2011年10月15日土曜日

露頭情報:No_277;屋久島大川の滝(転石)

転石なので露頭情報とは言えないが、地質調査報告に掲載されているので、付近に露頭が有るのは間違いないだろう。内陸側は花崗岩なのだから存在場所は限られている筈だ。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=301759&l=1302450

露頭情報:No_276;屋久島熊毛郡屋久町船井行海岸

出典は鹿児島地学会の名著「地球からのメッセージ 鹿児島」(1997)。その第2章 新生代古第三紀の地層 第23図にカラー画像が掲載されている。「屋久島船行海岸の熊毛層群に見られる枕状溶岩でその時の噴火にともなって堆積した赤紫色の凝灰岩なども挟まれています。」と書かれている。
この書籍は私の大切な宝物。場所はこの付近らしい。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=301958&l=1303949

尚、No_272-275は全て偽枕状溶岩の情報なので此処では取り上げない。

2011年10月14日金曜日

まぼろしの枕状溶岩転石;水沼


群馬県桐生市黒保根水沼の渡良瀬川右岸の道路で撮影された2枚の画像。私が枕状溶岩の露頭を歩いている事を知る方からつい最近頂いたものです。10月末に撮影された場所を歩く予定なので、その時にこの場所の地形を確認し、いずれ近いうちに崖の上を探してみようと思って居たのだが、なんと先週にはこの場所から撤去されてしまい跡形もないとの再情報を頂いた。排水溝を塞いでいたらしいので撤去されて当然!場所さえ判れば調査には支障ないが、やはり自分の目で見る事が出来なかった転石は惜しい。桐生黒保根コンプレックスは枕状溶岩の多い場所です。但し、河原で転石を見付ける事は多いが露頭は中々見付かりません。台風などの時に崖の上から渓流に落下して来るらしいのだが道が無い場所が多いので中々大変です。

2011年10月13日木曜日

露頭情報:No_271;焼津市用宗大崩海岸

これは狭い範囲の大崩海岸と言うか、県道416号線:用宗街道が海上橋となっている部分。参考文献は少し古いが静岡大学地学研究報告 第3号第1巻(1972)に掲載された「大崩海岸地位の地質」と言ってもこれをネットで入手出来たのは2011年9月。それまでは静岡地学第41号に掲載された「大崩海岸の枕状溶岩」や岩鉱第54巻第1号(1965)に掲載の「静岡県高草山のアルカリ岩について」だが、あまり詳しい情報が無くて何度か通う羽目になった。場所はこんな場所だが、危険すぎて立ち入る事が出来ないので、高倍率の双眼鏡を持参する事。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu2.html?b=345429&l=1382111
海上橋南側のトンネル出口に狭い駐車スペースが或る。2011年3月7-11日にこの露頭の画像があります。
尚、この大崩海岸の大崩壊の状況については同様に静岡大学地学研究報告第3巻1号(1972)に「静岡市石部大崩海岸道路の大崩壊の実態・要因および防災上の問題」が同様にネットで入手可能。

露頭情報:No_269;むつ市寄浪海岸

出典は「脇野沢地域の地質」(1976)。2頁以降の「新第三紀中新世 Ⅲ.2. 小沢層」を中心に、5頁に第2図「下北半島東部の地質および地質構造」図が掲載され、小沢層については8頁。9頁の第5図には「寄浪付近に分布する小沢層の枕状溶岩:1個の枕状ブロックは長径が1m以上のものがあり、ブロックの円辺部には沸石で埋められた杏仁状球顆が密集している」と書かれた画像が掲載されている。
露頭はこの付近か?或いは湾の反対側の神社記号付近と西側の蛸田の東側山麓付近と思われる。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=410748&l=1404831

2011年10月12日水曜日

露頭情報:NO_268;南牧町磐戸橋下流

偶然に露頭情報を手に入れる幸運に恵まれる事が有る。火山性陥没地とされる群馬県の「本宿」陥没地の地質図等の資料を産総研・地質調査総合センターの図書室で閲覧した。頼りない知識と情報で「日本火山の会」で、一緒に露頭を探して巡りませんか?と呼びかけて手探りの「変成岩」巡検を開始した時に、下仁田でお会いした方に、南牧村教育委員会が発行したリーフレットのかすかなコピーを頂いた。事の顛末は日本火山の会のOff会の記録に記載している。題して「三波川・御荷鉾・変成岩を観察する会」と大きく出た。その3回目がこの「第二回下仁田・本宿OFF会」
http://kazan-net.jp/off/0804shimonitaoff2/0804shimonitaoff2.html
此処は2度も通過していながら気付かなかった。露頭を探すときはめぼしい場所を歩くべし!である。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=361004&l=1384339
現在は左岸の細い道も通じたようだ。橋の下流側は両岸共に枕状溶岩があるので、両方を見ると岩相が様々で興味深いと思う。このブログでは2009年9月13日から18日に画像が掲示されています。
この付近には他にも塩之沢他に露頭が有るようなのだが、その後の調査は及んでいない。参考文献は“Geology of the Nanmoku area”残念ながらネットでは手に入らないと思います。

2011年10月11日火曜日

露頭情報:No_267;関市旧七宗町木和谷

出典は「金山地域の地質」。この「Ⅲ.3 古生界(異地性岩体) Ⅲ.3.4. 緑色岩」の項目に「加茂郡郡七宗町の木和谷では、長径約0.5mの枕状溶岩からなる緑色岩の小岩体が見られる」と記載されている。
また、地調月報:第28巻 第8号「本邦古生界地向斜玄武岩の希土類元素存在度とその地質学的意義」が掲載されており、532頁に“F39”として岐阜県加茂郡七宗町本郷の枕状溶岩中心部が定義され、534頁にこのサンプルのの希土類元素分析結果が示されている。木和谷の場所は下記
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=353249&l=1370630

露頭情報:No_265;五泉市村松旧採石場

新潟大学理学部地学科HPにこの露頭の情報がありました。それが下記「付加体中の緑色岩観察会」
http://geo.sc.niigata-u.ac.jp/~miyashit/muramatsu/
この地域の緑色岩の年代については「フィッショントラックニュースレター」第20号に「新潟市新津丘陵に分布する凝灰岩及び火山岩のFT年代」が公表されています。新潟大学理学部の巡検記録には詳細な場所が記載されていませんが、場所は「五泉市村松旧採石場」と書かれているので、石油の里ある丘陵の裏側にあるこの付近でしょうか?
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=374316&l=1390749
写真地図でチェックするとこの採石場は雑草で覆われて居る様に見えます。古い採石場は地権者や周辺住民との関係で立ち入りが難しい事が有るようですね。道路側には人家も多い様です。斜面も崩壊し易くなっている事が多いので注意が必要ですね。少し南に「大沢鍾乳洞」がありますね。
この地域のやや東南側になりましょうか?早出川周辺については地質学雑誌 第116巻 第5号 270-282頁に「新潟県五泉市早出川周辺の足尾帯緑色岩の岩石学的研究」(2010)が公表されています。
更に東側の五頭温泉郷に関しても「五頭西麓の放射能温泉と“新発田-村松構造線”について」と言う報文が新潟応用地質研究会誌 第72号(2009)に掲載されていて興味深い内容です。

2011年10月10日月曜日

露頭情報:No_358;佐野市十二沢

桐生の露頭情報を記した序にと言ってはなんだが・・・隣県の栃木県に属するが山歩きとしては群馬県の方がコースを辿りやすい「十二沢」を念の為に此処で触れておきたい。整理番号が飛び過ぎるが栃木県は今の処他には探し出していない。何れ出流や佐野付近で探し出したいが・・・
場所は、 http://akanekopn.web.fc2.com/juniyama.html
桐生と周辺の山の楚巒山楽会(そらんさんらくかい)のHPです。
ひらがなでキーワードを入力しても引っ掛かってくれます。この中に「膨大な索引へ」と言うメニューが一番下にあるので、これをクリックすると「やまだらけのまち 桐生」が表示されます。この右上側の②が十二山です。露頭はこの山に発する「十二沢」の途中に在るようです。アクセスは佐野市田沼から梅田湖に入る方法もあるが、桐生市からの方が道路環境は良さそうである。但し、現在は田沼に高速道路のICも出来たのでどうだろうか?桐生に行くのに試に走ってみたが混雑する関越道を走るより快適。
沢の大きな転石の画像は2010年4月5日の項にご案内している。楚巒山楽会のあかねこさんに頂いた画像。場所は、いずれ御一緒出来ると考えていたので、正確な場所を確認していませんでしたが下記付近でしょう。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=363253&l=1392724
桐生・黒保根コンプレックス:付加体はコノドント化石の産出や放散虫でも有名ですね。
桐生周辺の石材屋さんには庭石用としてこの様な枕状溶岩の大きな岩体がしばしば展示されている。勿論、市内の至る所に、庭石や樹木の根元の囲い石等に枕状溶岩が使われている。そうそう、渡良瀬川は石垣などに使われる玉石の主要産地らしく、川沿いの石材屋には良く玉石が積み上げられている。

桐生・黒保根あたり

久し振りに桐生を歩きました。「あかねこ」さんとの出会いと言ってもメールのお付き合いでしたが、それ以来、仕事をサボっては何度か背広姿で、当時の勤務先の作業服姿で吾妻山周辺を歩いていました。桐生川や山田川、渡良瀬川には枕状溶岩の断片を思わせる緑色岩が沢山在るので上流には必ず枕状溶岩の露頭が有ると思いながら転石累々たる河床を歩くのですが、中々見付かるものでは無い様です。これは渡良瀬川の水沼付近の河床で見たもの。水の中にまで岩体が続いているので転石とも思い難い存在です。ほんの少し上流に歩くとチャートがドカンと存在しています。石材加工屋の崖下では沢入御影の加工断片が沢山落ちています。斜長石の数cmの巨晶が観察出来て面白い場所でもあります。
行きたいと思いながらまだ歩いていないのが栃木県佐野市との境に在る「十二山」です。此処の沢には「あかねこ」さんから頂いた写真で枕状溶岩が転がっています。

露頭情報:No_266;桐生市村松沢

桐生市内のアクセスが良い露頭です。詳しくはNo.264を参照して下さい。場所は下記付近です。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu2.html?b=362611&l=1392017
但し、殆ど足元にしか見えないので、落ち葉を掻き分ける雰囲気で探さねばなりません。
トンビ岩から吾妻山に登り、尾根を歩いてこの沢に下るコースが良いと思いますが、尾根に下る道標を見落とさないようにご注意を!急な沢を下ってやや傾斜が緩くなった辺りを探してください。

露頭情報:No_264;桐生市吾妻山トンビ岩

桐生市の山大好き人間さん達の山情報HP「楚巒山楽会:そらんさんらくかい」地質の話(2)からご教示を頂いた。「一緒に桐生の山を歩きましょう!露頭をご案内しますよ!」と仰って頂き、幾つかの露頭画像も頂いたのだが残念な事に山で急死された事を後日HPで拝見した。2010年3月9日からにこの付近の露頭画像を置いています。3月29日からの村松沢は少々判り難い露頭だが、トンビ岩に行かれたなら序に足を伸ばして村松沢から下ると良い。尾根道から急な坂を下りた沢の合流点付近の足元を探す事。露頭場所はこの付近。以前は小型の枕状溶岩が道に沿って多く観られた様だが中々出会えなかった。チャートと溶岩が興味深い場所です。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=362541&l=1391955
トンビ岩から吾妻山までのコースは登山者と言うより散歩の達人たちが多い。近郊から車で来られて丁度良い駐車場が在る事が幸いしている様です。岩を調べていると次から次へと上り下りする皆さんが質問されるので、その御説明に手間が掛かるかもしれませんがそれもまた楽しいものです。岩の外側の表面を見るとこの岩が枕状溶岩に分化していく蛇口の様な部分だと理解出来ます。チョット遠回りの女道にも大きな岩が有ります。
楚巒山楽会の「あかねこ」さん、「極楽とんぼ」さんとお会いしたかったが叶わぬ夢となった

露頭情報:No_263;右京区京北町上黒田

出典は「四ツ谷地域の地質」。18頁 第11図 京都府京北町上黒田附近のルートマップ, 19頁 第2表 Ⅰ型地層群に産する緑色岩の化学組成,20頁 第12図 緑色岩とその上位に重なる層状チャートの産状を示す露頭写真;basalt:玄武岩枕状溶岩等が記載されている。「海洋島玄武岩 石灰岩・チャートが重なる + Ⅰ型地層群 由良川コンプレックス 上黒田セクション」だとか。雑草が生い茂っていて良く観ないとうっかり見落とすかもしれない。私は河床に下り易い右岸を歩いていたが露頭は左岸。
但し、それらしいものは右岸にもある。場所は
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=351220&l=1354432
2009年9月23日と24日にこの露頭の画像を置いています。地質図の画像は23日の画像を上流側から捉えたものです。http://akashi1945.blogspot.com/2009/09/blog-post_23.html

2011年10月9日日曜日

露頭情報:No_262;佐井村原田海岸

弘前大学教育学部自然地理学教室のHPに「2005年地学巡検(下北半島)」の記録が有り(2005年8月16~18日 地学研究室の巡検に同行)、「佐井村(下北半島)原田海岸:佐井村原田海岸にて。ここではピローローブの断面が観察できます。」と書かれている。下部がハイアロクラスタイト,上部が枕状溶岩と言う層序関係だそうです。従って露頭場所はこの付近か?
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=412724&l=1405242
前記HPは下記をコピペで
http://siva.cc.hirosaki-u.ac.jp/usr/koiwa/geolo-excu.htm
弘前大学教育学部自然地理学教室のHPは下記です。
http://siva.cc.hirosaki-u.ac.jp/usr/koiwa/

露頭情報:No_261;西予市中山 国道56号切通し

出典は地質学雑誌 第82巻 第9号に掲載された「四国西部 三波川帯における枕状溶岩流中の構造」607頁 第1図 愛媛県中山町南方国道56号沿いのルートマップ,第2図枕状溶岩のスケッチ,第3図 ピローの断面と顕微鏡写真」が夫々掲載されている。
場所ははっきりしているのだが国道沿いなので、モルタルを吹き付けられていないと良いのだが・・・
 http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu2.html?b=333725&l=1324149