2010年2月26日金曜日

福井県三国町松島海岸付近(16)

これもまた、てんでばらばらの方向を向いた柱状節理の一群です。手前に人が写っていますので、大きさは判って頂けると思います。この前の「車石」と言われた岩塊はこれよりもずっと大きな岩塊です。此処には本当に興味深い柱状節理の一群が有りますので、後8枚ほどお付き合い下さい。
尚、27.28日は日本火山の会のOFF会で伊豆を巡りますので、多分二日間共に新しい画像をUPする事は出来ないと思います。ご了承下さい。

2010年2月25日木曜日

福井県三国町松島海岸付近(15)

松島海岸には水族館があります。その水族館に入るとこの大きな「車石」まで歩いて行けます。下記がこの「車石」の座標です。ウウオッチ図で位置をご確認下さい。「コピペ」でどうぞ!
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.aspx?b=361513&l=1360844
「車石」とは言われても、根室の「車石」と同様に、いわゆる「放射状節理」ではありませんし、枕状溶岩でもありません。岩脈が偶々たわんだ形で冷却されて一見放射状節理の様に見える形で柱状節理が構成された後に、周囲の岩石が浸食されてこの様な形状が現れたものです。この附近は岩脈がいろんな形でいろんな方向に走っています。きちんと調査すれば在る一定の方向性があるのかもしれません。
西側の東尋坊附近の貫入岩体に関しては福井県立自然史博物館研究報告として「東尋坊安山岩質貫入岩体の産状と構造」と言う興味深い論文が発行されています。ネットでpdfファイルが入手出来る筈なので、論文を見ながら現地を歩く事を推奨します。尚、この松島海岸にも案内・解説板が立てられています。

2010年2月24日水曜日

福井県三国町松島海岸付近(14)

博物館等で私の場合は阿蘇溶結凝灰岩のレンズ状に圧縮されたものを見てはいたのだが、やはり現物をフイールドで観ると感激するものですね。これは実は残念な事に石垣に積まれた転石の画像なのだけれど、こんなものが!石垣に使われている!なんて事でも感激してしまいます。「死都日本」の襲い来る火砕流の描写を思い浮かべながら、圧密されていく軽石を創造すると、ついさっきその辺で見た軽石とどれだけの堆積した条件の差があったのだろうか?と色々と思い浮べてしまいます。

2010年2月23日火曜日

福井県三国町松島海岸付近(13)

溶結凝灰岩の中には当然の事ながらスコリアやこの様な軽石が混ざっています。他にも様々な鉱物結晶が有るらしいのですが、沢山の場所を廻りたい方を優先して残念ながら、シャッターを押し続けていました。丸い軽石が中にもう少し小さな異質岩片を含んでいます。軽石が角張っていないのは火砕流等で転げながら角が取れてしまったのでしょうか?この附近には(露頭としては見付け出す事が出来ませんでしたが)この軽石が熱と重量で圧密されてレンズ状に平になってしまったものも有りました。圧密されたものはこの様な白色ではなく、黒曜石と同じガラスの雰囲気です。

2010年2月22日月曜日

福井県三国町松島海岸付近(12)

画像中央に水平な割れ目は二次的なものだと思われますが、この画像のメインテーマはハンマーの下の同心円状のリングです。最近手にした「写真で見る宮崎県の地学ガイド」にこれど同じ様な絵が有りました。此処と同じ様に阿蘇溶結凝灰岩ににも見られるとの事で美しい画像が掲載されていました。リーゼガングと呼ばれるもので、浅い内湾や沼の様な場所で酸化鉄と還元鉄により出来るものだそうで、ビーカーなどで小型のものは比較的容易に実験で作ることは出来るのだそうです。宮崎のものも、大変大きな(直径50cm程度の)見事なものです。

2010年2月21日日曜日

福井県三国町松島海岸付近(11)

これも凝灰岩の柱状節理です。かなりいびつでは在りますがほぼ6角形を示しています。内側と外側の二つの構造に判れているのは通常の柱状節理と同じですね。
残念ながらこの様な構造がどうして生まれるのか?判りません。溶岩なら固結時に成分の変化が生まれそうですが、溶結凝灰岩も同じなのでしょうか?溶結部で滞留が生まれるほど溶けてしまうのでしょうか?なんとなくそこまでは行かないような気がするのですが・・・