原則更新を停止します。 このブログは地質の素人の現70歳の素浪人が、地質図・論文・websiteを閲覧して露頭情報を収集し、その情報と主に足で稼いだ露頭画像を御紹介してきたブログです。素人故の恐れ知らずで取り組んでしまいましたが、残る人生の短さと現在の体力を歩き残した露頭の余りの多さとを天秤に掛けるとそろそろ「撤収」を考える時期だと思い至りました。 火山カメラの映像をUPしてまでこのブログを維持するのも如何かと思い至りましたので、このブログの更新を停止する事と致しました。 枕状溶岩関連記事についてはそのまま残そうと考えています。2年程度の心算で、2009年9月8日に始めたこのブログがここまで続けられるとは思って居ませんでした。 長い間お付き合い頂き有難う御座いました!
2010年12月4日土曜日
下田市板見漁港(7)海側露頭
スケールは有りませんが前の画像の主要部分を拡大して撮影したものです。「偽枕状溶岩」の定義が「誰かが騙されたら、誤認したら枕状溶岩と呼ぶ」のか、阿蘇カルデラの本塚・北塚・灰塚に見られる偽枕状溶岩の様に「水中を前進中の粘性の高い溶岩に湾曲した割れ目が入り、これに沿って進入した水で急冷され、分離したものである」と言う定義に限定されるのか?「湾曲した割れ目」がメインなのか?それとも「表面に垂直な柱状節理を生じている」或いは「外形は元の流理構造を明瞭に切っている」のがメインなのか? 論文に掲載された図5と6では周辺に急冷層が認められるので、これだって大きなポイントだろうから、どれか一つだけOK!ではなくて全てが揃っていなければ「偽枕状溶岩」と言えないとしたら、多分これは「偽枕状溶岩」でもない事になりそう。マア、素人の言って居る事なので、判断はこの画像を見る方が御自由になされた方が良い。まだまだ、より詳細な画像は続きます。
2010年12月3日金曜日
下田市板見漁港(6)海側露頭
この部分が地質学雑誌に掲載されている露頭の全体です。松本氏 etal. は白浜層群・原田層に関する記述の中で、51頁の画像の下ですが、「下部安山岩部層は、安山岩~玄武岩溶岩と同質火砕岩および同質砂岩からなり、渡部ら(1952)の板見層に相当する。Fig.7は本層が模式的に発達する板見の海蝕崖のスケッチである。左の小さな壁には扁平なピローがぎっしり累重している。・・・」と書かれています。スケッチにはもう少し右側まで入っていましたので、それ部分の画像も後でご紹介します。確かに小型の枕状溶岩が手前に向って顔を出して居る様に見えますが、その構造を見ると溶岩の向きは画面の左右方向の「傾向」が強い様です。順次細かな部分画像をご案内します。崖上の国道を走っている車が画面に入っていますので、この露頭の位置は確認出来ると思います。
2010年12月2日木曜日
下田市板見漁港(5)
これが、静岡地学や地質学雑誌に書かれている露頭です。左側の崖の部分と、右側の低い暗い茶褐色の部分です。両方は岩層が全く異なります。但し、地質学雑誌では右側の露頭を回り込んだ場所のスケッチと画像が取上げられています。
崖の側は表面が風化で冷却節理が大変読みにくい状態なので、単なる偶然なのか?冷却節理で「偽枕状溶岩」が作られているのか?本物の枕状溶岩なのか?正直に言って判断に苦しみます。右側は、「枕」と「枕」の境界を構造が連続しているので単なる誤解ではないかと思っています。専門家が「地質学雑誌」に掲載された論文の内容を、素人の私が間違っていると申し上げるのも随分僭越な事だと思いますが、ご判断はブログに掲示する画像を見てご判断頂ければ幸いです。
崖の側は表面が風化で冷却節理が大変読みにくい状態なので、単なる偶然なのか?冷却節理で「偽枕状溶岩」が作られているのか?本物の枕状溶岩なのか?正直に言って判断に苦しみます。右側は、「枕」と「枕」の境界を構造が連続しているので単なる誤解ではないかと思っています。専門家が「地質学雑誌」に掲載された論文の内容を、素人の私が間違っていると申し上げるのも随分僭越な事だと思いますが、ご判断はブログに掲示する画像を見てご判断頂ければ幸いです。
2010年12月1日水曜日
下田市板見漁港(4)
2010年11月30日火曜日
下田市板見漁港(3)
枕状溶岩の断面に見られる放射状節理です。黒いのはスケール代わりの手帳です。ビニールのカバーを掛けていますが、通常のフィールドノートと同サイズです。
前の画像の直ぐ傍にある放射状節理を示す岩の表面です。これは板見漁港の急な坂道を降りた場所に在りますが、前記の二つの文献に記載された場所から少しだけ外れています。確か海側なので前の画像を見る位置に移動しなければ見付からないと思います。(2008年8月の撮影です)
後にご覧頂きますが、板見漁港に入る場所附近にアースアンカーとモルタルの吹き付けを施した急斜面が有ります。枕状溶岩はヒョットしたらその場所からこの部分まで続いているのではないかと私は想像しています。
前の画像の直ぐ傍にある放射状節理を示す岩の表面です。これは板見漁港の急な坂道を降りた場所に在りますが、前記の二つの文献に記載された場所から少しだけ外れています。確か海側なので前の画像を見る位置に移動しなければ見付からないと思います。(2008年8月の撮影です)
後にご覧頂きますが、板見漁港に入る場所附近にアースアンカーとモルタルの吹き付けを施した急斜面が有ります。枕状溶岩はヒョットしたらその場所からこの部分まで続いているのではないかと私は想像しています。
2010年11月29日月曜日
下田市板見漁港(2)
2010年11月28日日曜日
下田市板見漁港(1)
下田駅から白浜海岸へ向うバスが砂浜を望む少し手前に板見漁港がある。漁港内は駐車禁止で余り適当な駐車スペースは無い。此処に枕状溶岩の露頭が在ると知ったのは静岡地学第91号43-47頁の「東部支部巡検報告 下田地域の火山岩と堆積岩,およびそれらの熱水変質」と地質学雑誌第91巻第1号43-62頁「伊豆半島南部下田周辺の地質の再検討」の二つの資料。後者はネットでpdfファイルが入手可能である。ここの露頭は小生の二つのブログのこの「まくら状溶岩の露頭」か?「岩石と土の表情」にするか?迷ったのだが、一応、枕状溶岩と題して紹介されているし、枕状溶岩が存在する事は間違いないので此方で扱う事にしたが、枕所溶岩では無い画像が大半なのでご容赦願いたい。
尚、小生はネットや文献で「枕状溶岩」と書かれているが、実際は枕状溶岩でも、偽枕状溶岩でも無い勘違いのケースも、露頭情報の整理の都合上、一括して「偽枕状溶岩」として情報を整理しています。
この画像は漁港の反対側の船溜り側から、後者の文献の50-51頁で扱われている露頭附近の状況を撮影した。勿論、この中に枕状溶岩が存在する。
尚、小生はネットや文献で「枕状溶岩」と書かれているが、実際は枕状溶岩でも、偽枕状溶岩でも無い勘違いのケースも、露頭情報の整理の都合上、一括して「偽枕状溶岩」として情報を整理しています。
この画像は漁港の反対側の船溜り側から、後者の文献の50-51頁で扱われている露頭附近の状況を撮影した。勿論、この中に枕状溶岩が存在する。
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