彼とは、運動の中でも不思議にウマが合う部分が在って、当初住んでいた清瀬まで泊り掛けで遊びに行ったりしたものだった。
そこで、今日は 「原風景」をご紹介する。
原風景
夕暮れにはまだ遠い時
私は三輪車に乗っている
母が後ろから押している
三歳の頃か
道は右に曲がっている
左には川と発電所がある
道の遠い先に帰ってくる父がいる様な気がする
人生での原風景のように記憶に残る
なぜ最初の風景と思うのか
わからない
東の出雲から西の父の故郷に
連れられて
帰ってきた 直後のことか
出典:土曜美術社出版販売 詩集 いずも
ISBN4-8120-1509-X