2012年6月14日木曜日

露頭情報:No.544;南富良野町 落合岳山頂に登る道路沿いの露頭


出典は、静岡大学地球科学研究報告。「北海道,落合地域の日高帯の地質と変成作用」。この 7頁 4.全岩化学組成 (2)塩基性岩の項には「Nos.1~3は,アクチノ閃石-斜長石岩で、一部に枕状構造が保存されているものである。比較的アルカリに富んでいる」と有る。
露頭位置は複数ある様で、6頁の右側には「アクチノ閃石一斜長石岩は,本地域の中~西部に分布し,落合岳やトマム山の稜線を形づくっている.落合岳山頂へ登る道路沿いの露頭,国道38号線沿いの露頭,金の沢の露頭で,枕状構造が観察された.
青灰色~灰緑色,細粒,徹密塊状の岩石で,片理をもたない.」と記載されている。露頭位置は正確ではないが落合岳山頂付近を例示した。1981年の文献なので現状はかなり変わって居る可能性が在るが詳細不明。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=430600&l=1423655

露頭情報:No.543;新日高町 春別川・春別ダム上流・崩沢川


出典は地質学雑誌,第10巻,第10号に掲載された「中蝦夷地変の再検討と北海道の白亜紀テクトニクス」この714頁 図3 1/25000地形図抜粋,722頁 図10 A;崩れ沢川ルートマップ詳細,B;柱状図,C;露頭スケッチ;KZ1層。が在る。
720頁の 5)イドンナップ地域の項には、「KZ1ユニット:主に玄武岩質の枕状溶岩や塊状溶岩からなり,ハイアロクラスタイトを伴う。枕状溶岩は直径20㎝~1mのピローローブからなり,それらが密に積み重なる closed-packed pillow の形態をなしている。」と記載されている。
下図は図10の引用である。尚、この“KZ1”層は空知層群の緑色岩と723頁に記載されている。この文献はネットで無償入手可能。露頭位置は図10のルートマップから下記。少し位置がずれてしまって、ルートマップをチェックするともう少し上流の川の屈曲点の上流のようだ!
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=423328&l=1423437