市金木藤滝

出典は「油川地域の地質」。 Ⅲ.6.不動滝層 写真:18頁 第8図 に「不動滝層下部にみられる玄武岩枕状溶岩(藤滝)」とある。津軽半島にも枕状溶岩があるなんて、日本列島は本当に付加体だらけなのですね。場所はどうやらこの付近らしい。

2011年11月30日水曜日

露頭情報:No.318;板谷川流域空野山付近

出典は「尾鈴山地域の地質」。北部コンプレックス 泥岩ユニットの項目に「玄武岩は本地域北西部の空野山付近に2層準,東部の陥没地域内に1層準認められる。いずれも強く剪断を受け鱗片状フオフィエーションが発達した泥岩に挟在される。玄武岩は厚さ1-10mで,主に枕状構造をなす熔岩やハイアロクラスタイトからなり,赤色泥岩を伴う。」
と書かれている。板谷川上流空野(そらん)山:1126.8m付近。板谷川は空野山の東方。空野山の場所は

露頭情報:No.317;西海市高地グランド

出典は地団研専報 第33号の「長崎県西彼杵半島北部~東彼杵地域における火山層序-特に枕状溶岩とハイアロクラスタイトについて」この中に第一図:長崎県西彼杵半島北部~佐世保市南部~東彼杵地域の地質図および地質断面図、Ⅲ枕状溶岩とハイアロクラスタイトの産状と構造等が記載されている。
Ⅲ 枕状溶岩とハイアロクラスタイトの産状と構造 3.虚空蔵山粗粒玄武岩類の枕状溶岩類(64頁)に「第10図 西海町高地グランドの崖にみられた虚空蔵山粗粒玄武岩類の黄褐色ハイアロクラスタイト~ピローブレッチャ中の枕状溶岩」がある。第11図も参照。地層は「鮮新世 松浦玄武岩類(Ⅲ)」に属す。
西海市のHP等を調べても「高地グランド」の場所が判らない。高度的にはこの付近だと思うのだが、YAHOO地図等でも肝心な場所の写真が表示されないので判らないが、現地で聞けば判ると思うのだが・・・
地団研の資料は手に入れ難いとは思うがこの資料は興味深い。私は産総研・地質調査総合センターの3階図書室で閲覧した。尚、以前は雑草に覆われたこの露頭の画像があるhpに掲載されていたのだが、いつの間にかこの画像にはアクセス出来なくなってしまった。

露頭情報:No.315;福知山市報恩寺付近

出典は「福知山地域の地質」前項同様に Ⅲ.舞鶴帯 Ⅲ.2.夜久野コンプレックス Ⅲ.2.2.玄武岩・頁岩ユニット 玄武岩・頁岩ユニット下部層に相当する玄武岩層に枕状溶岩が存在するらしい。
詳細の露頭位置は不明なので、報恩寺付近の地質図を確認しながら歩いて下さい。地質記号は“Sb”。枕状溶岩である事は問題無い。

2011年11月29日火曜日

露頭情報:No.314;綾部市粟町北方

出典は福知山地域の地質。Ⅲ.舞鶴帯 Ⅲ.2.夜久野コンプレックス Ⅲ.2.2.玄武岩・頁岩ユニットの項目に「玄武岩・頁岩ユニット下部層:玄武岩とこれに挟有される頁岩は断層で境される事が多いが、しばしばすべり面を伴わず整合に重なっている」と書かれている。
このデータに関連したルートマップを残念な事に複写し忘れてしまっていて、そのままになっている。粟町は下記の場所だが・・・
尚、この付近では下記の付近に“Sb”玄武岩及びドレライトが分布している。他にもあるのでネットで地質図を確認して歩いて下さい。
報恩寺付近にも露頭が在るらしいので、この付近は玄武岩の露頭さえ見付ける事が出来れば可能性は高そう。

露頭情報:No.312;郡上八幡市入間大洞付近

出典は「下呂地域の地質」Ⅲ.ジュラ紀-最下部白亜系、Ⅲ.5. 舟伏山ユニット:ジュラ紀最下部白亜系:美濃帯堆積岩コンプレックスの項に、「7頁 第3図:下呂図幅地域の美濃帯堆積岩コンプレックスのユニット対応区分。21頁 第18図:舟伏山ユニットの枕状熔岩 八幡町大洞(下図)」が記載されている。
玄武岩は溶岩・凝灰岩・凝灰角礫岩からなり,暗緑色ないし赤褐色を呈する。八幡町入間大洞附近では枕状熔岩が観察されるとある。

この舟伏山ユニットに関しては位置情報を含まない文献が多数有ります。例えば
岐阜県舟伏山南方の後期ジュラ紀混在岩層 論旨
岐阜県舟伏山付近の地質といわゆる舟伏山クリッペに就いて 論旨
美濃帯,舟伏山ユニットの海山起源岩石の変形構造 論旨
美濃帯のHFSEに富むピクライトの成因 論旨
美濃帯舟伏山地域に産するHFSEに富む海洋島起源緑色岩 特にハイアロクラスタイトの産状と化学組成 論旨
美濃帯中部,船伏山ユニットのメランジェの変形様式と運動象 論旨 等
尚、下記の論文は岩石学的研究成果が公表されています。岩石鉱物科学2009年なのでネットで入手可能です。
美濃・丹波帯緑色岩の岩石学的研究 特に超苦鉄質火山岩について

露頭情報:No.311;出雲市坂浦町坂浦

出典は、「恵曇地域の地質」。7頁 第2表:境港地域の地質総括表。14頁には 第12図:坂浦周辺における火山岩類の分布図が示されている。また、第Ⅳ図版には、A;フイーダ岩脈の中心部に発達する放射状節理 B;右側がハイアロクラスタイト左側がそれを貫くフイーダー岩脈。岩脈の接触部には幅数10cmの急冷縁がある。更に、第Ⅴ図版:成相寺層安山岩ハイアロクラスタイト(溶岩流)に含まれる火山弾 坂浦附近)等が記載されている。
残念ながら枕状溶岩の記載はないので、発見されない可能性は高いがハイアロクラスタイトが在れば、可能性が無い訳でも無い!と考えリストアップした。
「坂浦周辺における火山岩類の分布図」を参考に歩いてみて頂きたい。場所はこの付近。
坂浦の西側に「赤浦」と言う場所があります。此処を歩いた方のブログの写真に僅かに枕状溶岩の様な「模様」が見えます。確かではありませんが期待したい処です。
尚、こんな文献もあります。「島根半島坂浦-赤浦に分布する前期-中期中新世の水底スパター堆積物」日本火山学会の2006年論旨集にあり、ネットでも読めます。

2011年11月28日月曜日

露頭情報:No.313;八峰町岩子東方

少々あやうい情報だが出典は「能代地域の地質」。Ⅲ.1. 新第三系 早口川層 一ノ又沢玄武岩層にこの様な試料がある。「6頁 第3表:中浜図幅地域の新生界の層序。 7頁 第4図:能代図幅地域の地質総括図。 8頁 第5図:能代図幅地域の地質略図.記載としては溶岩流。中浜地域の地質図では真瀬川上流で同一溶岩層が枕状溶岩を示しているので、念の為列挙した。場所は下記なのだが地形的に露頭が少ないかもしれない。

露頭情報:No.310;南魚沼市破間川支流しもやぎ沢(ダム下流)付近

出典は「須原地域の地質」。Ⅴ.3. 大白川コンプレックス  5.3.1. 緑色岩の項に「36頁 第5.10図:緑色岩の露頭写真に対する説明として(a) :塊状玄武岩(破間川の河床,北隣の守門岳図幅内) (b) :枕状熔岩と発泡構造(しもやぎ沢の河床,北隣の守門岳図幅内) (C) :火山角礫岩(しもやぎ沢の河床)」等の記載がある。
緑色岩は,玄武岩を主体とし,ドレライト・玄武岩火山砕屑岩・玄武岩凝灰岩からなる。・・・暗緑色-緑色を呈し,塊状熔岩または枕状溶岩として観察される。発泡構造が残されている事があり、その空隙には方解石が充填している。地形図で見る範囲としてはかなり近付き難い場所の様だ。渇水期以外にしもやぎ沢に入れるのだろうか?
地質学雑誌 第110巻 第6号に掲載された論文「新潟県黒又川周辺地域に分布する足尾帯ジュラ紀付加コンプレックス」の349頁に、第2図「黒又川周辺地域の地質図及び試料採取地点(A)と断面図(B)」の右上部分に破間川ダムと下流の「しもやぎ沢」付近の緑色岩或いは混在岩の分布が示されている。この図によれば緑色岩は破間川のダム下流右岸にも分布している。また、351頁右段には「大白川コンプレックス」の記載が在り、このコンプレックスにはまだまだ多くの枕状溶岩分布地域が存在する事を示唆している。この文献はネットでも無料で入手可能。

露頭情報:No.309;南魚沼市舞子-小松沢付近

出典は「越後湯沢地域の地質」。Ⅵ 中新統 Ⅳ.1. 城内層群(中新統・台島階)の項に「32頁 第18図:石打-湯沢-松川地域新第三系地質総合柱状図 玄武岩層(風化が進み砂岩様に見える)気孔を持つ。」と書かれている。玄武岩層の“Jo2”は、露頭情報のNo.304から続いているもの。31頁には「舞子―小松沢間の山麓地帯にやや広く分布する。溶岩様の部分と貫入岩からなる。玄武岩溶岩は一般に著しく風化しており砂岩様に見える。気孔を持ち一部枕状構造を呈する。」とある。
地質図でも“Jo2”の分布範囲が広くて特定出来ないが、「舞子ゴンドラ」の東側の山麓をじっくり探すしか方法は無さそう。このポイントは少し東に寄り過ぎている雰囲気で、西側の810m峰や690m峰方面が期待は高そうに思えます。

2011年11月27日日曜日

露頭情報:No.308;鬼石町秩父瀬

何度か歩いてみたが此処は探し出せなかった場所。最近は上流のダムの堆砂・礫をこの付近に積み上げて洪水時に下流に流す試みをしているので、余計に探すのが難しくなっています。
出典は「寄居地域の地質」。Ⅲ.4.象ヶ鼻-朝日根断層以東の三波川帯 Ⅲ.4.1御荷鉾ユニット の項に「27頁 苦鉄質片岩:稀に鬼石町秩父瀬で観察できるように、枕状溶岩に由来する。」と書かれている。
秩父瀬の右岸の公園部分の最上流部に相当するのだと思うが、屈曲部の攻撃面にあたるので、水位の低い時期を狙わないと探し出せない雰囲気ですね。
下流の親水公園はかなり古い時期に建設されたものだと思うが、標本として設置されている岩石につけられた名前が面白い。

露頭情報:No.307;都幾川町堂平山南東1km七重川沿い

出典は「寄居地域の地質」。Ⅲ.4.象ケ鼻-朝日根断層以東の三波川帯 Ⅲ.4.1. 御荷鉾ユニットには「23頁 第11図:三波川帯(御荷鉾緑色岩類)のルートマップ 26頁 第14図:御荷鉾緑色岩類の玄武岩質枕状溶岩 南隣「秩父」図幅地域」等が記載されています。所は恐らくこの付近だろうと思われます。確かこの付近は地質観察案内書にも書かれていた様な気がするのだけれど手元にないので残念。

露頭情報:No.306;都幾川町西平

出典は 1/50,000 地質図「寄居地域の地質」。Ⅲ.4.象ケ鼻-朝日根断層以東の三波川帯 Ⅲ.4.1. 御荷鉾ユニットには、「23頁 第11図:三波川帯(御荷鉾緑色岩類)のルートマップ 24頁中央:東秩父村西平では、都幾川沿いに熔岩(一部枕状熔岩)・ハイアロクラスタイトが分布し、その北方の尾根沿いには超苦鉄質岩が露出する。」と書かれている。地形図上の西平にはバス停があるが、実際の範囲はかなり広い。河原を眺めるが河に入る場所が無くて道路からの観察では無理!取り敢えず西平は下記
バス停から少し下流に歩いた橋の上から下流側左岸を観察すると枕状溶岩と思われる岩があるが渇水期に再チェックの予定がまだ行けていない!
2010年6月25-26日のこの橋の付近の画像を置いています。下記をご覧下さい。